ポートアイランドII期

三菱商事他の賃貸ラボ型研究開発施設「アイパーク神戸(仮称)」が本格着工 有力企業の集積を促進するか


まもなく竣工する神戸医療産業都市内初の民設民営の賃貸ラボビルとなる大和ハウス工業の「D-Lab KOBE」の隣接地で、レンタルラボビル第2号計画が本格始動しています。



プロジェクト名は「(仮称)神戸市ポートアイランド開発計画」。三菱商事、三菱商事都市開発、アイパークインスティチュートの3社が共同で取り組む「アイパーク神戸」の建設工事が開始されています。設計・施工を手掛けるのは日鉄エンジニアリング。



通常のゼネコンではなく、鉄鋼メーカーのグループ会社である日鉄エンジニアリングに白羽の矢が立ったのは、同社が標準的なオフィスビルの建設のみでなく、多くのエネルギーインフラやプラント、物流施設や生産施設の施工に特化しつつも、こうしたノウハウを活かしたオフィスビルも得意とする点が評価されたからではないかと思われます。



この建物の構造は鉄骨造ですが、やはり使用される鉄骨も自社グループ製なのでしょうか。使用される鉄骨重量は約2,000トンと推定されています。



これまでの神戸医療産業都市内で建設された賃貸ラボ型研究開発施設は、メカニカルバルコニーを外装にした建物が主流でしたが、この建物はカーテンウォールを採用し、ガラスのビルとして、デザイン性の高さも一つの特徴です。



三菱商事が手掛けるとあって、確かなリーシング力を期待できる為、有力企業の進出もあり得るでしょう。大手企業の研究所開設は、神戸医療産業都市の飛躍に繋がり、更なる集積を生むサイクルを操作します。また研究開発が軌道に乗れば、周辺に自社保有の建物を建設する投資の可能性も生じます。



既に物件の公式サイトも開設されており、テナントからの問い合わせを受け付けています。因みにアイバーク神戸の先輩施設にあたる神奈川県藤沢市にある湘南アイパークは、延床面積306,000平方メートルという桁違いのスケールで、アイバーク神戸の約25倍の大きさがあり、220社・3,500人が集う日本最大級のライフサイエンス特化型サイエンスパークとして認知されています。



神戸医療産業都市には、330社が集いますが、研究開発施設のみに限らず、製造施設や物流施設も含まれており、建物単位のスケールでは、湘南アイパークを凌駕する規模はありません。しかし成長余力という伸び代は神戸も負けてはいないでしょう。



駅前立地で、複数の賃貸ラボビルが集結し、今後も更にその数は増える可能性が高いと言えます。前述のD-Lab KOBEやアイパーク神戸が上手く行けば、これらの企業がより大きな規模のラボ施設を周囲に建設する他、新たなデベロッパーの参入や、計画される施設の規模拡大にも繋がるでしょう。

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