今年10月に開業50周年を迎えたさんちか。神戸市内最初で最大の地下街です。50年を記念して約10億円を投じる大規模改装が予定されています。日経新聞が2年前に報じたスケジュールでは2016年の2~3月に工事を実施するというものでした。
以下が日経新聞記事の抜粋です。
『神戸市の第三セクター、神戸地下街(神戸市)は運営する市中心部の三宮地下街「さんちか」を全面改装する。天井や壁面などを改修するほか、全照明を発光ダイオード(LED)に切り替える。2016年2月に着工し、同年3月にも完成予定。老朽化が進む施設の耐震性能を高めるほか、明るい雰囲気づくりで集客力の向上にもつなげる。
さんちかは1965年に開業した。店舗と通路の合計面積は約1万3300平方メートルで、通行者は1日約14万〜15万人。全面改装は06年2月以来となる。15年10月に迎える開業50周年プロジェクトの一環で、12月までに取りまとめる事業計画に改装概要を盛り込む。
15年12月までの2年間をかけ、各テナントにさんちか全体のメーンデザインなど具体的な改装内容の提案を進めていく。総投資額は約10億円。テナントには通行客の利用状況などに応じて、順次入れ替えも促す方針だ。』
2016年2月の着工ということで正直完全にノーマークでした。この過去1年、ほとんど地下には足を踏み入れず地上ばかりを歩いていたのですが、なんとすでに工事が始まっていました。しかも工事開始は6月。半年も工事の進捗を放置してしまいました。
すでに天井パネルは撤去されて配線類が見える殺風景なさんちかになっています。
元々あまり明るい雰囲気の地下街ではありませんでしたが、天井が黒くなると更にかなり暗い感じです。ルミナリエの開催時期の今、神戸を訪問される人々への印象は良くないですね。改装中なので仕方がない事ではありますが。
と、思いきや歩を進めていくと、すでにパネルの設置が完了している場所がかなりあります。
グレー基調で中央や両端に波を象ったパネルが取り付けられています。阪神の神戸三宮駅や西口地下通路と共通のデザインを採用しています。
一番南奥の国際会館への接続路付近はすでに照明も点灯しており、天井パネルの付け替えとしてはこれが完成形のようです。
ほぼ同じ場所の新旧比較です。以前は天井が重々しかったのに比べると付け替え後は若々しい雰囲気になりました。ただ以前は中央部が内側にくぼんでいたので天井がより高く感じられました。改修後はパネルが中央に向かって両端から緩やかに弧を描いていますが、少し圧迫感が出た気がします。ただなぜか西口通路のリニューアル時に感じた程の新鮮さがないのはなぜでしょう。
そごう前の味ののれん街部分も天井パネルの改修が終わっています。この他の東西方向の軸もほぼ工事が完了しているようです。
阪神駅西口前通路。こちらは天井パネルの改修だけでなく柱や天井際の壁も改装された事がよりインパクトのある印象を与えたのかもしれません。
まだ明らかになっていないさんちか内のエントランス広場や交差点頭上の円形天井パネルですが、西口通路のようなメカチックな円形パネルが登場するのか、はたまたもっと驚きのあるものに変わるのか。工事は来年2月までということで、あと3ヶ月を残すところとなりました。今回のリニューアル工事における外観上の変更は天井パネルの改修だけに留まってしまうのでしょうか。
さんちか50周年リニューアル工事
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