4月の新駅ビル本体工事着工まで2ヵ月を切ったJR三ノ宮新駅ビル開発。三宮ターミナルビルの地下階内部等の解体が進行しつつ、地上の駅前広場の既存設備撤去や掘削もいよいよ大胆になり始めました。
駅前広場の中央にあった時計塔やタクシープール周辺はどんどん撤去が進められています。更地に近い状態にまでもっていこうとしているようですが、ただ撤去の進め方はかなり慎重です。
通常であればこのような植栽帯等の解体は一瞬で終わるのではないかと思いますが、ここまでデリケートに進めているのは、やはり広場の地下に駐車場が存在しているからでしょうか。
このJR三ノ宮駅ビル開発は難工事と言われており、昨年5月以降に行われてきた地下の解体工事も非常に慎重で、未だに残っている三宮ターミナルビルの一部や地下階等、外見上の進捗は殆ど変化がありませんでした。
それでも地上の解体工事はスローではありながらも、進捗が形として見えています。広場内のあちらこちらに掘削した土の盛土が築かれています。地下駐車場の入口はまだそのままの形を留めていますが、工事関係者や重機の搬入路として使用されているようです。
神戸三宮阪急ビルの建設の際も地中障害物解体撤去工事はかなりの年月を要していた記憶があります。旧東館の地上部解体完了後、新ビルの一部鉄骨建方が開始されるまでには1年以上の工期を要していました。
JR駅ビルの場合、更に建築面積が大きく、地下の既存設備も広範囲に渡っているので、これらの本格的な撤去に加えて、新駅ビルの基礎や地下躯体の構築が必要になります。地上部の建設が本格的に開始されるのは、工期後半となる2027年以降になるのではないでしょうか。
神戸三宮阪急ビルの建築面積は1,000平方メートル程でした。高層部の建設に使用されたタワークレーンは2機でしたが、JR駅ビルの場合は、更に複数のタワークレーンが投入される可能性が高いと思われます。
中央幹線に整備されているヤードと駅前広場の間に設置された仮設東西動線。既に定着を始めているようです。ヤード内では資材置場やビル本体工事開始後の現場事務所が置かれる事になるのでしょうか。
仮囲いが二重に設置される現場というのも珍しいのではないかと思われます。このヤード内に神戸市が整備する歩行者デッキが建設される予定ですが、やはりこのデッキも駅ビルを建設している竹中工務店と大鉄工業が施工するのでしょうか。ただ大林組が施工しているバスターミナルI期ビルに接続する東側部分との兼ね合いもあります。ミント神戸を境に西と東で施工者を分けるのではないかと思われます。
JR三ノ宮駅ビル開発準備工事 駅前広場の掘削や既存施設の撤去が更に進む
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今日の夜そばを通ったら大きなクレーン車が投入されていたのを見て完成はまだまだ先と知りながらワクワク感が湧きました。