都心エリアを中心に中央区でのホテル開発やホテルを含む再開発ビルの建設が相次いでいますが、その他の区でのホテル新設は殆どありません。近年では、須磨区にて神戸須磨シーワールドの開業による新規開業があったのみで、後は北区有馬でホテルの新規開発が計画されています。そんな中、兵庫区で新たなホテルプロジェクトが始動します。
計画地は兵庫区水木通8丁目。計画されている建物は地上10階 延床面積1,187.19平方メートルで、用途は事務所とホテルとされています。事業主は同じ兵庫区内の不動産会社・シンプル住研。建物の設計と施工は生和コーポレーションが担います。
計画地は神戸高速線大開駅の出入口の目の前と交通利便性に優れた立地です。以前は老朽化したテナントビルと共同住宅が南北に連なった二つの土地を集約した上での再開発となり、敷地面積は487.38平方メートルと大開通りに面した間口よりも大きな土地です。
周辺では和田興産が昨年、ワコーレKOBE大開通を分譲しました。食品スーパーや飲食店も点在し、JR兵庫駅からも徒歩5分程の商業地で、ビジネス・観光の双方でも活用できる立地と言えます。
近隣のホテルとしては、ルミナスホテル神戸が唯一、営業しています。JR兵庫駅南側には多くの工場が立地しており、平日はこうした工場出張者のビジネス需要を取り込んでいます。新規開業するホテルはルミナスホテル神戸と競合するのでしょうか。ただ水木通の計画ではホテルの客室数は18室とかなり控え目です。事務所の割合が高いのでしょうか。
斜向かいのダイハツ兵庫跡地はコインパーキングとしての暫定利用が開始されました。
こちらも生和コーポレーションが運営を担っています。かなり大きな土地の為、単身者用賃貸マンションには向かない規模です。和田興産が取得したいのではないかと思います。
今回の水木通の計画は、立地は優れているとは言え、兵庫区内で新たに事務所とホテルの複合ビルプロジェクトが始動するとは思いませんでした。デザイン性にも期待したいですね。今月末の着工、2027年1月の完成予定です。
兵庫区・大開駅前に新規ホテル計画が始動 新旧ホテル競争が激化?
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