神戸市及び一般財団法人神戸観光局が発表した2025年の延べ市内宿泊客数は過去最多だった一昨年から更に9ポイント以上アップの778.7万人に確定しました。無論、過去最高値を更新し、2030年の目標である900万人に向けて前進を遂げています。
速報値として、3月末に外国人宿泊客数が140.7万人と発表されるに至りましたが、この数値は下方修正され、135.3万人と確定されましたが、前年比としては大幅アップの過去最多である事に変わりはありません。

外国人宿泊客数の増加の要因は何と言っても神戸空港の国際化が1番の要因です。同空港利用者の大半は神戸市内に宿泊しているとの事で、一部懸念されていたクルーズ船客のような神戸スルーのような現象はほぼ起きていないようです。2030年の900万人という目標の最大のエンジンは、神戸空港の国際定期便就航でしょう。

900万人の内、昨年のほぼ倍数である250万人を外国人客として想定しています。2030年時に認められている神戸空港の国際線枠上限は最大20往復便です。現在、神戸空港に就航している各エアラインが主に使用するエアバスA321neoは約180席を備えます。今後もこの機体がメインとして使われた場合で搭乗率が8割と計算すると140人前後が利用。その内、外国人利用者が9割と仮定し、更にその7割が神戸市内に宿泊すると想定すると、1便辺り約90人となります。このケースでは、一日辺り1,800人が神戸に宿泊するので、これに365日を掛けると、66.2万人。既にこの倍以上の宿泊客を確保できているので、現在の宿泊客も関空や他空港経由で神戸入りしている数が半数以上を占めていると言えます。

従って250万人の達成には、神戸空港へ就航する航空会社が使用する機材の大型化を期待する必要がある他、他空港経由からの観光・ビジネス客を更に増やす必要があります。

一方で国内客については、643.4万人を記録し、前年比約4ポイントアップとなりました。2030年の目標値は650万人なので、そこまで大きなハードルではないように思われます。
コロナ禍前に起きた空前のビジネスホテル建設ラッシュは、隣接する大阪市内でホテル不足やインバウンドによる宿泊料金の高騰が顕著であり、比較的価格が安定しており、電車でアクセスしやすい神戸市内に宿泊地を求める国内旅行者やビジネス客が一定数流入しました事が要因でした。

現在の国内客の増加は、コロナ禍からの回復に加え、ジーライオンアリーナ神戸や神戸須磨シーワールド、神戸ポートタワーのリニューアル、新港突堤の再開発等、市内に新しい観光集客施設が続々と誕生している効果によるものと推測できます。

また神戸は、単発の観光地としてだけではなく、洗練された街並みやグルメ、港町の雰囲気を目当てに、関東方面などから複数回訪れる質の高いリピーター層が国内宿泊を支えている側面もあります。

また宿泊者を増やすには夜間滞在を促進する必要がある為、ナイトタイムエコノミーの推進を更に図らなければなりません。日本三大夜景である「摩耶山・六甲山」や「港エリア(ハーバーランド、神戸ポートタワー)」のライトアップを活かし、夜遅くまで楽しめるナイトクルーズ、音楽イベント、夜市(南京町など)の定例化は必須です。特に摩耶山へのアクセス向上には、新神戸ロープウェイの延伸早期実現を目指すべきです。

今後、三宮やウォーターフロントの再整備が進んでいくと、更に来街者の増加が見込まれ、必然的に宿泊者数も増えるものと思われますが、2030年の900万人はあくまでも通過点であり、1,000万人台の達成実現を目指して更なる施策の追加が必要です。ルミナリエに匹敵し、全国区となる夏の定番イベントをウォーターフロントで開催できると、現実味を帯びてくるでしょう。
2025年の神戸市内宿泊者数は過去最多の778.7万人を記録!2030年・900万人の目標達成に向けて躍動
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