JR三ノ宮駅周辺で複数の大型再開発プロジェクトが進行していますが、フラワーロード沿いでも大規模な再開発工事が進み始めています。市役所2号館跡地では竹中工務店による既存建物の地中障害物撤去が行われており、まもなく完了を迎えていよいよ行政、商業、業務、宿泊の多機能複合ビルの新築工事に移行する模様です。

蒲鉾の形状が特徴的だった2号館別館も遂に解体が進められています。

既に建物の形状は失われており、巨大な更地化へと突き進んでいます。

地下躯体の解体も進み、内部が陥没している状態です。建物の更に地下には三宮駐車場が存在していますが、これも含めて全ての撤去が行われています。

地下駐車場用の給気塔の解体も始まりました。

三宮駐車場は再開発後には従前の規模を再度、確保する事になるのでしょうか。

花時計跡地に構築された暫定のクーリングタワーも全て解体が行われ、既に掘削が進行しています。

旧2号館は戦後、三宮に市役所が移転した際の最初の本庁舎として建設されました。まさに三宮が都心として成長を遂げる為の礎となった建物です。

その後、超高層建築の1号館が完成するまで神戸の司令塔としての役割を果たしてきました。今やその1号館が最も古参の建物になります。


そしてこの新2号館が建設されると、三宮の南側の回遊性は大きく変わる事が期待されます。既に東遊園地のリニューアルやジーライオンアリーナ神戸の開業によって、フラワーロードにおける南北の往来はかなり増えましたが、この建物の完成が巻き起こす新たな人流はエリアの昼夜の活性化を揺るぎないものにするでしょう。
地下階~地上2階の垂直動線やビル内及び周辺庁舎への回遊動線等も街を大きく変えるキッカケになるに違いありません。商業テナントの内容はこの成否も大きく左右しますが、ナイトタイムエコノミーへの影響も考慮して、夜の早い三宮の現状にもメスを入れる事で、上層階のオフィスやホテル宿泊者も利用するでしょう。

公共施設と民間テナントの組み合わせ例として一つの参考になるのが、奈良の県営プール跡地に誕生した奈良県立コンベンションセンターで、観光振興施設として「奈良 蔦屋書店」が営業しています。「BOOK & CAFE」を基本とした提案型商業施設として、多くの人々が訪れます。

一連の駅前再開発が完了すると、三宮は間違いなく、梅田、名古屋、横浜、札幌、天神等に次ぐ規模のターミナルシティに大構築されるでしょう。現在の再開発はあくまでもこれ以上、神戸が他都市に後れを取らない為の最低限のレベルであると考えなければなりません。更にその上を行く為には、第二、第三弾と波状型に再開発を進め、その歩みを止めてはなりません。

この複合ビルは何と呼ばれるのでしょうか。2号館の機能は有しますが、全体の延床面積から換算すると、内訳はホテルやオフィスの方が大きく、市庁舎の執務フロアは限られていますし、建物を建設するのは市ではなく、民間事業者ですので、市役所に複合機能を持たせるという報道のされ方は正しいとは言えず、誤解を生みかねないと思います。
神戸市役所本庁舎2号館他再整備事業 既存建物・構築物解体撤去完了に向けて最終工事が進む
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