JR西宮駅南側の西宮市卸売市場を一帯としたエリア約1.5ヘクタールの再開発がいよいよ動き出します。一昨年前に事業協力者となる参加組合員を公募プロポーザルにて選定し、東急不動産が決定していました。計画では市場の再生整備と高度利用を目的として、地上35階 350戸 高さ約128mの超高層マンションと商業施設を建設。延床面積は約51,700平方メートルとなります。完成すると西宮市内で最も高い建物になる予定です。
総事業費約216億円の大規模プロジェクトですが、既存建物の解体撤去に着手している模様です。敷地の西側に西宮市卸売市場を再整備。東側は超高層棟を中心に複数の低層店舗棟を配置し、駅側には広場も整備。駅前の賑わい拠点として開発します。
西側の卸売市場を低層化し、容積率を300%から80%に低減。この未消化の容積率を東側に移転し、複合開発ビルの超高層化を実現しています。
動き出したこのプロジェクトを考えると、先日取り上げた芦屋駅南の再開発とどうしても比較してしまいます。芦屋のプロジェクトの当初の事業費も約200億円強と同規模でしたし、事業協力者についても奇しくも東急不動産です。しかし一方は順調に進み、一方は頓挫しかけているという違いは西宮市と芦屋市という人口規模の差だけでなく、市政の特色も反映された結果なのだと思われます。芦屋はその名のブランドにあまりにも強く依存し過ぎているのではないかとも思われます。新快速停車駅でもあり、恵まれた条件に対して、保守的になって成長や変貌を好まない事がブランドを守る事になっている節があるのではないでしょうか。
神戸もそうした傾向を時折見せますが、その姿勢や結果が政令指定都市ワーストワンの人口減にも繋がっているとも言えます。
地域探訪: JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業がいよいよ始動へ 西宮一のノッポビルが出現
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