こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランドII期

ポートアイランドII期エリアのプロジェクト近況

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ポートアイランドII期エリアの医療産業都市構想は今年、新たな中核施設の開業ラッシュを迎えて新局面に入ろうとしています。いよいよ臨床研究の場となるエリア最大の医療施設の幕開けが間近となりました。新中央市民病院の開院がいよいよ7月に迫っています。そしてその周囲にも新たな建物が同時期に完成を控えています。

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先端医療センター駅と新病院の間に忽然と姿を現したのが、市民病院前ビルです。鉄骨造の地上4階建て、延床面積約3,300平方メートルの多目的ビルで1-2階に物販・飲食店、3-4階には事務所や会議室、ウエットラボが入居する予定です。付近に不足がちであった物販、飲食店の入居は周囲の企業には重宝されることでしょう。また実験施設もしっかりと抑えており、医療クラスター拡大にも貢献します。

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市民病院前ビルの目と鼻の先の理化学研究所の敷地内に竣工したのが幹細胞研究開発棟です。万能細胞として世界的に注目を集めるips細胞の研究拠点として期待されています。ガラスに覆われたファサードが先進性を表しているようです。

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先端医療センター駅から空中デッキが新設されています。駅から新病院や病院駅前ビルへのアクセスにはムービングウォーク(撤去中ですが)のあるプロムナードが既にあるのですがこのデッキ新設の意図は何でしょうか。共用開始後に再度、確認してみたいと思います。

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プロムナードと市民病院の2階部分は現病院同様にデッキで接続されています。この先にはメインエントランスとロビーが控えていることでしょう。更に北側にもう一基デッキが設置されています。

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今回は新市民病院の裏側にも回ってみました。7月の開院を控え、平面駐車場や広場の植栽等もすでに整備が完了しています(まだ敷地内への立ち入りはできません)。

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緊急車両の入り口となる北側のエントランスです。手前の低層の建物は北棟です。

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こちらは北西の正面エントランスへの入り口です。

新中央市民病院の概要は以下の通りです。

建築面積 21,266.36平方メートル
構造規模 鉄骨造(免震構造) 地下1階 地上9階 塔屋1階
施設面積 病院施設 63,927.15平方メートル
院内保育所 757.09平方メートル
駐車場等 18,118.54平方メートル
合計 82,802.78平方メートル
病床数 700 
診療開始予定日 7月4日

開院によって更に医療センター前駅の乗降客数は飛躍的に増えることになるかと思われます。

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北側に新たな道路が開通していました。新病院へのメインアクセス路となります。周囲での先端再生医療研究や最新鋭の医療器機が実際に現場で活かされる、日本で、アジアで最も進んだ医療センターとして注目を集める存在となり、訳隔てなく市民への高度医療提供を確実に進めて欲しいですね。

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プロムナードのムービングウォークは撤去作業が行われています。撤去部分には周囲と同じタイル材が埋め込まれます。かつては世界一長いムービングウォークとしてTVでも取り上げられていましたが、ポートライナーの延伸によってその役目を終えました。

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新中央市民病院の開院に先立って、5月24日、神戸国際医療交流財団が運営する先端医療機器の開発拠点「国際医療開発センター」(IMDA-International Medical Device Alliance)の開所式が行われました。ガラスで覆われた円筒形の建物は地上7階建て、延床面積は約6,320平方メートル。パナソニックの子会社入居が内定しているそうです。建物上部にはIMDAの文字が刻まれています。

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車寄せのある南東側の1階の様子です。

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建物の東側は広大なパーキングエリアとなっています。ここを埋め尽くすほど医療器械の開発メーカーがひしめき、近隣に更なる企業集積を促す中核となって欲しいと思います。



国際医療開発センターに隣接したこの土地には「神戸国際フロンティアメディカルセンター」が建設される予定になっています。生体肝移植や内視鏡治療専門の国際病院として期待されています。この他、癌を外科手術ではなく放射線や抗癌剤による治療に特化した医療施設「神戸低侵襲癌医療センター」も構想中です。研究開発施設が続々と完成・稼働する中、遅れていた実際の医療施設の開設も熱を帯びてきています。

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こちらは竣工、稼働したばかりの神戸ハイブリッドビジネスセンターです。企業進出の著しい同地区において新たなレンタルラボオフィスの受け皿として建設されました。

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施設の概要です。

敷地面積:2,002平米
延床面積:3,205平米
建物構造等:鉄骨造 4階建
用途:ウェットラボ37室、交流スペース、共用会議室、事業所内託児施設
事 業 費:15億6,000万円

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建物内には専用の託児所が設けられており、子育て世代の研究者や就業者が安心して仕事に取り組むことができる体制が整っています。

今年はスーパーコンピューター「京」の稼働も控えており、中核施設が勢揃いすることになります。まさに医療産業都市構想を含めたポートアイランドII期エリア躍進の年となりそうです。ハード整備が進む中、今後はソフト=研究実績の創出とその実用化が求められていくことになるでしょう。

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ポートライナーの高架軌道周辺とその西側エリアは企業の集積が著しいのですが、東側に目を向けると、ホームセンタームサシやイズミヤスーパーセンター跡地である広大な更地が広がっています。もちろんこれらの一部は今後、医療産業集積が更に進んだ場合の企業進出用地として確保しておくべきかと思いますが、これだけの大きな敷地なので、一体的に運用できる活用策を講じることも必要ではないでしょうか。

そもそも同エリア開発での先駆者的存在であるキメックセンタービルは、この地区をメディア・IT産業の集積を目指すことを目的に建設されました。その後、医療産業へと方向を転換した訳ですが、市内では神戸フィルムオフィスが映画、ドラマ、CM等のロケ誘致を積極的に行っている点や、新長田ではアニメスタジオが開設された点も含めて映像産業の活発化が積極的に行われています。II期エリアにも株式会社ジーエークロッシングの運営するレンタル撮影スタジオ「PIX神戸」が存在します。

この良い流れを更に神戸活性化主流の一部に転換できないものでしょうか。関西にはUSJやエキスポランド跡地に誘致が構想されているパラマウントスタジオ等、映画のテーマパークが集まる傾向にあります。そこで神戸にはテーマパークではなく、京都映画村のように実際に映画やドラマのオープンセット撮影ができるスタジオを建設し、神戸フィルムオフィスと連携して、国内外の映画やTV制作会社にアピールを行い、スタジオ内と市の全面バックアップによる市内各所でのロケ敢行が可能な「映画の都」へと神戸を導く案はどうでしょうか。実現できれば知名度アップや観光産業における経済効果は未知数ではないかと思います。

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最後におまけですが、先端医療センター前駅でこんな彫刻を発見しました。よく見るとどこかで見たことがあるような・・・。これって・・・。

これですよね?

三宮の交通センタービル前にある彫刻「ALBA」。これとまったく同じブロンズ像が先端医療センター前駅に設置されていました。三宮のはクルクルと回るのですが、こちらは固定されてました。




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POSTED COMMENT

  1. 明太子 より:

    こんにちは。ポートアイランドや六甲アイランドのような海上巨大都市は九州にはないですね。なのでポートライナーや六甲ライナー 24時間運行でなく大丈夫なんだろうかと心配しておりました。ポートアイランドは近年 医療関係のビル建設が多いですね。そうであれば医療関係の学会等も今以上 もっともっと神戸で開催されて 街が潤うようになって欲しいですね。あと神戸港が24時間体制で荷役をしないので国際的な荷物が他港に逃げている話を聞きますが ポートアイランドをその点でもっと有効活用できなかったのかなと思います。 しかしながら過去建設計画があった 神戸レジャーワールドは近年の不況を考えると 建設されなくて良かったのではと思います。 

  2. ジョージ より:

    スパコン、大学関連施設なども含め、なんだかんだかなり集積してきましたね。ポーアイには月に一度用事があって行く時には、いつも2期の方にドライブして観察しています。良いデザインの建物か多いし道も広々して、海外ぽくて走ってて気持ちが良いです。ただまだひと気がなく、箱物的な感じか強いところがありもすね。

    でも新中央市民病院のオープンを機に人の流れがいっきに増えるんでしょうね。

    少し残念なのが、ポートライナーの駅、基軸沿いがごちゃこちゃしてて、オープン感がないですね。どうも日本は歩道橋や連結橋などの立体構造物が好きみたいですけど、景観的には洗練された感じがなくあまりよくないですね。利便性を追及するのもほどほどにして欲しいですね。

    話しはかわりますけど、確か須磨の子供病院が、日本初の子どもホスピスの機能も備えてポーアイに移転するみたいですね!

  3. しん@こべるん より:

    明太子さん



    海上都市はないですけど、ウォーターフロント開発としては百道や最近ではアイランドシティの開発が進んでいますよね?福岡もれっきとした港湾都市ですから。ポーアイは現在の所、日本最大の医療クラスターとなりましたが、アジア一を目指すにはまだまだ課題は多いと思います。学会等の開催にはやはり実績が伴わないとなりませんしね。コンベンション都市としての機能はポーアイには十分備わっています。神戸港は今後、阪神港として内航フィーダー機能の充実を図り、競争力の向上を目指すとしています。



    ジョージさん



    確かにポーアイは道幅も広くまるでアメリカのような雰囲気を感じさせてくれます。業務・生産施設は集積してますが、皆、建物内にこもってしまうので、朝夕のラッシュ時以外は人の出入りはあまり見受けられませんね。もっと活発に交流が行われるような飲食施設等もせめて周辺には必要かと思います。神戸は立体構造開発が好きですよね。デッキ、地上、地下のネットワークをどこにでも適用しようとします。交通を遮断せずにという意味では有効なのですが、現状のポーアイにはそこまでの必要性はまだありまえんね。

  4. 夢想家 より:

    神戸の飛躍的発展の最後のチャンスは「伊丹空港の廃港」にかかっていると思います。

    そうなれば国際線及び大阪南部の国内線需要の関空に対し、大阪北部及び兵庫県の国内線の需要を引き受ける中心空港として、関東圏における羽田の役割を担えると思います。

    そうなればポートライナー以外の鉄路の誘致など、ポートアイランド及び神戸中心部の発展の起爆剤になる可能性があると思います。

    伊丹廃港に関しては井戸さんも橋下さんと共闘してほしいです。

  5. 夢想家 より:

    すみません。上の文はもちろん神戸空港の事です。

    大阪駅から直通の新快速が通れば20分強でつながり、かなりの競争力を持つと思います。

    JRの場合、三ノ宮の西側で分岐してポートアイランド経由で、空港島へ延伸するのはどうでしょうか?

    ただ市街地は地下にしないと難しそうですね。

  6. ジョージ より:

    須磨の子供病院はホスピスではないようです。ちょっと勘違いしてました。

  7. 通りすがり より:

    三宮のブロンズ像、いつの間にか回らないように固定されてしまいました……

  8. しん@こべるん より:

    夢想家さん



    そうですね。伊丹廃港と跡地に首都機能の移転。橋本知事が提唱するこの案が一番しっくりきて、関空と神戸空港の発展にも寄与し、梅田地区の航空規制も撤廃されるので、最善策かと思われます。JR乗り入れは伊丹が廃港になれば現実味を帯びるかもしれませんね。京都方面からは関空に行くよりも新快速であれば圧倒的に早いですしね。



    ジョージさん



    子供病院でホスピスだとちょっと・・・ですよね。



    通りすがりさん



    固定されちゃったんですね。回ることに驚きでしたが・・・。

  9. ジョージ より:

    日本でも最近になってやっと子どものホスピスができ始めてるんですよ。たしかまだ関東に一つだけ、確か。

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