以前から一度は訪れてみたいと思っていた西宮・ららぽーと甲子園敷地内にある「キッザニア甲子園」に初訪問してきました。ただ事前情報ではその人気ぶりから混雑と施設のシステム的にかなりハードな一日になる事が予想されていたので、子供がそれなりに楽しめる年齢になるまで待っていたというのもありますが、実際に訪れてみて、なるほど人気がある理由がよく分かりました。
キッザニアは、メキシコ発祥の子供向け職業体験型テーマパークで、日本においてキッザニアの運営・管理を行っているのはKCJ GROUP株式会社です。国内には、甲子園の他、東京・豊洲に出店しており、更に今夏に福岡、来年には名古屋にも出店する予定です。いずれも三井不動産の運営するショッピングモール「ららぽーと」内にあります。
内部は「ザ・屋内型テーマパーク」といった感じで、小さな街が広がっています。
2層吹き抜けの空間に各企業の小さなパビリオンがギュッと詰め込まれています。天井は空の風景が描かれており、東京・台場にあった商業施設「ヴィーナスフォート」を思い起こさせます。
全国区の上場企業から関西地の地元企業まで、様々な企業が職業体験を提供するパビリオンを出展しており、その内容も創意工夫が凝らされています。
人気体験パビリオンは競争率も高くすぐに枠が一杯になってしまいます。午前から午後3時までとそれ以降の2部入替制になっており、多くても時間内に5〜6体験が出来れば良いところかと思います。
阪神電車の体験パビリオンはホームと電車が備わり、実際に乗車も出来ます。
前部ではシミュレーターを使って運転体験や車掌体験が可能です。
乗り物系では勿論、航空会社のパビリオンもあります。ANAではパイロットやキャビンアテンダントを体験。
大和証券ではアナリスト体験が出来るようですが、小学校低学年のウチの子供には早いのでパスしましたが、空いているので、高学年の子にはオススメかもしれません。
FM802のパビリオンではDJ体験が可能です。生放送に挑戦し、番組は実際にラジオで聴く事も出来ます。番組を収録したCDも持ち帰えれます。メディア系では、テレビ大阪のパビリオンでは、番組制作に携わり、レポーター、司会等の出演者、ディレクターやカメラ、音声等のスタッフも含めて役割を担当し、番組を1本作って、これもDVDを持ち帰ります。ECCではアニメの英語吹き替えの声優に挑戦。漏れなくDVDを持ち帰り。
館内を消防車や救急車等の緊急車両が走り回ります。
そしてクロネコヤマトの宅急便も。お馴染みのユニフォームを着て、配達ドライバー体験が出来ます。
日本生命のパビリオンには救急車が到着。クリニックでの医療手術体験を提供。
人気なのは飲食企業のパビリオン。和食さとやピザハットでは、寿司やピザ作り体験と試食が出来るので、すぐに枠が埋まります。
関西電力では高所作業車で電線整備体験を行います。
消防車に乗って消火活動。
セイコーは30分おきに時計台前で時報のチアダンスを披露する体験が人気です。
他にも松竹芸能では、モデルになってランウェイを歩いたり、お笑い芸人としてライブをしたり。
とにかくありとあらゆる企業が楽しい職業体験を提供しており、本当によく考えられていると感心しました。子供が職業体験中に親が動いて次の体験を予約し、なるべく効率よく色々な体験が出来るように考えて行動が必要な為、親にとってはなかなかハードです。アプリを使ってどの体験に空きがあるのかも確認が出来ます。
体験を済ませると、キッザニア内で使える賃金が支払われます。三井住友銀行のパビリオンに行って口座を開設し、稼いだお金を預金出来ます。この手続きも子供のみが窓口に並んで行う事になっています。
稼いだお金は高島屋のパビリオンで商品の購入に充てる事が出来ます。
この他、運転免許センターで免許を取得したり、免許が取れると、レンタカーを運転する事も可能となります。この車の整備を自動車会社のパビリオンで体験したり、給油をガソリンスタンドパビリオンで体験したりと、本当の社会のように一連の流れで物事が繋がっています。
少し詰め込み過ぎて、コロナ禍の中では三密どころの話ではありませんが、これまで出店数を増やさなかったのは何故でしょう。
保護者には少し大変な施設ではありますが、子供がある程度、自由に回れる年齢なら、保護者ラウンジで休憩する事も可能です。
朝7時過ぎに到着しましたが、整理券では既に127番。開店前のららぽーと内で開業時間まで並んで待ちます。
開業すると、チケットカウンターが開きます。ネットでの事前予約と購入をしていましたが、入館手続きは必要です。
キッザニアを運営するKCJは2004年に設立され、2006年にキッザニア東京、2009年にキッザニア甲子園を開業。今年、福岡に新規出店をするまで、16年間に渡って2拠点のみの運営を続けてきました。その施設の人気ぶりからは三大都市圏のみならず、各ブロック中枢都市に進出しても良さそうなものですが、やはりパビリオンの運営はスポンサー企業の協力が不可欠という点が足枷になるのでしょうか。
キッザニア甲子園の建築面積は4,054平方メートル。延床面積1万4,935平方メートル。ハーバーランドのアニヴェルセル神戸跡地の三角地にキッザニアを誘致する事は出来ないでしょうか。ハーバーランドはキッザニアには最適の立地かと思います。敷地面積も4393.4平方メートルと、甲子園の建築面積に匹敵しています。KCJの主要株主はKDDI、伊藤忠、三井不動産。やはりららぽーとにのみにしか出店できないのでしょうか。ハーバーランドは三菱倉庫の牙城なのでやはり難しいでしょうか。
地域探訪:西宮・キッザニア甲子園初訪問 ハーバーランドへの誘致を熱望!
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いつもタイムリーな情報、ありがとうございます。
そうですか。キッザニア甲子園は開場13年にもなるのですか。オープン時に行こうと思い、ワクワクしてたのは私だけで(笑)子供達は既に大人の手前まで成長し、一緒に行きましたが、まったく興味を示さなかったです。
しかし日本でまだ2か所、予定も含めて4カ所とは人気の割に少ないですね。世界で31か所開場しているそうですが、その出店パターンも私達日本人には「エッ?」です。南米あり、北米あり、東南アジアに欧州、、。普通、何らかの新業態を開発した時は、例えばアメリカ、日本、西欧に集中して、ドミナント戦略を取ります。そこで一気に人気を集め、エリア内での支持を不動にします。
本社がメキシコなら、まずプロトタイプで国内に何店か出して問題点を洗い出します。しかしキッザニアはポツンポツンと、世界の点でしかありません。これは私の理解では甚だ効率が悪く、国の文化、生活レベル、民度も違う為、全体のデータを取っても、何の指針にもなりませんし、情報からのヒントは得にくいと思います。
思うにキッザニア社では、土地柄や民族によって風習や生活ぶりも異なりますが、そういうモノは必要ナシ、と切り捨てているのかも知れません。出店してくれるパートナー企業が方向を理解して、子供達の職業意識を高めれば良い、自社にきっとプラスになるはず、と判断しているのでしょう。
さて、日本では三井ららぽーとでの展開ですから、それ以外には出て来ないと思います。ロケーションとしてはハーバーランドは最高なんですが、三菱倉庫ですからね(笑)三井アウトレットなら垂水にありますし、最近増床もしてません。そちらの方が可能性はあるかと思います(僅かですが)。
キッザニアがダメならイオンモールの運営するカンドゥーという施設があるようです。規模はキッザニアに劣るようですが、神戸では規模の拡大を図っての出店というのも考えられるのではないでしょうか。進出国が本当にバラバラですね。
キッザニアのCMって見たことないですよね。あまりにも人が来るのでCMする必要がないんですよね。たまにテレビの取材はあるかと思いますが。
キッザニアは日本で今2か所ですが、ららぽーとは数限りなくあります。良く大阪に取られなかったと思います。これはタイミングの問題だったかと思いますが。
まずはこの施設が県内にあるという幸運をもとに、ハーバーランドの新施設誘致を考えるのもいいかと思います。
ハーバーにアンパンマンが来ているのも物凄い幸運です。たまたま横浜と神戸のイメージが似ていたからで、当初市職員は難色を示していたそうですから。
アンパンに市が難色を示したと聞いて何とも先見性の無さに失望します。また民間の土地に民間が誘致する事に行政が首を突っ込むのも問題ですね。キッザニアはハーバーは無理かもしれませんが、垂水は可能性が出てきました。