雲井通5・6丁目再開発

雲井通5丁目再開発計画 施工認可申請書を提出し事業概要が明らかに 工事費は約692億円


神戸三宮阪急ビルの完成が近づき、我々の関心はJR駅ビルに移行する予定でしたが、コロナによってこの想定が崩れてしまいました。しかし代わりに雲井通5丁目再開発に焦点が定まっています。

この再開発を進行する雲井通5丁目再開発株式会社は事業計画等の策定を進めてきましたが、この度、神戸市に対し、施工認可申請書を提出したと発表しました。これによって都市再開発法に基づき神戸市は「事業計画及び規準(案)」の縦覧を行っており、そこから再開発ビルの概要が明らかになってきました。



地上32階 地下2階 延床面積98,900平方メートルの超高層複合ビルとなる予定で、地下2階〜地上3階がバスターミナル施設、商業施設、駐車場、4〜10階が2,000席の大ホール、三宮図書館等から成る公益施設、11〜23階がオフィス、そして24〜32階がホテルという構成です。ビル建設に係る工事費は691.72億円を想定。大林組が施工予定です。イメージデザインを坂茂設計事務所が手掛け、実施設計を大林組が担当するといったところでしょうか。

この再開発ビルの建設と合わせて周辺道路の大幅な改修も行われる予定です。南側の国道2号線については、三ノ宮駅から連絡する歩行者デッキの整備の他、大規模に手を加えます。東側の市道葺合南146号線については現在の幅員18mを大きく拡大し、バスがターミナルに進入しやすいよう改良します。国道2号線へのアクセスは西側の葺合南131号線は通らずに建物内の道路を通ってビル外に出る事になります。将来的にII期ビルが建設されるとこの部分も改良される可能性があります。

既存ビルの解体開始は建設中の新中央区総合庁舎の竣工・稼働する来秋以後になる予定です。来年に準備作業を開始し、本格的な解体は再来年初からと予想されます。

オフィスフロアのテナント、ホテルの誘致は床保有者となる三菱地所が手掛けます。2024〜25年に大阪で最新大型オフィスビルの床が大量供給されたり、複数の高級ホテル進出後のビル完成となりますが、三菱地所はどのような戦略を立てているのでしょうか。同社はうめきた2期の主要事業者でもあります。

来月末までに施工認可は得られる事になるでしょう。遅々としてはいますが、こちらの計画は着実に前進しています。

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