大阪

地域探訪: 大阪・御堂筋側道歩道化工事が進行中 ほこみち指定で空間有効活用加速



大阪都心部の目貫通りと言えば御堂筋。梅田と難波を結ぶ大動脈です。英語表記は「Midosuji Avenue」。その名に恥じない景観と風格を有する国内有数の大通りです。

大阪市は将来的ビジョンとしてこの大通りの歩行者空間化を目指しており、国土交通省も全国初の道路空間の有効活用を目的とした規制緩和制度「ほこみち」を三宮中央通りと同様にこの御堂筋にも適用しました。



大阪市はこれらを踏まえてまず、御堂筋の両サイドを占める側道を廃止し、歩行者空間へと転換する方針を固め、この整備工事に乗り出しました。現在の対象は道頓堀橋北詰交差点-難波交差点までの東・西側道となっています。



道頓堀川上の橋も歩道を拡幅して前後の歩道の幅員と合わせています。



週末等は非常に通行量の多いエリアですので、歩道の拡幅によって多少の混雑解消になるのではないかと思います。コロナ以前の混雑は酷い状況でした。



御堂筋の歩道は現状でもかなりの幅員がありますが、側道と合わせる事でかなりの開放感を持ち合わせる歩道に生まれ変わります。



モダン且つクラシック感もある新しいデザイン照明です。ガス灯ばかりがお洒落な街並みに似合う街灯ではない事をこの照明が示しています。



地下鉄なんば駅の出入口も化粧直しを受け、歩道の中央に位置するようになりました。まるで海外の都市のような雰囲気ですね。



側道の一部は自転車専用に転換されています。側道のある御堂筋ならではの活用法です。



都心部における歩道空間の拡幅による賑わい創出は神戸や京都が先行していましたが、メインストリートの御堂筋から着手しているのはいかにも大阪らしいと言えます。



徐々に日常を取り戻す体制が整えられつつありますが、道頓堀や難波、心斎橋が2年前の状態に戻る日は何年後か。その間、歩道の拡幅を完了させ、再び訪日客が戻ってきた際にはより歩きやすい街に変わっている事でしょう。

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