神戸新聞が22日付で伝えたところによると、建替を予定している神戸市本庁舎2号館跡の新施設に付帯させる機能を庁舎に加えて、ビジネス拠点機能を持たせた高級ホテル、飲食店や子育支援施設、イベントスペース等を中心とした商業施設、高機能音楽ホールを検討しているようです。
これらの情報に目新しい特ダネはありませんが、これまでも集客機能の目玉として「ホテル」を誘致する事は実しやかに囁かれてはいましたが、報道機関が公に報じるのは初めてです。
また建物の延床面積は1号館に近しい5.5万平方メートルとし、その内訳として、庁舎機能に1.5万平方メートル、ホテルとビジネス拠点に1.4万平方メートルを割く他、大規模な駐車場も整備します。
事業手法は民間事業者が建物を建設し、公共施設部分を市が譲渡を受けるもしくは賃貸する形を検討。昨日22日は「神戸市・本庁舎2号館再整備に関する事業者公募要領・要求水準書作成等支援業務」の委託事業者募集締切日でした。来年度に公募されるこの計画の受託事業者の募集支援を行う事業者を募っていましたが、この委託者にも事業の提案を課していたので、実質はプレ公募のような位置付ではないでしょうか。
興味深い点は既に市庁舎周辺には地下を含め市営駐車場が整備済です。建替による開発でその一部は使用出来なくなるものと思われますが、施設完成後に再開された暁には規模の拡大が予想されます。
再開発や建替による業務・商業・宿泊施設の計画の際に常に課題となるのが駐車場の整備義務です。この緩和と回避に市営駐車場の一部を充当する事が可能ですが、今回の建替で整備される新しい大規模駐車場を近隣の再開発ビルが整備しなければならない駐車場の受け皿として活用できると、開発のハードルを下げる事で開発促進に繋がるのでは期待しています。
また恐らく既に整備受託業者の決定したと推測されるエネルギーセンター内には新中央区総合庁舎、2号館跡の新複合施設、1号館を連絡するロビーも整備される予定です。
25年度以降の完成予定としていますが、25年とキッパリ定めて欲しいです。
今後、バスターミナルビル、県庁2号館跡の複合施設、そして市庁舎2号館の高層部へ高級ホテルの誘致合戦が繰り広げられそうです。これらにJRターミナルビル高層部のホテルも加わり、経済誌でも十分にネタとして取り上げて貰えるレベルのプロジェクトラッシュとなり得ます。来年度のプロポーザルが楽しみですが、まず先行する中央総合庁舎とエネルギーセンターの概要をしっかりと発表されるべきです。
神戸市本庁舎2号館の再整備は庁舎・ホテル・ビジネス拠点・商業・ホールの複合施設へ
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