ポートアイランドII期

(仮称)神戸アイセンター新築工事

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神戸市立医療センター中央市民病院に隣接した市有地で建設が開始された(仮称)神戸アイセンター新築工事。

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理化学研究所がiPS細胞を活用して目の網膜再生の研究を進めており、遂、先日も再生網膜を移植された目の見えないマウスが光を感じられるようになったと報告があり、世界初の快挙として報道されていました。そんな理化学研究所神戸事業所に隣接したこの新しい施設の建設は国家プロジェクトとして進められており、iPS細胞を利用した再生医療の臨床や研究拠点として大いに期待されています。

予定されている施設の規模は地上7階、延床面積8,787.66平方メートル。建物の完成予定は10月です。

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建設工事は只今、場所打ちコンクリート杭構築の真っ最中です。

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クローラークレーンの先端にハンマグラブを取り付け、排土作業をしています。

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敷地奥ではアースドリル掘削機が鉄筋カゴを吊り下げて、掘削した穴に挿入していました。この後、コンクリートを流し込み、杭1本1本を構築して、杭基礎を造ります。

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L字型の敷地に沿って、建設される建物もL字型になります。

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将来的には先端医療センター駅に通じる歩行者デッキから建物2階にアクセスできるようになるようですが、工事中の現在はデッキ上にも仮囲いの目隠しが設置されました。

前述のiPS細胞から作り出した網膜をマウスに移植した理研研究チームは2年以内に臨床を開始したいとしており、その際にはこの神戸アイセンターがその舞台になるのではないかと思われます。

医療産業都市内に研究拠点を持つ大日本住友製薬はiPS細胞の量産施設を吹田市に建設する事を発表しました。施設は同社の総合研究所の敷地内に新設するとのこと。神戸に自社ビル建設の構想があるようですが、未だ実現していません。この構想にiPS細胞量産施設を組み込んで欲しかったと思っていますが、再生医療拠点の集積は神戸の成功を受けて、関西各所や全国にも拡がりを見せています。医療クラスターの誘致合戦が熾烈さを増す中、一歩先を行く神戸の優位性を維持する為には更なる対応を迫られています。



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