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姫路遠征も約2年半ぶりと、とんとご無沙汰していました。以前は少なくとも1年に1回のペースは落とさずに訪問していましたが、ここまで間が空いてしまったのは不覚です。この間、姫路の都心開発計画「キャスティ21」は大きく前進する事になりました。
今回、姫路に足を伸ばしたきっかけは、JR姫路駅の東側で建設が進められてきた「兵庫県立はりま姫路総合医療センター」が完成した事です。
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兵庫県西部最大の医療拠点誕生
兵庫県立はりま姫路総合医療センターは、姫路市が進める都心改造プロジェクト「キャスティ21」の神屋町に位置するイベントゾーン「高等教育・研究エリア」内の敷地30,000平方メートルで計画された大規模総合医療センターで、県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院が統合された総合病院として建設されました。
敷地内に病院棟、放射線治療棟、研修棟、立体駐車場棟の4つの建物を配置しています。
736床の病床と16室の手術室、最新の医療設備を持つ播磨姫路圏域において高度専門・急性期医療を提供する中核的な総合病院として、5月1日に開院予定です。
取材日の23日には関係者を招いた開院式典も開催されていました。この日は斎藤兵庫県知事も訪れて施設の見学を行ったようです。
病院敷地の外周を歩きましたが、まず感じたのはその圧倒的な大きさです。巨大な地上12階建ての病院棟は非常に目立つ存在で、今回、姫路入りする際にJR電車車内から眺めたこの医療センター、コンベンション施設である「アクリエ姫路」、そして商業施設群とJR駅ビルが連なるキャスティ21は姫路が単なる地方中核市の枠に留まらない事を強く感じさせるに十分な風格を備えたと言えます。
頂部にヘリポートを備えた免震構造の病院棟。兵庫県ドクターヘリ準基地病院としてドクターヘリを運用する予定です。
手前のコンクリート打ちっぱなしの外壁を持った建物は放射線治療棟です。
延床面面積58,945m2、高さ57.5mの病院棟は恐らく姫路駅周辺でも最大級の建物でしょう。
敷地の中央には歩行者デッキが整備されています。デッキ表面の一部はウッドデッキになっています。
屋根付きのデッキはプロムナードや駅から続くデッキを経由して姫路駅へと連絡します。
植栽の周りはベンチになっており、潤いのある憩い空間としての役割も果たします。
建物間の中央部1階は緊急車両の車道や立体駐車場へのアプローチが整備されています。
病院棟はどっしりとした基壇部の上に病室がメインの高層部が大きくセットバックして立ち上がっています。基壇部の屋上は庭園化されているのでしょうか。
敷地東側のポケットパークです。
教育研修棟もかなり大きな施設です。4-5階が「獨協学園 姫路医療系高等教育・研究機構」(獨協学園 はり姫サテライト)になっています。現在は駅前白銀町にある獨協学園 はり姫サテライトをこの施設に移転します。
病院棟とは渡り廊下で接続しています。3階には県立大学、1-2階は病院研修施設が入っています。
814台収容の立体駐車場は院内従事者や来院者に対応します。運営はJA三井リース建物・三井不動産リアルティが担います。
西側に隣接するコンベンション施設「アクリエ姫路」とも歩行者デッキで接続。コンベンション施設にて、ホールや会議室を活用した医療学会も行う事が可能で、施設間の連携も期待されています。
デッキを渡ると、中央部の広場デッキへと連絡します。
巨大な病院ではありますが、最新の公設医療センターとして、兵庫県西部の県民の健康と命を守る拠点の役割と共に、来院者を姫路駅周辺に集める事による経済活性化にも寄与する大規模施設として期待されています。
この医療センターの完成で、キャスティ21の主要施設が出揃い、10年以上の歳月を費やして進められてきた開発プロジェクトがひと段落を迎えました。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
所在地 : 姫路市神屋町(キャスティ21イベントゾーン「高等教育・研究エリア」内)敷地面積:30,000m2
- 病院棟
鉄骨(CFT)造(免震構造)、地上12階 塔屋2階、延べ面積58,945m2、高さ57.5m - 放射線治療棟
RC造(耐震構造)、地上2階、延べ面積1,757m2、高さ10.3m - 教育研修棟(獨協学園、県立大学、病院研修部門・院内保育、エネルギーセンター)
RC造(耐震構造)、地上5階、延べ面積8,401m2、高さ26.3m
施工 : 大林・阿比野・北村特別共同企業体
開院 : 2022年5月1日
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いつも楽しく拝見させていただいておりありがとうございます。この病院関係者です。
敷地西側には86台の平面駐車場も備わります。とコメントされていますが写真はアクリエの駐車場で病院には関係ありません。悪しからず・・・。
ご指摘ありがとうございます。訂正しました。