神戸市は「地域活性化拠点の基本コンセプト検討業務」に係る公募型プロポーザル実施を広告しました。これだけだと何のプロポーザルなのか全く分からないのですが、大阪湾岸道路西伸に伴い、同高速道路の整備用地として確保されているポートアイランドの神戸学院大東側の未利用地を活用して地域活性拠点を設ける為、基本コンセプトの検討を行う事業者を募るものです。対象となるのは未利用地の北側約3.6ヘクタールです。
事業者の決定後、今年度は基礎調査、地域住民及び周辺大学関係者を対象としたワークショップを実施。来年度はワークショップを継続し、これを基に地域活性化拠点の事業スキーム,採算性等について検討し,基本コンセプトをとりまとめる予定です。
受託者には神戸市が昨年行った「路外パーキングエリア機能を有する地域活性化拠点施設の調査検討業務」の報告書を貸与。
湾岸線の整備に合わせた賑わい拠点の整備として、路外パーキングが基本として考えられていますが、今、サービスエリアや道の駅は人を呼び込む集客施設として機能も注目されています。
9月下旬には受託者が決定されます。
広大な敷地を活かして路外パーキングのみでなく、都心や山々の眺望を活かした娯楽集客施設を南北に集積させる事が出来ないでしょうか。パーキング機能に加えて最近は数を減らしてしまった遊園地、ホテル、温浴施設、アウトレットモール、緑化区域のグランピングエリア等の複合エンターテイメントゾーンとし、ポーアイに欠けている賑わいゾーンとして整備します。高架道路は中央に通してしまうと、敷地が上手く使えないので、西端に寄せて建設。良好なアクセスをフル活用した広域圏から集客が見込める娯楽エリアとして整備される事を期待したいです。
湾岸道路の整備状況ですが、上空から摩耶埠頭沖の海上に連なる白い物体が確認できました。
「地域活性化拠点の基本コンセプト検討業務」に係る公募型プロポーザルを実施 湾岸線西伸に伴う賑わい拠点整備
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高架道路は敷地の西端に建設されますが、そもそも大学前の道との幹線道路が入れ代わり、敷地西側大学前の現片側2車線道路が片側3車線の幹線道路に(中央分離帯部に高速道路)、敷地東側の現片側4車線道路が、生活道路級の片側1-2車線道路になるはずなので、高架道路は公募している敷地に全く影響しないようになっていたはずです。神戸大橋へ繋がる西オンランプも付け替えられます。
娯楽施設を含んだ賑わい施設となることを願ってます
実施要領の企画提案書作成時の注意事項の一番最後には「なお,地域活性化拠点整備時期は概ね 10年後を想定している。」と書いてあります。…長すぎる。
こべるんさんご指摘のように、遊園施設等レジャー施設が神戸には決定的に不足しているのでそのような施設が出来る事は大歓迎です。
しかし、募集要領を読むと、”地域の人々の交流や周辺大学との連携等,地域の持続的な成長に資する施設等からなる複合施設となることを想定”さらに”事業の継続性も重視しており,拠点全体で収益事業として成立していることが整備条件となる。現在のところ,公共性が高く収益性の低い施設については「PFI」収益性の見込める商業施設等については「事業用 定期借地」とする等の複合的な事業手法を想定”そして、”現在,大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)のポートアイラ ンド地区における高架橋の設計協議を実施しており,住民意見の中に住まいからの景観の阻害について懸念される声があり,地域活性化施設の企画提案時においても十分配慮する必要がある。”と結んでいます。
この事業に際してワークショップ等の時間も設けるようですが、住民対策にこれ程の時間と多額の費用を使用する必要があるのか?私にはこのプロポーザルの意味合いが良く分かりません。
神戸市は、市の所有土地は神戸市民の共通財産である事を忘れているんじゃないでしょうか?
島内住居の開発地との相隣関係・距離・景観阻害等の開発によるリスクは、神戸市都心部や周辺部の開発と比べ影響度は小さく特別な配慮をするには当たらないと思います。
神戸市は、特定の住民の利益を優先するのではなく神戸市民全体の利益となる事業を行う義務があると思います。
島内の人が憂うべきは、その開発ではなく、賑わい創出に伴う交通手段の整備の方じゃないでしょうか?