雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 街区の完全更地化はもう目前 この再開発によって都心軸は東へと移動するのか



今夏7月より再開発ビル本体の建築工事を開始予定の雲井通5丁目再開発。約1ヘクタールの開発用地誕生まで秒読みに入りました。



遂に昨年5月から進められてきたサンパルの解体が完了を迎えており、周囲の雰囲気が、ガラリと変わりました。



旧中央区総合庁舎以外の建物は消滅した為、周辺が明るく開放的な雰囲気に変わりました。中央幹線の建物までを見通す事ができるようになっています。



あじさい通りも非常に明るく開放的になりました。



なんだか全く異なる場所になってしまったかのようです。バスターミナルビルが完成すると、また全く違った景観が生まれるのでしょう。



姿を消したサンパルが完成した42年前の1981年。ポートアイランドの完成、ポートピア博覧会、ポートライナーの開通、三宮ターミナルビルの完成等、飛ぶ鳥を落とす勢いに乗った神戸はその後、10年以上に渡って躍進を続けました。



現在の神戸には、その頃の勢いは無いものの、三宮やウォーターフロントで進行している大型プロジェクトは、1980年代初頭のように、再び神戸や都心エリアの在り方を大きく変えようとする動きと言えます。



瓦礫の山となったサンパル。神戸の80年代の勢いを象徴する建物の一つが消え、新しい時代を象徴する建物へと姿を変えようとしています。今後の建物は40年という年月で取り壊される事はないような中枢的な機能を有する拠点ビルとなります。



再開発を行う際、規模にもよりますが、40年で解体されてしまう建物はその開発が失敗だった事を物語っていると言えるのではないかと思います。40年は長期ではありますが、建物の耐用年数から考えると、改修によってまだ使用は可能であると思われますが、内容が時代のニーズに見合わなければ解体という結果に結びつく事になるでしょう。



このサンプルもかなり早期の内からうらぶれたビルという雰囲気を醸し出していました。三宮駅から至近距離にありながらも、第一線の商業・業務施設としては成り立たない立地環境が足枷となりました。一時期には人気書店の誘致等によって活気に溢れた時期もありましたが、有力なテナントが退去した後は老朽化と相まって、場末ビル感が加速しました。



今回の再開発はこの立地を新たな三宮の中軸の一部へと変化させる試みです。都心機能の軸を東側に強制的に動かすと言っても過言ではありません。これまでの神戸の歴史を紐解くと、都心軸の強制的な移動は繰り返されてきた事であり、珍しい事では決してありません。



これまで駅から西に向かっていた人の流れが、東にも分散していく事になる他、ここから人が街に繰り出す場所にもなります。それがこの街にとっての吉となるか、凶となるかは施設が実際に完成し、稼働して一定の年月が経過してからでないと誰にも判断はつきません。しかし街を進化させるという観点から見れば、確実な進化である事は間違いありません。



JR三ノ宮駅前から雲井通5丁目まで整備される歩行者デッキ工事着手の準備の為、既存の地中埋設物の移設や更新が毎夜のように行われており、北側の歩道は継ぎはぎだらけの大変な事になっています。着実に工事が前に進んでいる事の証です。

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