1981年に完成したポートアイランドスポーツセンターは夏はプール、冬はスケートリンクとして、年間30万人に活用される本格的な大型スポーツ施設ですが、築後40年を過ぎて老朽化と陳腐化が進む他、プールについては日本水泳連盟の公認基準を満たしていないため全国級大会を開催できず、吊り天井は構造上、危険性も指摘されている状況です。
このスポーツセンターの再整備に向けて有識者検討会による基本計画が策定されました。基本方針は現施設の西側に広がる南臨時駐車場約1.3ヘクタールに新たな施設を建設する計画です。
新施設の構成も現施設同様に3つのプールを配置し、冬場にはスケートリンクに転換するという基本的な使用法を大きく変える事はありません。
しかしプール、スケートリンク共に全国級の大会開催が可能な施設として再整備すると共に一般市民にも広く活用して貰えるように施設を整えます。
神戸市はこの施設同様にポートピア博覧会後に同時期に完成を迎えたI期地区の様々な施設の老朽化が一気に進んでいる課題に対応する為、ポートアイランドリボーンプロジェクトとして、施設のリニューアルや再整備を開始し始めています。新スポーツセンターは26年度の開業を計画中です。
これに先駆けて青少年科学館のリニューアルが進行しており、新しいプラネタリウムがいよいよ今春リニューアルオープンする予定です。展示室も順次改装していきます。
しかしポートアイランドの本格的なリボーンには国際展示場の建て替えは避けては大きな通れません。立ち消えとなっているこのプロジェクトも早期に議論を復活させねばなりません。
ポートアイランドスポーツセンター再整備によって最新のスポーツ施設が誕生 ポーアイリボーンプロジェクトが始動
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興味深い記事、有難うございます。
ポートピア81や、アパレルメーカーが本社ビルを次々と構えてお洒落なレストランやカフェを作って盛り上がっていた頃を知る者としては、40年経って老朽化…というのは隔世の感があります。
ようやくこれからリニューアルというのは良いことだと思うのですが、是非、ポートアイランド全体のマスタープランを考えてほしいと思います(もう計画があるのかもしれませんが)。場当たり的に、建て替えていくのは、景観や区画割が雑になって、結果的に魅力ある街並みにならない気がします。
あと、お願いしたいのは、是非、建て替えるときに設計コンペなどをして世界的に著名な建築家による優れたデザインの「作品」を残してほしい。市役所自前を否定しませんが、世界で注目され、将来にわたって誇れる、愛される建築を神戸に残してほしい。神戸は「デザイン都市」ですよね?!
シドニーのオペラハウス、パリのポンピドゥーセンター、ルーブルのガラスのピラミッド、北京の鳥の巣スタジアム… 世界の誰もが知る建築はすべて著名建築家やアーティストの作品です。それを観に、多くの人が訪れる目的地になっています。神戸の建築文化が、近代西洋建築に偏り過ぎていて、21世紀の現代建築のほうを向いていないのが非常に気になります。
また最先端のピカピカのポートアイランドになってほしいです。
ポーアイが夢の島だった頃、神戸は光輝く黄金期の真っ只中でした。その勢いは今の東京を除くどんな街をも凌いでいたと思われます。最近の建物は投資規模が小さく愛される建築はなかなか建ちません。そんな投資を民間から引き出せる街にするには規制緩和しかないと思いますが、寧ろ規制ばかりの神戸はポテンシャルを全く活かせていないのが残念です。
このポートアイランドスポーツセンターの移転新築はまさにポーアイリボーンプロジェクトの本格的なスタートを意味しますね。ポーアイ中心部に集中的に整備された40年前の建物群の更新は急務ですし、隣接するワールド記念ホールの今後の動向も重要です。
神戸では現在新港町第2突堤に民間企業による大型最新鋭アリーナの着工を控えていますが、ワールド記念ホールも今後更新を余儀なくされると思います。その場合、出来れば現地建替えではなく移転新築していただきたいです。そして今回のスポーツセンター移転敷地と併せた敷地を隣接する国際展示場の建替敷地に含める事が理想的です。国際展示場の建替えは既存の1号館から3号館までの建物を集約して1棟で計画されていますが全体敷地面積が狭く、将来を担う施設として計画建物は中途半端な規模です。
国際展示場の建替え計画が進んでいないのは周辺施設の移転再配置により、建替えの為の敷地面積を拡大することを狙っていると思いたいです。以前計画していた建物の展示面積は1万5千㎡だったと記憶していますが中途半端過ぎます。最低でも3万㎡は欲しいところですので敷地拡大は必須です。また敷地を拡大することで建て替え中の代替施設の問題も同時に解決します。
寧ろワールドのキャパを2突の新アリーナに集約して2万人規模に拡大するのも有りかと思います。国際展示場のリニューアルは本腰を入れて取り組む必要があるので中途半端な建て替えには気をつけなければなりませんね。元祖コンベンション都市としての底力を発揮する必要があります。
わたしは以前から言ってるように、ポーアイ再開発こそが神戸再生のメインプロジェクトだと思っています。
神戸は大阪、京都に比べ、面積こそ大きいが南北に狭小で街に奥行きがありません。それゆえポーアイ、六アイなど新都心育成のため人工島群を造成してきたのですが、これらはその本来の目的を忘れ、廃墟都市と化そうとしています。
もともとタワマンなどはこちらに誘致して人口集積すればよかったのです。阪神大震災以後、国からの助成に頼り当初は人口も増え、企業も進出して来て良かったのですが、旧来の神戸市民が流入新神戸市民とうまくいかなくなって再開発を非難するようになってから、行政が混乱してすべてが空回りするようになりました。
このポーアイスポーツセンター建て替えをリスタートとして、旧施設の更新を次々と行うことを望みます。
かつて大阪はすべての都市計画を神戸を見本として行ってきました。人工島の造成、国際展示場、アリーナなど神戸後追いの事業です。ただし規模だけは2、3倍でやるのでどうしても追い抜かれてしまいます。そして気が付けば大阪と、とんでもなく差が広がってしまいました。
みなさんにお願いがあるのですが、下記は神戸市都市局都市計画課による用途地域の見直しのパブコメの再度募集です。ここにこのこべるんさんブログ読者一同の意見を集中してみませんか。
コロナ禍の後を見据えて大阪は、いや日本の各都市は未来に向けて次々とプロジェクトを進めています。
みなさんの意見をどんどんぶつけましょう。
用途地域等の見直し案について、市民の皆さまのご意見をお伺いします
https://www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/youtominaoshi/minaoshian.html
用途地域等の見直し案というのはどれだけ効果のある事なのかイマイチ、ピンと来ません。ウォーターフロントの港湾地区を工業地域、準工業地域から商業地域に積極的に変更する事や都心商業地域の規制緩和を大幅に実施する事も含まれているのなら、価値はあると思いますが、どちらかと言えば今回は空き家対策の為に郊外の住宅地でも小規模な商業・業務施設が建てられるようにする事が主眼かと思われます。これはこれで必要かとは思いますが、都心・ウォーターフロントをダイナミックに変化させる事にはあまり寄与しないのではないでしょうか。
ポートアイランドのスポーツ施設関連の情報で、4月1日より港島南球技場がオープンします(中央市民病院の西側)。
小野浜公園球技場の夜間利用停止と、磯上公園球技場の利用停止の移転先というポジションで神戸市の整備です。
新スポーツセンター予定地から1ブロック離れていますが、十分に連携可能な立地です。
しかしスポーツセンターの再整備基本計画でも一言も触れられていませんし、盛り上がりというか、相変わらず市役所の熱意を感じません。
あくまでも代替施設という位置付けなのでしょうね。ポートアイランドを一体的なスポーツの都にするのは活性化案として考えられる事ですが、総合運動公園とのバッティングも考慮している面もあるのかもしれませんね。
ポーアイのプールはかつてパンパシフィックのような国際大会開催会場で、今でも2026/9/30まで有効として日本水泳連盟公認50m国際のリスト一覧に載っていますが、なぜ非公認に格下げになったのでしょうか??
客席数的に建て替えが必要とは思いますが。前の辰巳国際と変わらない席数のように思います。
https://swim.or.jp/about/certified/
ポーアイ開島当時は、MICEの先駆けとなる施設群(今でも日本最大級)を整備し、新交通システム、医療施設、遊園地娯楽施設、超高層住宅、アパレルを中心としたビジネス街などまさにドリームアイランドでしたね。
神戸市・財界の開発能力・創造性は日本でも突出したものだったと思います。
その成功体験があまりに大きすぎ、ポーアイの再開発のサイクルを阻んできたのではないかと思います。
しかし、このようなアイランドやニュータウンは韓政治がピークで常に手を入れ活性化できなければ朽ち果てていくだけなのです。
現状、神戸市の都市政策は規制のオンパレードで非常に硬直化していますが、遠因は成功体験から離れられないことにあるのかもしれません。
公有水面の埋め立てにより広大な宅地を原始取得した神戸市は都市計画に際し、創造主として、理想の街づくりの為にこの島をブロック分けしそれぞれに厳しい利用目的を定め所有者に自由な土地利用をさせませんでした。建築基準法上の用途地域で建設可能な建物でも神戸市の意(利用目途)に反する建物は建設不可能なのです。
神戸市は、島内環境を当初のまま維持しようとしているのかもしれませんが、時代時代が求める建物・都市機能を無視したこれらの足枷は民間企業による自由な投資を阻み島内から伸びやかさを奪ってしまったと思います。
そして今、同じことを、”神戸らしさ”のもと、旧居留地や中心市街地でも行い規制は強まるばかりです。
神戸市の反転攻勢は、かつての成功体験を一旦捨て去り、新たな成長に向けた自由で民間の大規模投資を引き出せるような都市計画を定める処から始まると思います。
ポートアイランドにおいては、大規模輸送が可能な地下鉄等の交通インフラ整備を同時に進めないと神戸市の宝物は上手に機能しないと思います。
こうした考えを神戸市が持てないのは、やはり組織の硬直化、保守化であり、これに大なたを振れるのは市長のみでしょうね。やはりもっと若くて柔軟に物事を考えられる人材が必要です。