兵庫県私学会館建て替え計画 シエリア神戸元町新築工事 地上躯体が立ち上がり始めた オフィス棟も同時施工中

JR元町駅の北側で兵庫県私学会館の建て替えに伴って、敷地内に関電不動産開発が分譲マンション「シエリア神戸元町」を建設する再開発プロジェクトが進行中です。旧私学会館の建物を解体後、新築建物の建設に着手。着工から約半年が経過しました。また8月中旬以来、約2.5ヵ月ぶりの現地取材です。

プロジェクト概要

建設状況の様子

この計画はかなり施工スピードが遅いようです。竣工時期は2023年8月を予定しており、まだ約2年も先の話です。ようやく敷地西側(写真手前)のオフィス棟(新私学会館)も地上躯体の構築が開始されました。



敷地計画ではこちら側に緑豊かなエントランスアプローチが整備され、マンションへと誘う設計になっています。右がオフィス棟、左奥がマンション棟です。



マンション棟は基礎と地上階床の上に1階の柱となる鉄筋が伸び始めています。18階建てのマンション棟ですが、竣工が2年後だと、上棟までもかなりの時間を要するでしょう。躯体工事は1ヵ月で1フロア位のペースでしょうか。通常は工期を短縮して費用を圧縮するのが最善かと思いますが、何か特別な理由があるのでしょうか。



物件サイトに建築デザインのページがアップされました。コンセプトは「Gradation」。JR「元町」駅前の華やかな余韻を纏いながら、ゆったりと落ち着いた「都心の隠れ家」と呼ぶべき佇まいを描いています。

公開されたいたイメージパースと比較して建物デザインの側面部分に設計変更が加わっています。窓の部分に3本のスリットを入れて、より高さの強調と洗練性を高めたデザインに変更されました。



北西側に配置されたエントランスとアプローチ周りの様子です。ファサードに曲線をデザインしたアートガラスが取り付けられています。夜間にはライトアップされる予定です。



エントランスを経て、居住者を待っているのが、暖かみのあるエントランスホールです。



敷地の東側は駐車場とバイク駐輪場が配置されます。のんびりペースの施工なので、物件の販売開始も暫くは先の事になるでしょう。戸数も65戸と少なめで、周囲には分譲マンションの供給もあまりなく、元町駅からも至近距離と立地性も良いので、ゆっくり販売してもすぐに完売しそうです。