JR神戸駅北側駅前広場に面して立地する平山商会の本社ビル建て替えプロジェクトが完了し、新たに平山ビルディング Grand Front Kobeが誕生しました。
建て替え前の旧本社ビルは地上4階建てだったのに対し、新ビルは7階建てと規模を拡大しました。
ただ敷地面積が100平方メートルと一戸建て並みの大きさの為、非常にスリムな建物となりました。
1-2階の基壇部は石タイルのサイディングに覆われています。
1階はテナント区画とエントランスとなっています。
テナントの郵便受け。まだ平山商会のグループ会社のみの表示となっていますが、既に1階には調剤薬局、2-3階にレディースクリニックの入居が決定しており、またテナントを募っていた4-6階の3フロアも募集掲載が終わったので、満室になった可能性があります。
2022年に同じく神戸駅前で建て替えの完了した神戸駅前大晶ビル・神戸フロントプラザは当初、テナント集めに苦戦した模様でした。コロナ明け直後の状況や規模がこの建物よりも大きい事も要因だったのでしょう。フロア面積が小さい分、賃料も抑えられる為、テナントを集めやすい利点もあるかと思います。
再開発の観点からは隣接して立地していた他の建物との土地の集約化が望ましかったとは思いますが、建設されているのは店舗付共同住宅の為、結局は1-2階が店舗、それより上層階は住宅という計画になっていた可能性が高いと思われます。
杭工事が進行する現場。場所打ちコンクリート杭の建て込みが行われているようでした。
神戸駅前広場のリニューアルが開始されており、駅前に滞留空間が出現する事によって、周辺の賑わいや活性化が促進される事が期待されます。これまで殆ど不動産の動きの無かった神戸駅前で、ここ最近は老朽化したビルの建て替えが次々と進み始めています。
ただそれらの殆どが単独建て替えに限定されており、大規模な再開発には結びついていない点に神戸市は着目し、対応策を検討するべきかと思います。
平山ビルディングに隣接した大型オフィスビルのJR神戸駅NKビル。日本生命からJR西日本不動産開発が取得しました。外装の補修を経て、立地の良さから満室稼働中です。しかし築57年と老朽化が進みます。将来的に建て替えも視野に入れらているのでしょうか。30年の駅前広場リニューアルの完成時に新たなビルとなっている事を期待できたらと思います。
平山ビルディング Grand Front Kobeが竣工 JR神戸駅前の老朽ビルの建て替えや再開発は今後も進む?
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