さんちか

さんちか2番街の改修工事が本格的に始まる さんちか1番街に先駆けて来年度の完成予定



昨年3月末で閉館したさんちかの1番街、2番街。早いものでそれから間もなく1年が経過しようとしています。閉鎖された2つのエリアですが、ショーウィンドーだった場所に内側から養生シートが貼られて、内部の目隠しが施されていた以外、これまでは具体的な動きは殆ど外側からは見られませんでした。



しかしここに来て遂に新たなフェーズに2番街から入ったようです。



2番街は完全に仮囲いが覆っています。旧ラジオ関西のサテライトスタジオのあったコーナー周りはさんちかを減築し、夢広場の一部に組み込む事で広場の面積を拡大する計画です。



2番街を長い仮囲いが延々と覆っています。ようやく本格的な改修工事が開始された感が出てきました。



向いの3番街はこれまで通りショーウィンドーが目立っていますが、2番街は改修が終わると、どのようなレイアウトになるのでしょうか。昭和に流行ったショーウィンドー型は一見、華やかに見えますが、人は通行するのみで完全に通路化してしまうので、商業施設としての造りとしては致命的な欠陥と言えます。



この改修工事によって、より人々が立ち寄りやすく、足を止めて施設の利用を促進するような造りに変更されるのではないかと思われます。



今回の改修工事開始にあたり、資本力のあるチェーン店は3番街等に移転して、営業を継続していますが、個人経営の店舗の多くはこれをきっかけに廃業の選択を行いました。その分、2番街には新たな出店余地が生まれる事になります。



今後、JR新駅ビルやバスターミナルI期ビルに新たな商業床が生まれる事になりますが、テナントの誘致合戦が開始される事が予想されます。三宮センター街等からもより立地の優れた駅周辺へのテナント移転も起こるのではないでしょうか。



さんちかのリニューアル後のイメージでは、通路に面して開かれた店舗配置が行われる様子が描かれています。

現在行われているさんちかの改修工事は、二段階に分けて進められているようです。まず第一段階として、2番街の工事を先行させ、来年度までに完成を予定しています。1番街から地下鉄三宮駅に掛けての工事は第二段階となり、25年度以降の完成予定です。



さんちか1番街から地下鉄三宮駅までのリニューアルにはJR新駅ビルの地下階や1階から連なるボイド空間との接続エリアとなるこの吹き抜けも対象となります。駅ビルの建設と並行しての再整備となるものと思われます。



さんちかのイメージとして新たに公開されたパースが描いているのは、前述の地下広場でしょうか。地上と地下階の垂直動線はJR新駅ビルのコーナーとなる部分に東西方向に新設される模様ですが、既存の南北方向の階段やエスカレーターは維持されるのでしょうか。



JR西日本が公開した都市計画案では、➉の「三宮駅前玄関交通広場地下連絡通路」が新たな垂直動線になると考えられます。既存の垂直動線の場所には位置的に⑨の「三宮駅前地下交通広場地上連絡通路」が新設される模様です。

従って、上記のイメージパースは西側から東を見た様子を描いたもので、エスカレーターや階段を上がると、JR新駅ビル内に設けられる中央改札へのアプローチとなる④の「三宮駅前玄関交通広場」へ到達するものと思われます。



位置としてはこの辺りに相当するのでしょうか。



阪神神戸三宮駅の西改札リニューアルと共に改札口に面する南北の地下通路も大改造が施されて美しく生まれ変わりましたが、JR新駅ビルの建設と共に再び改装を実施して、デザインの統一化を進める可能性があります。



さんちか1番街の営業再開はまだ3年以上先の話になります。その間に2番街の完成に伴って、今度は3番街の改装にも着手する可能性はあるでしょうか。2番街が完成すれば、3番街のテナントを2番街に移転させる事もできるでしょう。これまでの神戸市の進めてきたドミノ式開発の手法がさんちかの改修にも適用されるのではないかと思われます。

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  1. ABC より:

    イメージパースは夢広場を東から西向きに見て、交通センタービルに向かう既存のエスカレーターがあるところではないでしょうか。柱の位置とかも合ってきます。
    JRと新設されるエスカレーターはもうすこし吹き抜けがあったとおもいます。

    さんちかの新しい連絡通路ができれば、地下鉄へ向かう歩行者の迂回路として使えますので、それから、既存の通路・エスカレーターの部分を閉鎖して交通広場地下通路を作っていくのでしょうか。

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