企画物

2020年の神戸を振り返る

2020年という未曾有の危機に見舞われた1年が終わろうとしています。まさかこんな1年になろうとは誰も予想していなかったと思います。神戸を取り巻く環境も激変し、未来を描く事がより難しくなりました。しかしコロナ後を見据えて、方向性に多少の修正を入れたとしても、その歩みは止めず、しっかりと前に進まなければなりません。この難しい年にも確実に変化を遂げた神戸。今年の神戸の動きをダイジェストで振り返ってみたいと思います。

1月



東横INN三ノ宮神戸市役所前開業
三共生興が自社保有地で時間貸駐車場として暫定利用していた土地にホテルを建設。東横INNに運営を委託し、市内5軒目となる東横INN三ノ宮神戸市役所前を予定から半年遅れての開業。コロナ禍の煽りを受けて現在は休館中。

2月



アパホテル神戸三宮駅前開業
生田神社に面した飲食店等が入る店舗ビル跡地にアパホテルが市内2軒目となるビジネスホテルを開業。三宮北はホテル激戦区に。

4月



ホテルモントレ神戸開業
1989年開業のホテルモントレ神戸を築30年で建て替えへ。南欧をモチーフとしたコンセプトはキープしつつホテル客室数も増やしてグレードアップした宿泊特化型ホテルへと転換。



三宮プラッツ改修工事完成
三宮中央通りの地下駐車場出入口を賑わい拠点として、鏡面パネルで覆った大屋根のあるサンクンガーデンに改修。コロナ禍の中での完成となり、未だ本格的な運用には至らず。

7月



センチュリオンホテル ヴィンテージ神戸開業
ポートアイランドドライビングスクールの敷地内に完成したホテル。センチュリオンインターナショナルのプレミアムホテルとして開業。

8月



鈴蘭台駅前広場完成
再開発ビル「ベルスト鈴蘭台」の完成に続き、駅前広場や鈴蘭台幹線の拡幅・再整備が完了し、50年越しの鈴蘭台駅前再開発事業が完了を迎えた。



神戸阪急ビルリニューアルの一環としてサンキタ通りの道路改良工事に着手
三宮再開発の急先鋒である神戸阪急ビルの建て替えと共にさんきたアモーレ広場及びサンキタ通りのリニューアルも同時に実施。来春に歩行者専用道路に生まれ変わる。



新・西区総合庁舎の建設工事
人口減少政策・リノベーション神戸の一環として西神中央駅周辺の再整備を開始。その第一段階として、玉津にある西区総合庁舎を西神中央駅前に移転。新庁舎の建設工事に着手。

9月



日新信用金庫神戸支店「にっしんクリスタルビル」竣工
日新信用金庫神戸支店ビルの増床建て替えプロジェクトが完了。アルミカーテンウォールをファサード全面に採用したオフィスビルが誕生。

10月



グリーンリッチホテル神戸三宮開業
御幸通の立体駐車場跡地にグリーンリッチホテルズの兵庫県初進出ホテルを開業。同ホテルグループの30店目となる記念オープンに。



神戸阪急ビル東館内の通路が供用開始
来春に完成予定の神戸阪急ビル東館内の通路の供用を開始。



クリエイティブラボ神戸 CLIKが完成
神戸市と神戸都市振興サービスがオープンイノベーション拠点施設とし建設を進めてきたクリエイティブラボ神戸(CLIK)が完成。建物内にはノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑氏が研究開発を主導する「次世代医療開発センター (HBI: Honjo Kobe Research Center for Biomedical Innovation)」が来春に開所予定

11月



JR西日本がJR三ノ宮新駅ビルの計画仕切り直しを発表
コロナによって経営に重大な影響を受けたJR西は年度内の新駅ビル都市計画決定を翌年度に延期する事を仄めかしていたが、商業施設とホテルをメインとした新ビルの構成内容の見直しを発表。



ベイシティタワーズ神戸WESTの販売開始
三宮新港町計画のランドマークであり、神戸都心・ウォーターフロント地区最後となるツインタワーマンション物件の本格販売の開始とその概要が公式発表される。



こどもの本の森 神戸着工
建築家・安藤忠雄氏が設計・建設して神戸市に寄贈を予定する図書館「こどもの本の森 神戸」が東遊園地の南側・こうべ花時計前で竹中工務店の施工で着工。22年春開館を目指す。



神戸三宮雲井通5丁目再開発 民間参画事業者グループの優先交渉権者は三菱地所や大林組等に決定
バスターミナルI期ビルとして称される雲井通5丁目の官民協働の超高層複合ビル建設プロジェクトは既定通り三菱地所を代表とした企業グループが民間参画事業者に決定。今後、計画建物の詳細を決定する。



HOTELメリケンポート神戸元町開業
2020年1月に閉館したHotel meet Me神戸元町をコンフォートホテルズを展開するグリーンズがリブランドして新ホテルを開業。乙仲通の初のホテルは営業を継続へ。

12月



神戸駅前JUSTスクエア竣工
神戸駅前の住宅展示場跡地にNTT都市開発がサンテレビ新本社スタジオと聚楽のホテルから成る複合商業ビルを建設。来年の稼働を前に建物は竣工。



Street Table (ストリートテーブル)三ノ宮オープン
2年を掛けて作業を進めてきた三宮ターミナルビルの撤去工事は建物地上部の解体が完了。跡地には賑わい拠点としてStreet Table三ノ宮が誕生。来秋までの暫定広場として活用される予定。

今年は複数のホテルプロジェクトが完成を迎えた他、神戸阪急ビルや三宮新港町計画等の大規模開発が来年の竣工に向けて大きく前進を遂げた目に見える変化の多い年でもありました。来年はこれらの完成が大きなハイライトになる事でしょう。しかしコロナの感染拡大による需要の減退が民間の新規開発プロジェクトを抑制しており、取材対象のプロジェクトが大きく減っている事にも懸念を覚えています。



何はともあれ今年もこうして年末を結びを書けている事は幸せだと感じています。今年は体調を崩す事も多く、特に秋以降は更新に滞りがあったり、精力的な取材や記事の投稿ができなくなってしまっていました。しかしそれでも毎日、閲覧して頂いている皆様やコメントを投稿してくださる方々には深く感謝する他ありません。来年も何卒よろしくお願い申し上げます。来年が皆様と神戸にとって良い年になりますように。
関連記事
特集・シリーズ

2022年の神戸はこうなる!三宮再整備主要事業や民間開発プロジェクトの完成相次ぐ 複数の大規模開発も満を持して始動

2022年1月3日
こべるん ~変化していく神戸~
新たな年の幕が開けました。2022年も昨年に引き続いて、大きな変革の年となりそうです。進行形の複数プロジェクトが完成を迎える他、大型再開 …

POSTED COMMENT

  1. ひろ より:

    今年もお世話になりました。
    来年は井戸知事が退任されます。
    矢田市長と違い、開発や建築物の高さ規制などにも比較的ゆるやかだった井戸知事の退任がどう影響するかも心配ですが、よい方向に向かうことを願います。

  2. S.Y. Kobe より:

    この1年、コロナ禍で何かと制約の多い中、神戸の貴重な情報を変わらず届けて頂きましたこと大変感謝しております。

  3. sirokuma より:

    今年も上質の記事をありがとうございました。
    来年は竣工する物件も多く神戸も姿を変えていきます。
    来年も楽しみに拝読させて頂きます。

  4. 神戸発銀河 より:

    大変な年に神戸の情報を切れ目なくお伝え頂き、本当に有難うございました。来年も楽しみにしております。心配していたドーミーイン神戸元町の開業が2月25日に決まったようです。(共立の公式HPより)ほっとしました。

  5. 元神戸っ子 より:

    こべるん様、今年も一年有り難うございました。ご自愛の上どうぞ良いお年をお迎え下さい。

  6. 中央区民 より:

    いつも楽しみに拝見しております。
    毎日のブログ更新、ご無理なさらぬようご自愛ください。

    しん様・読者様、そして何より神戸にとって来年は良い年となることを心から願っております。

  7. 区民g より:

    今年もありがとうございました。
    寒い日が続いてますので、お体気をつけてください。
    私も気をつけます。
    来年もよろしくお願いします。

  8. 元北区民 より:

    今年もたくさん神戸の新情報をご取材ご掲載いただき本当にありがとうございました。
    (神戸三宮駅のご取材もお礼が遅くなりすみません)
    また来年もどうぞ宜しくお願い致します。
    どうぞ良いお年をお迎えください。

  9. pota より:

    いつも貴重な情報を届けていただきありがとうございます。
    最近、海岸通で港湾業務従事者の宿舎が解体されていますが、この跡地周辺に何か新たな計画があるのかお教えいただければありがたいです。
    引き続きよろしくお願いいたします。

元神戸っ子 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です