新港突堤西地区再開発

新港町に海軍操練所遺構の展示施設が2027年春にオープン予定 土地の本格的な開発は2032年以降に持ち越し


新港町・京町線沿いの阪神高速道路 管理本部 神戸管理・保全部の西隣の旧国有地では、遺構発掘調査が行われ、勝海舟が設立に寄与し、坂本龍馬も加わった海軍操練所跡地の一部が敷地内から見つかり、歴史的な価値のある土地である事が判明していました。土地を保有する神戸市は、ここに歴史ミュージアムの開設を構想していましたが、この概要が固まり、発表に至りました。



敷地内では遺構を自由に見学できるスタイルに整備され、高い位置から当時の防波堤の一部や灯台の役割を果たした神戸燈竿の敷石を見学できるようにし、歴史のロマンを感じられるようにする他、神戸燈竿を再現したり、展示・休憩室を設ける予定で、新たな観光スポットとして期待されます。



この展示施設はあくまでも土地の暫定活用であり、おおよそ5年間の運用が想定されています。



スケジュールとしては、今年度内は再採掘や復元方法の検討を進め、来年度に着工。27年春に開業する計画です。



土地の面積は約2,000平方メートル。将来的には開発を行う想定ですが、暫定施設の整備に伴い、本開発工事が進められるのは、2032年以降に設定される事になりました。



ウォーターフロントのグランドデザインにおいては、この土地にも海軍操練所遺構を活用した施設の導入を図る事が示されていましたが、まずは暫定施設から始める事は予想外でした。7年後以降に建設されるビル内にも同操練所の遺構を展示する施設を整備する事が前提とされています。



開発自体は定期借地権方式で民間事業者に委ねる事になるのではないかと思われますが、その1フロアを市が借り上げ、再度、展示施設を整備する事になるのでしょう。神戸には日本の歴史ファンにとって魅力のあるスポットが点在しており、歴史観光の需要をもっと掘り起こす事によって国内の旅行者を増やせるのではないかと思います。

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