新神戸駅に程近いフラワーロード沿いの加納町・布引町。フラワーロードを挟んで東が布引町、西が加納町となっています。エリアはこれまで大通り沿いにはオフィス・雑居ビル、裏通りにはホテルや商店、住宅の混在といった環境でしたが、新神戸や北野が至近距離な為、どことなく余所行きの雰囲気を持った情緒ある街でした。
しかし近年、フラワーロードを中心としてオフィスビルや雑居ビルの解体が相次ぎ、跡地には次々とマンションが建設されています。栄町通、磯上通と並び街の機能シフトによって変貌が著しいエリアの一つです。
ただ加納町交差点より南側の駅付近エリアより建物が密集し、高さが統一されている感が強く、街並みは比較的落ち着いてします。三宮駅に近付くほど、歯抜け・凸凹の景観が強くなる現状は見ていて正直、風格が無く、見苦しい感があって残念です。
そんな加納町・布引町界隈ですが、今もその変貌は継続中で、特に加納町側において顕著な変化が進行中です。加納町2丁目で建設されているこちらの建物は「(仮称)加納町2丁目PJ新築工事」。
地上10階建・RC造の共同住宅・店舗を用途とした新築ビルです。
所在地:神戸市中央区加納町2-10-1
敷地面積:129.27平方メートル
建築面積:105.48平方メートル
延床面積:829.48平方メートル
高さ:約31.44メートル
構造:RC造
階数 地上10階
用途:共同住宅・店舗
この建物も周囲とほぼ同じ高さになるので、スカイラインが綺麗に揃うことになります。
この更に少し奥(北)にある空白地でも新たなプロジェクトが開始される予定です。
すでに建築計画のお知らせが掲示されており、7月15日着工予定と書かれています。しかしまだ工事は開始されていません。南隣にある一軒家も解体される予定のようですが、土地の売却交渉が決着していないのでしょうか。
ここには大阪の不動産会社リンクシステムが地上14階・92戸の分譲マンションを計画中。物件名は「LINK PALAZZO 新神戸」の予定です。
所在地:神戸市中央区加納町2-11-3,11-12,11-13
敷地面積:422.84平方メートル
建築面積:334.99平方メートル
延床面積:3272.51平方メートル
高さ:約42.88メートル
構造:RC造
階数 地上14階
用途:共同住宅
フラワーロードと国体道路の角地である布引町2丁目では住友不動産が計画している分譲マンション「ミッドヒルズ神戸三宮」が建設中です。同社が手掛ける神戸の都心物件としては、シティハウス元町、シティタワー神戸三宮に次ぐ3棟目となります。
新神戸オリエンタルシティの向かい角地にあった加納町1丁目の雑居ビルが解体されています。1階に弁当チェーンのかまどやがあった建物です。ちなみに本家かまどやの本社は神戸にあります。しかも今回取り上げている布引町1丁目の本家かまどやビル(2枚目の写真の左側のオフィスビル)が社屋です。
本題に戻って角地の跡地で計画されているのが「HK新神戸計画」。地上9階建の共同住宅・店舗ビルになります。設計を手掛けるのが神戸のスタジオヴォイド社。同社は狭小地のデザイナービルやマンションを得意としており、都心部でも元町・鯉川筋のHK元町や北長狭通5丁目の薔薇屋ビル等を手掛けました。
所在地:神戸市中央区加納町1-1
敷地面積:75.23平方メートル
建築面積:64.80平方メートル
延床面積:456.61平方メートル
高さ:約30メートル
構造:S造
階数 地上9階
用途:共同住宅・店舗
ちなみにこちらがHK元町。今回の建物もその名から分かるようにHKシリーズの物件となるようです。SOHO型のビルですね。パースからこちらも一風変わった建物になるようです。
前述で取り上げたLINK PALAZZO 新神戸の隣接地でも既存建物の解体工事が進行中です。コーポ秋永という建物がありました。こちらも解体完了後、再開発されるのでしょうか。
フラワーロード沿いにはまだ布引町側に建物解体後、暫定利用としてコインパーキングが数ヶ所存在します。
布引町1丁目のこの土地は特にまとまった敷地面積を有しています。周囲には個人商店が数店舗存在し、これらがまとまって再開発される可能性が高いかと思われます。
布引町では更に南下すると、新神戸サンホテル跡地等も存在します。栄町通と同様に新陳代謝が激しく、まだまだこれから大きく変化を遂げていくことになることでしょう。変化の方向性は違えど、三宮・元町駅前にもこのようにダイナミックな変化が求められます。
加納町・布引町界隈の変貌
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