大和ハウス工業は、ポートアイランド・医療産業都市内にあり、KCMI・神戸医療イノベーションセンターやCLIK・クリエイティブラボ神戸の西側に位置している敷地面積3,095.75平方メートルの土地を神戸市から取得した大和ハウス工業。
土地購入の条件は神戸市が医療産業都市内で集積を進めているレンタルラボ施設の建設と運営を行う事。これまで市は自前でレンタルラボ施設を外郭団体を使って建設してきました。
今回、大和ハウス工業が計画するレンタルラボ建設予定地に隣接したKCMI・神戸医療イノベーションセンターも当初、民間事業者に建設を委託する想定で公募を行いましたが、最終的に応募する事業者が現れず、やはり外郭団体による建設となりました。
今回、ようやく初の民間事業者によるレンタルラボ施設の建設が開始されました。施設名は「DP-Lab KOBE」。浅沼組が施工を担当します。
施設の規模は地上6階 延床面積約8,000平方メートル。ウェットラボを中心としたレンタルラボ施設で、来年11月の営業開始を目指しています。
今回の着工は、神戸医療産業都市が、ようやく民間事業者が独自にレンタルラボ施設を運営してもビジネスとして採算が取れると認められるようになった事を証明しています。
実質、現在、医療産業都市にはレンタルラボが10棟以上存在し、入居率も9割を超える程の人気ぶりですので、民間事業者の参入は既に当然と言えそうです。
DP-Lab KOBEの南側の敷地も既に三菱商事他が購入し、レンタルラボ施設の建設を計画しています。
地質ボーリング調査が開始されており、着工に向けての準備が開始されています。
周辺は開発ラッシュに沸いており、西側の敷地では長瀬産業の研究拠点の開発が計画されており、着工を控えている状況です。
神戸空港からポートライナーで一駅という交通アクセスが極めて良い立地が、民間事業者の投資を促進しています。周辺にはまだ未開発用地が多く残されており、順次、事業者の公募が行われるものと思われ、更に新たなレンタルラボ施設の集積が進むものと思われます。