駅東西周辺の施設や広場のリニューアル工事が完了しつつある西神中央駅周辺ですが、その中心にある駅舎のリニューアルも今春から開始され、早くもその完成形が見えてきました。
非常に美しく生まれ変わった改札機上の吹き抜け空間。”木漏れ日が奏でる駅”のコンセプトに相応しいアトリウムとなっています。
兵庫県産の木材を活用した天井ルーバーから柔らかな天然光がアトリウム内に降り注ぎ、上質な駅舎の雰囲気が漂っています。
今回の工事は、西神中央駅が2面ホームを抱えている為、コンコース自体が大きく、リニューアルの対象面積が広域だったにも関わらず、工期は約半年程ととても短い期間での改修となりました。
既にリニューアルを終えた三宮や新長田は1年以上の工期を必要としたのとは対象的です。ただ工事の内容は各駅でマチマチで、一概にどの駅のリニューアルが正解とは言えないのですが、西神中央駅は費用対効果が高い内容なのではないかと思われます。
ふんだんに天然木材を活用しているので、構内には木の良い香りも漂っていました。
改札内のトイレも改修が行われましが、壁や建具の美装化のみに留まりました。
西神中央駅のリニューアルで特筆すべき点は床材の全面刷新が行われた事です。三宮は改札外の光のランウェイのみの床の更新に留まり、新長田に至っては全く手が付けられませんでした。
エレベーターは塗装の上、木材のルーバーで装飾。
やはり天井や壁のみでなく、床のリニューアルは視覚的にも大きな効果を与えます。三宮もコンコースの床は全面的に貼り替えるべきだったかと思います。
階段の壁や天井パネルも美装化されましたが、こちらは華美にせず、コストを抑えたリニューアルとなりました。
ただせっかく各所が綺麗になったのですが、階段の老朽感がかえって目立ってしまいました。
エスカレーターも改修が行われています。
ホームについては、階段周りと同様に天井パネルの更新と柱やエレベーターは塗装によるリニューアルに留まりました。
新長田や板宿では改修対象の線路側の壁は手付かずとなりました。
限られた予算の中で、どの項目のリニューアルにより費用を掛けるべきかを判断するのはなかなか難しい点ではあります。老朽化している部分は各駅によって異なりますが、今回のリニューアルの対象とならなかった部分も段階的に改修を進めて欲しいと思います。
リノベーション神戸・地下鉄西神・山手線西神中央駅リニューアル改修工事 改札内コンコース
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク