ポートアイランドII期

(仮称)神戸アイセンター新築工事

eyecenter26.jpg

神戸市立医療センター中央市民病院に隣接した市有地で建設が開始された(仮称)神戸アイセンター新築工事。

eyecenter.jpg

理化学研究所がiPS細胞を活用して目の網膜再生の研究を進めており、遂、先日も再生網膜を移植された目の見えないマウスが光を感じられるようになったと報告があり、世界初の快挙として報道されていました。そんな理化学研究所神戸事業所に隣接したこの新しい施設の建設は国家プロジェクトとして進められており、iPS細胞を利用した再生医療の臨床や研究拠点として大いに期待されています。

予定されている施設の規模は地上7階、延床面積8,787.66平方メートル。建物の完成予定は10月です。

eyecenter19.jpg

建設工事は只今、場所打ちコンクリート杭構築の真っ最中です。

eyecenter23.jpg

クローラークレーンの先端にハンマグラブを取り付け、排土作業をしています。

eyecenter22.jpg

敷地奥ではアースドリル掘削機が鉄筋カゴを吊り下げて、掘削した穴に挿入していました。この後、コンクリートを流し込み、杭1本1本を構築して、杭基礎を造ります。

eyecenter21.jpg

L字型の敷地に沿って、建設される建物もL字型になります。

eyecenter24.jpg

将来的には先端医療センター駅に通じる歩行者デッキから建物2階にアクセスできるようになるようですが、工事中の現在はデッキ上にも仮囲いの目隠しが設置されました。

前述のiPS細胞から作り出した網膜をマウスに移植した理研研究チームは2年以内に臨床を開始したいとしており、その際にはこの神戸アイセンターがその舞台になるのではないかと思われます。

医療産業都市内に研究拠点を持つ大日本住友製薬はiPS細胞の量産施設を吹田市に建設する事を発表しました。施設は同社の総合研究所の敷地内に新設するとのこと。神戸に自社ビル建設の構想があるようですが、未だ実現していません。この構想にiPS細胞量産施設を組み込んで欲しかったと思っていますが、再生医療拠点の集積は神戸の成功を受けて、関西各所や全国にも拡がりを見せています。医療クラスターの誘致合戦が熾烈さを増す中、一歩先を行く神戸の優位性を維持する為には更なる対応を迫られています。



関連記事
ポートアイランドII期

県立こども病院と弘貴第3ビルの建設状況

2015年6月14日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランド2期地区で建設中の兵庫県立こども病院の現況です。躯体は完全に出来上がり、内外装の仕上げに工事の軸は移っている状況です。養生ネットと足場で増量している分を差し引いても …
ポートアイランドII期

ポートアイランドプロジェクト 医療産業都市

2014年12月18日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランド二期に28年度に移転予定の兵庫県立こども病院。建設工事が急ピッチで進められています。すでに地上躯体が姿を現しています。地上7階建の鉄骨造の建物です。1階部分の建方は …
ポートアイランドII期

ポートアイランドスポーツセンター再整備によって最新のスポーツ施設が誕生 ポーアイリボーンプロジェクトが始動

2022年3月19日
こべるん ~変化していく神戸~
1981年に完成したポートアイランドスポーツセンターは夏はプール、冬はスケートリンクとして、年間30万人に活用される本格的な大型スポ …
ポートアイランドII期

神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)新研究棟 メドテックイノベーションセンター

2024年4月6日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランド医療産業都市の北側にある神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)の敷地内にあった駐車場を活用し …
ポートアイランドII期

神戸陽子線センター竣工 開院は12月1日予定

2017年11月8日
こべるん ~変化していく神戸~
兵庫県立こども病院の隣接地で建設されていた「小児がんに重点を置いた新粒子線治療施設」。正式な施設名称は「神戸陽子線センター」となりました。県立粒子線治療施設の付属医院として12月1 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です