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神戸市はかねてからリノベーション・神戸の一環として構想を重ねてきたJR神戸駅前広場の再整備基本計画の素案を発表しました。
JR神戸駅、高速神戸駅、地下鉄海岸線ハーバーランド駅の3線3駅が乗り入れ、合計約18万人の乗降客数を誇り、市内や県内では三宮に次ぐターミナルですが、再開発された南側のハーバーランドを中心としたエリアがある反面、北側は広場もそれを取り囲むビル群も老朽化が著しく、寂れた地方都市という感が漂う残念な駅前景観が広がっています。
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プロジェクト概要
「人」中心の高質で風格があり、周辺地区の回遊拠点となる駅前広場の構築
主なリニューアルコンセプト
- 広場から地域のシンボルとなる湊川神社、さらにその先へと広がるような関係性が感じられる 景観軸を形成する。
- JR神戸駅舎を活かした、風格ある広場景観を体感できるランドスケープの構築。 神戸の名を冠するにふさわしい華やかさと美しさを演出する。
- 人が交流し、憩う場として居心地の良い設えを整える。
- 地上と地下の賑わいが連続するような一体的な空間整備による景観形成を行う。
交通拠点としての再整備計画案
- 広場内の自転車走行を防ぐ方策の検討等、歩行者のための広場の実現を図る。
- 需要や利用実態に応じた規模と景観への配慮を兼ねた駐輪場(地下空間の活用を含む)の整備。
- バスロータリーの機能維持とコンパクト化の両立を図る。
- 利用実態に即したタクシーロータリーの規模の見直しを図る。
- 送迎(キス&ライド)のための一般車乗降スペース・身障者用スペースの整備。
- シェアサイクルや将来的な次世代パーソナルモビリティを意識した機能配置の検討。駅構内や地下街の店舗への荷捌き機能を整理する。
動線の改良による回遊拠点化
- 元町方面とスムーズに往来できるよう、広場⇔まちの回遊へといざなう設えを整備する。
- 案内サインの充実等により、ハーバーランドへの動線の分かりやすさを向上させる。新開地や大倉山方面等、神戸駅以西の魅力あるエリアへとつながる、広場内動線を確保する。
- 広場内における上下移動経路の分かりやすさや機能を高め、地下街を通る回遊ルートの利便性 を向上させる。
再整備による最終的な達成目標
- 新たな交流やコミュニケーションを促進するような広場の利活用など、快適で美しい、潤いのある広場が地域の価値を高める場となることを目指す。
- 行政だけではなく、地域居住者や商業者、交通事業者等、神戸駅周辺関係者の積極的な参画、連携による持続可能な管理運営の仕組みや体制づくりを進める。
- 再整備をきっかけに、地域の活性化や新たな開発・更新等、周辺街区への波及効果を生み出すことを目指す。
広大な駅前広場は広場のままで良いのか
バスロータリーは規模を縮小してコンパクトな規模になると共に地下街のDUOこうべとの接続を地上への賑わいに活かすようです。
神戸駅前広場の規模は最大ターミナルの三宮を遥かに凌駕しています。しかしその規模をうまく活用する事が出来ていない現状を考えると、そのまま全体において、広場としての機能を維持する必要があるのかどうか。広場の面積を縮小して生まれる敷地に民間資金を活用した起爆剤となる集客施設の建設は考えられないでしょうか。
新快速停車するターミナル駅ですので、そのポテンシャルは非常に高い筈です。民間に任せれば有効な賑わい創出を考えて貰える筈です。
駅前広場の再整備が駅周辺の賑わいに活性化を与え、ひいては駅周辺の再開発を誘引する事になれば理想ですが、広場のリニューアルに留まらず、駅前の再開発を検討する地権者との勉強会の発足や住宅開発規制から北側のエリアを開放する等、開発が促進しやすいよう駅周辺の環境や制度を整えるべきです。
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JR神戸駅北側広場はバスターミナル以外は文字通りただの広い場所です。
その場所を湊川神社に向けて、ただ歩きやすいよう花壇を撤去してリニューアルすることに何のメリットがあるんでしょう。
他の読者さんたちも言ってますが、まず広場に来る目的がなければ人は集まらないですし、ただ単に綺麗にゴージャスにしたいだけなんではないでしょうか?それだけでは格好つかないので理由付けするためのパブコメ募集でしょうね。
まあ東海道線のや山陽線のターミナル駅だし、やはり腐っても京都駅、大阪駅などと同様の玄関神戸駅ですからみすぼらしいよりはいいですがね。
今は加古川駅並みに地方都市っぽいですから。(加古川の方失礼!)
神戸駅駅舎は天皇の貴賓室も設えてあった近代建築ですが、それほど価値があるとは思えないです。近代建築に拘るとなんでも貴重に思うんでしょうね。
この構想の発端を作った神戸市長が考えてることは、道の両端を現代彫像が並び、広場もキッチンカーが入って、小さくライブステージを造って、芝生広場作るぐらいでしょうか?
ただこの北側広場がJRの所有でなく、神戸市の所有であったことが意外でした。JRはタワマン建設構想してたようですが。
これだけの敷地があってもショボく、何も目新しい企画が出てこないことが現在の神戸の暗黒状態を表しています。
機能的に多少の改善はあるのでしょうが前出の地下通路を始め駅前広場など単なる化粧直しで終わりそうな計画が目立ちます。神戸駅前や新長田駅前、たしか灘駅前も同じような計画がありましたがどれもランドスケープに重点を置いた化粧直しが主で同時に民間資本導入の仕掛けはありません。
神戸市(都市局)の能力ではこの程度の化粧直しが精いっぱいかも知れませんが、景観形成に絡む事業には大変ご執心なのに民間資本を呼び込む抜本的な仕掛けや政策が不得手なようです。この先、都市の盛衰は民間資本をいかに多く導入できるかに掛かっていると確信していますがどうも神戸市は大胆な規制緩和にも踏み切れません。
ところで民間活力と言えば、大和証券神戸ビル解体工事の現場仮囲い設置と防音パネル用足場組みが既に開始されていました。三宮中央通り付近は民間の現場が集中し、民間資本による都市更新が最も感じられるエリアになってきました。一番あって欲しい情景で嬉しいですね。
イメージ図見ても
広場作ってバスターミナル集約してるだけですよねえ
これを整備したところで
周辺の低層雑居ビルがより目立つだけの結果にしかなりませんけど
90年を迎える神戸駅舎に価値を感じないとは残念な考え方だた思いますね。大阪では近代建築を生きた建築ミュージアムというイベントで盛り上がってますように近代建築生かした街づくりというのは大事かと思います。また、東京駅の駅舎と広大な広場の美しさは羨ましく感じます。
ここにはとりあえず民間で商業施設を建てれば正義みたいな考えがありますが、ハーバーランド、DUO KOBEと競合するだけですし、新快速の停車駅とはいえ単に商業施設があるだけで三ノ宮駅前や大阪駅前、京都駅前に買い物に行く人がわざわざ神戸駅に行くでしょうか?広大な広場でイベント等催し物を開催するなど大阪駅や京都駅、三ノ宮駅にはないそこにしかない価値を追い求めたほうが良いと思います。関西都心の駅で広大な広場を持つ(計画の)駅前というのはないわけですし。
そういう意味で今回の案には期待してますね
遂にというか、いよいよ神戸駅周辺の開発に着手できるところまで来たのかと思うと感慨深いです。震災から本当に時間が経ちました…。
もともと、ハーバーランドができたときには、阪急百、西武百、ニューオータニまであって、やっと「神戸」の駅名を冠するに相応しい環境が整いつつあるように感じていましたが、それも「今は昔」です。
神戸駅周辺の今後を考えると:
① 「新橋・横浜」の次にできた「大阪・神戸」の歴史を活かし、伝えること。
② 東京駅から皇居に至る広場のように、神戸駅から湊川神社に至る軸線を大切にすること。(それと海への軸線)
③ 上記の延長にある、体育館、図書館をどうするかをセットで考えること(文化ホールは移転ですよね…)※図書館を文化ホール跡に大規模拡大できないか?
④ 上記にとどまらず、文化施設の導入をできないか?(駅の南北、そして新開地ともに)※六アイからファッション美術館を近くに移転したら?
⑤ 良質なホテルを誘致できないか? → 西元町やハーバーとセットで、海に近い主要駅という立地を生かせないか?(東京駅、大阪駅、京都駅、名古屋駅も、海は近くない)。
三ノ宮の開発もままならない現状では、夢のような話ですが、なんとか50年後、100年後を考えて、計画してほしいですね…。
北に湊川神社と文化ゾーン、南に港(海)、東に元町、西に新開地… ポテンシャルはメチャクチャありそう。
残念ながら、神戸駅の山側に出た事は有りませんでした。神戸東部に住む人はそんなことが意外と多いかもしれません。これが神戸駅の現状でしょう。
神戸市は欧州の旧市街地の駅前にあるだだっ広い石畳のピアッツァをイメージしているのかもしれませんね。
オフィス、商業を三宮に集積しようしている以上、神戸駅は観光地としてしか広域で集客するのは難しいのでは。
旧居留地のハイセンスな街並みではなく、ノスタルジーを感じさせる街並みに出来ればいいかもしれませんね。
JR神戸駅を辰野金吾と葛西萬司設計の東京駅と比べることはやめた方がいいです。
駅舎規模がまったく違うのと、東京駅はバロック風(ルネッサンス風?)の様式を持ち復元され絢爛豪華です。
神戸駅は様式的な特徴がなくモダン建築で、機能性に特化されている。かろうじてコンコース部のコリント風列柱ぐらいで屋根も存在しないので、神戸地裁のように腰巻ビルとしてのレトロ建築保存に適しています。
市長が駅前再整備することで再開発の波及効果を呼びたいと記者会見で言っていましたが、この駅舎を保存することで、JR西の再開発にまたもプレッシャーをかけていることが理解できないのです。
残すべき近代建築はここより他に存在しています。
低層のファミマもどいてきたしそろそろやる気かと思ってたけど駅敷地整備だけですか。。
周りの古臭い雑居ビルの買収再開発のほうが先だと思う。
やっぱり行政が動くのも大事なんですけど、
そもそも論として民間が
特に地主さんや不動産屋といった個々のプレイヤーの人たちが経済を盛り上げる役割を発揮していないことが神戸経済にとってマイナスであり続けると思いますよ。
三菱地所とか森ビルを見ている限り、
やっぱりトップが何を誘致してくるか誰を引き立てるかどう盛り上げていくかっていうのはこれは行政や政治だけではお役不足なんだと思うんですよね。
そういう機能が、もしかしたら東京ばかりに集まっているとしたらそれはどうしようもないような気がしますよね。
神戸にとってはもう主体として動けるプレイヤーが行政しかないということこそがとてもマズいのだということを
色々な面でわかっていただく必要があるんだろうと思います。そしてその機能を行政が担うというのならば、行政に人材が集まっているから、だからそれをもっと活かし続けないといけないというループに陥ってるような気がいたします・・・。
皆さんのご意見それぞれに共感し「そうだ!そうだ!」と興奮して拝読しております。
個人的感想ですが、神戸駅の北側には観光要素は無く、駅自体には、これ以上大規模な商業施設などの建造物は特に必要ないように思います。今の駅舎も建て替えるより( 大して美しくもないですが)、駅舎のリノベーションに留める。窓やドアのみシックでモダンなものに取り替え、石造りの意匠は洗浄し、錆びた塗装部は塗り替えするだけでも寂れた感は減って、雰囲気変わるんじゃないでしょうか。(レンガの色の違うパッチワークが目立ちますが) あと、自動販売機の置き場や色にも配慮したり。広場もやたら建造物を加えるのではなく緑と木陰豊かで洗練されたガーデニングとベンチ、花壇も家庭的で安っぽい印象になる花ではなく、都会的なイメージの草木を。(あくまで個人的なテイストです) ただのだだっ広い広場ではなく、ここにいると気持ちが少しアップして待ち合わせや休憩に留まりたくなるような広場ならいいなと思います。東京駅広場のガーデニングなどは参考になります。
湊川神社への導線、景観重視のこのプランは基本的にはいいと思いますが、これもやはり早急な周囲の雑居ビル再開発とマンション規制暖和とセットで進めていかないと、対した効果はないでしょうね。加えるなら、緑と彫刻の道のコンセプト(古臭いヌードの彫刻はもういい)を駅から大倉山公園迄延長し、大倉山公園を大リニューアルするのはどうでしょう。正面入り口をスッキリさせ、昭和感満載のふるさとの森は撤去し、センスあるガーデンデザイナーにプランして貰えば、子供から高齢者まで誰もが行きたくなるような非日常を感じるオアシスになるのでは。例えば、図書館に隣接したガラス張りのカフェ(テラス席はペット同伴ok) や遊具のリニューアルもいいかも。
駅前新ビルオフィスに店舗、周辺の保育所、福祉、カルチャー、マザーズグループなど施設を強化し、マンションを増やし、人口が増えれば、地元の人の活気で賑わい、相乗効果で更に再開発が進み、誰もが憧れる住環境を作っていけるのも夢ではない! 現状は街全体が老朽化した建物だらけですが、建て替えが難しいならせめて市が塗装費援助キャンペーンするとか。あと、街中の街路樹がしょぼい。言ったらきりがないです。
今後のプランに期待したいです。立地ポテンシャルは超高いのですから。
ここ20年くらいの間、民間は高い投資意欲をもって日本全国の主要都市の都心部再開発事業に参画し多額の投資を続けています。この投資行動の起爆剤となったのが、2002年に施行された都市再生特別措置法に基づく、都市再生緊急整備地域さらに特定都市再生緊急整備地域の指定です。
この指定を受けると都市計画法上の規制の大幅な緩和や事業審査の簡略化と期間の短縮。税制優遇措置、金融支援、インフラ整備に対する補助等、様々な優遇措置を受けることができます。
容積率の倍増など緩和の幅も大きく地価が非常に高額な都心部エリアでの再開発事業収支を成り立たせるための魔法の杖が指定を受けた各行政に与えられたのです。
神戸市で真っ先にこの特例措置を受け、公共交通機関の施設を組み込むことで容積率を倍増してもらい駅前の一等地でビルを建替えたのが神戸新聞社のミントです。
この指定は元々、国際競争の激化を背景に海外から企業や人材が集まる魅力的で国際競争力のある都市拠点の形成を目的としており、神戸市長が推奨するような少子高齢化による人口減社会を想定した街づくりとは相いれないものです。
福岡市へは、何故国内外の超一流ホテルが多数進出し、複数の国内有力デベロッパーによる巨額の事業投資が行われているのか?同じく名古屋や広島や札幌もの再開発事業がスムースに進むのか?
簡単です、成功している行政は、緩和措置を最大限に活かし、民間に対して更なる規制緩和や支援を行い+アルファの事業資金を引き出しより上質な街づくりに成功しているのに対し、神戸市は魔法の杖を右手に持ちながら左手で規制強化(特に高さ規制と利用目的の制限=タワマン規制等)など事業者の収支が取れない状況を産み出してしまったからです。
この特別措置法が利用できなくても、総合設計制度や特定街区などを活用し割り増しを受けることは可能ですが、現在のトレンドである超高層ビルやタワマンに否定的で、都心部で土地を集約すると規制が強化される頓珍漢な都市計画を施工しているようでは、デベロッパーが巨額の投資資金を投入することは難しいでしょう。
神戸市が方針を転換しない限りこの状況は続くと思います。
都心部ウォーターフロントの希少エリアの新港町再開発ももっと大胆な緩和を行えばもっと上質で素晴らしい建物が出現すると思います。
利の無いところに資金は集まりません、強力な魔法の杖で投資環境を整えることができるのに、今やらなければならないのに30年後の街づくり構想をダラダラと論議し、民泊もデメリットばかりに目を向けはなから規制に走り日本一規制が厳しい行政と自慢し、つづいて高さと景観論争に時を費やし、規制強化に走り、都心部の1000㎡以上の開発での住居割合の制限を設けるなど民間のプレイヤーにとり最悪の投資環境を産み出しているのは行政に外なりません。
デベロッパーはこんな市政にあきれています。
県庁を神戸駅前に建て替えたら神戸の拠点駅として少しは体裁は保てそう