関西エアポートの発表した速報値によると、8月の神戸空港の利用者数は2006年の開港以来で初めて40万人の大台を単月ベースで突破したとの事です。8月は長期休暇もあり、旅行者数が増える為、これまでも記録の伸びやすい月でしたが、今年は日並びもよく、最長で9連休となる人々も多かった他、関西万博の開催や国際チャーター便利用者の上乗せも寄与し、最高記録を更新しました。
国際チャーター便は現在、月160往復便が神戸空港から発着しており、コンスタントに4~5万人の利用者が毎月、上乗せされている状況です。1日あたり平均で5往復便が飛んでいる事になりますが、上限の40往復便/日まで増加すると、32~40万人/月に達する計算です。これは現在の国内線と同規模の数値となり、双方を合わせると、年間利用者数700~800万人が射程に入ります。
神戸市は段階的に国際線の受け入れ便数を増やしていく模様ですが、既に国際線就航からまもなく半年が経過しようとしており、新ターミナルでのCIQやグランドハンドリングは体制が整えられてきたかと思います。グランドハンドリングについては、今春に設立された関西エアポートの新グループ会社「神戸エアポートアビエーションサービス株式会社」が神戸空港におけるグランドハンドリング業務を先月から開始。様々な整備が進んでおり、今後の同空港の更なる飛躍が、市内の至るところで目に見える形で現れてくるのではないかと思われますが、一方で、多岐に渡るエリアでキャパシティに対する不安も拭い切れません。今後の調整がどのように行われていくのでしょうか。
神戸空港の8月の利用者数が40万人を超える 単月最高記録を更新
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4月からの神戸空港国際化は海外キャリアの就航希望が旺盛で、実需は2025年段階でも既に20往復便/日以上ありそうです。関西圏の経済復権や空港利用旅客の利便の為、一刻も早く国際定期便就航を解禁する事が望まれます。
2030年までチャーター便のまま中途半端な運営を続ける意味はありません。関西エアポートもコンセッションの目的を再度認識し、神戸空港の価値を高め発展させる努力をもっとする必要があります。国際線利権にしがみつく関空地元自治体への刺激を避けて、いつまでも及び腰では困ります。
折角の利益機会を逃すこと無く、現在の週40便の中途半端な運営を早急に是正する事が必要です。その上で神戸市と関西エアポートは1年以内にメインターミナルの建替計画の概要を示し、名実ともに国際空港に相応しい施設を早急に整備する事が求められます。単月40万人の旅客数などほんの途中経過、50万人、100万人の未来も遠くないでしょう。
神戸空港の潜在需要はどう考えても高く
またアジア各地の航空会社(特に東南アジア)は
機材を現状よりかなり増やす(1.5〜2倍近くらしい)計画を出してる会社が多く
神戸空港への路線誘致にうってつけの条件になってきています。
早めにワイドボディ機(最新機材のラインナップでは1機あたり70mの幅は欲しい)のための整備が必要不可欠で
滑走路も新基準適合のものを2本整備するのを早めに行わければならないでしょう。
(できれば3,500m以上は欲しい)
既に関空は発着容量に余裕が無いので。
需要に基づき、早急にターミナルや人員の受け入れ態勢を充実
させることに加え、空港島の用地活用に関してもそろそろ
グランドデザインを示して欲しいところです。
このまま順調に国際線受け入れ便数が推移し、年間利用者数
700万人突破が現実的となれば、まず整備する必要のある
宿泊施設や商業施設。これのあるなしで就航する航空会社に
とって神戸空港の使い勝手が大きく変わりますので、
国際空港としての発展に大きく影響する要素であることは
言うまでもないですね。
多くの旅客や航空会社にとってさらに使い良く、
神戸以西からの渡航需要を余すことなく取り込むことで、
西日本を代表するような国際空港へと発展を遂げられる
足掛かりとなると言えるのではないでしょうか。
今一度、神戸空港の強みをおさらいし直し、
何が求められているのか、何が必要なのか、
しっかり見定め確実に具現化してゆく必要があります。