神戸医療産業都市における先端医療臨床研究の新たな中核を成す医療施設「神戸アイセンター」の竣工が間近に控えています。国家戦略特区プロジェクトとして進められてきた同施設は外観上はすでに完成しているように見えます。
中央市民病院の敷地内で駐車場として使用されていた市有地に建設されました。外壁の大部分をアルミカーテンウォールで覆い、トラス構造を敢えて見せた斬新なデザインの建物です。敷地がL字型なので、建物もL字です。地上7階の鉄骨造で延床面積は約8,000平方メートル。病床数は30床です。
2階のメインエントランスは医療センター前駅から繋がる歩行者デッキと繋がりました。
駅からバリアフリーで雨にも濡れずにアクセスが可能です。
昨年、増築・完成した北隣の中央市民病院南棟と2階部分で連結しました。
また南隣の先端医療センターとも同じく2階部分を連絡通路で繋がっています。
神戸アイセンターはあくまでも通称で正式名称は「神戸市立神戸アイセンター病院」です。このセンターの開設を機に周辺の市立病院施設の再編を行い、神戸市立医療センター中央市民病として一体集約化します。中央市民病院眼科と先端医療センター病院眼科を統合してアイセンターに集約。ビル内には理化学研究所の網膜再生医療研究開発プロジェクトと共同でiPS細胞治療の臨床応用が行われ、神戸市民が最先端の眼科医療を受けられるようになるとのことです。また先端医療センター病院(写真左の茶色の建物)は神戸市立医療センター中央市民病に統合されます。
神戸アイセンターが12月1日開院予定
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以前の頃のようなだだっ広い空き地が広がる風景が思い出せないほど、建物が、それもデザイン性の高い建物が増えてきてうれしい限りです。いかに周知してもらうかも課題ではないでしょうか。市では医療産業都市関連のHPを統合・改訂するために委託事業者を現在募集しています。
アイセンター内には「ビジョンパーク」という一般市民も集うことができる展示・体験・セミナースペースが同時開設されるようです。一度行ってみようかと考えています。
先端医療センター病院は11月1日をもってすでに統合されたようですが、「中央市民病院・南館」となったそうです。北側にも市民病院南館がありますのでややこしいですね。名前は変わるのでしょうか。「神戸アイセンター」ビル内の「市立アイセンター病院」のように、「先端医療センター」ビル内の「中央市民病院南館」といった感じでしょうか。こちらもややこしいです。
あれ、もともと理研CDBだった場所ですよね。
組織の縮小に伴って施設を市に譲渡もしくは返還したのでしょうか?
元々市民病院は、院内も高度に統合された来院者管理システムを取っているので
いきなり新棟を追加されても、システムがついて来ずに
せっかく駅に近い棟ですが、せいぜい事務棟がそちらに移る程度なのでしょうか。
中央市民病院は高度な医療サービスを行っていますが、救急患者の受け入れ体制や
元々の管理病床数も限界が低く、新棟の稼働でこれらの問題が少しでも早く解決することを望むばかりです。
ポーアイ二期は神戸で唯一、新築建物の展示場のような場所になっていますね。アイセンターも開院を前に一般開放されるようです。