先日、プロジェクト始動をお伝えしたばかりのかもめりあ東用地再開発計画「ノートルダム神戸」ですが、建設工事に着手したことが分かりましたので再度、記事にします。
仮囲いの西側に施工会社等の看板が掲示されました。建設許可証と労働保険関係成文票が同時に掲示されています。このパターンで来ると建築計画のお知らせを掲示しない事が多いので、建物概要についての正確な情報公開がなされません。
そもそも関西で建築計画のお知らせを見られるようになったのも実はこの10年以内のことです。神戸市内に建築される建物は「神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例第10条第1項の規定」に基づいてお知らせを設置することになっていますが、実際、掲示する建設現場としない建設現場に分かれます。
市の条例では以下に定めているようです。
神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例」では、一定規模以上の建築物を「指定建築物」と位置づけ、建築主の方に標識の設置や説明会の開催などによる近隣の方々への建築計画のお知らせを義務付けるとともに、建築計画の概要や説明の実施結果などについての神戸市への届出をお願いしています。
この指定建築物の定義は用途地域と容積率によっても多少異なりますが、おおむね高さ10mもしくは15m以上または住戸数が40を越える建築物とされています。
但し以下の地域は対象外となるようです。
① 都市計画法による臨港地区
② ポートアイランドの一部、六甲アイランド、神戸空港
③ 流通業務市街地の整備に関する法律による流通業務地区
④ 都市緑地法による特別緑地保全地区
ノートルダム神戸に建築計画のお知らせが表示されなかったのは①の臨港地区であることが理由でしょう。
建築計画のお知らせについて興味のある方は以下のリンクに詳細が記載されています。
http://www.city.kobe.lg.jp/business/regulation/urban/law/lawtop/img/shiteigaiyou.pdf
設計は吉村建築事務所、施工はフジタとなっています。吉村建築事務所を調べてみると京都・福岡に拠点を置き、ブライダル施設の設計実績が多いようです。福岡や広島のノートルダムも手掛けており、モダンな欧風近代建築を得意としているようです。もちろんオフィスビル、集合住宅、商業施設等の設計も。フジタに関しては周知の通り、あまり説明を要する会社ではないと思いますが、東京・千駄ヶ谷に本社を置く準大手ゼネコンです。神戸では旧居留地に営業所を構えています。
気になる工事の状況ですが、ショベルカーが入って、幻のミッドポートプロジェクトの基礎部分を解体していました。やはり全て解体するようです。竣工は来年9月。
かもめりあ前のロータリーを隔てて営業しているホテルラ・スイート神戸ハーバーランド。スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドで日本で初めて認定されたホテルです。全室オーシャンビューのスイートルームでテラスも付いています。稼働率も好調のようで顧客満足度も高いそうです。日本中、世界中から来神された新郎新婦がノートルダムで挙式して、ラ・スイートで一泊。そんなプランも旅行会社にはぜひ売り出して欲しいものです。
ノートルダム神戸 -かもめりあ東用地-
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