イオンモール神戸南が9月20日(火)の正式開業に先駆けて、昨日9月16日(土)に実質の全館開業となる先行オープンを行いました。台風の近づく荒天ではありましたが、三連休の初日という事もあって1400台の正規駐車場に加えて臨時駐車場も準備されましたが、これらも全て埋まる盛況ぶりとなりました。
まずはイオンモール神戸南の概要のおさらいから。
住所: 神戸市兵庫区中之島2丁目1番1号(神戸中央卸市場本場跡地)
敷地面積: 37,378.28平方メートル
延床面積: 80,953.20平方メートル
高さ: 20.332メートル
規模: 商業棟地上3階 地下1階 駐車場棟地上5階
構造: 鉄骨造
設計: 大林組
施工: 大林組
テナント数: 約140店
営業時間: イオンスタイル8:00-22:00 専門店10:00-21:00 レストラン街10:00-22:00 フードコート10:00-21:00
5年前の構想発表段階ではイオンモール神戸北同様に吹き抜け空間をモールの中央通路に据え置き、両サイドに店舗が並ぶ構成で設計が進んでいましたが、ここ最近のイオンモールは貸付面積を増やす為に吹き抜け空間を極力抑える傾向にあります。イオンモール神戸南もこの構造に設計変更されました。
南北及び中央のエスカレーター設置場所や要所要所には吹き抜け空間を設けた造りです。
1-3階の各フロアは南北の両側に大型専門店、中央に中小の専門店を配置する基本構造となっているので、回遊時には思った程の大きさは感じません。
明るい店内はやはり最新のモールというだけあって、とても華やかな雰囲気に溢れています。
1階の床は石タイルが基本となっています。先行開業していたイオンスタイルと神戸うまいちに続いて、レストラン街及びファッション・雑貨の物販店が加わりました。
中でも要注目なのが、南側の大型専門店区画に出店した「ハウスデコ」。住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループの新業態として出店したお洒落なホームセンターで面白い建材やインテリア雑貨が豊富です。
イオンスタイルやうまいちでもイートインスペースが多く設けられていますが、隣接するレストラン街には14店が出店(内、2店は今後開店予定)。
煉瓦倉庫をモチーフとしており、柱や壁には煉瓦タイルが採用されています。レストラン街は22時まで営業しているので、夜まで賑わい継続が期待できます。
最近、三宮の生田ロードにも出店した「いきなり!ステーキ」も注目を集めています。全国のイオンモールをはじめ、大型ショッピングモールにはほぼ必ず出店する勢いで店舗網が拡大しているようです。
2階フロアは他のイオンモール同様に床にはカーペットが採用されています。
2階はファッションのフロアとして、アパレル、アクセサリー、小物、コスメ等のテナントが集います。
店内各所にはデジタルサイネージの館内案内板が設置されています。こういったサービスは最新のモールである事が実感できます。また自社の建物だけに自由なレイアウト設計ができている事がumie(ウミエ)とは異なる点です。
2階南側の大型専門店区画には喜久屋書店。書店内にはカフェスペースも併設されています。近隣には書店らしい書店が無かったので重宝される存在になりそうです。
北側の大型専門店区画には家電量販店のジョーシンが出店。開店セールで多くの目玉商品を準備しており、午前中は最も賑わっていましたジョーシンに隣接してスポーツ用品店のスポーツオーソリティーがあります。こちらにはボルダリングスペースも用意されており、初日からキッズや大人の楽しむ姿が見受けられました。
3階に移ります。ショッピングモールには必ずナムコやセガ等のゲームアーケードが出店していますが、イオンモール神戸南のナムコは他にはない目玉施設が付帯しています。
その名も「VR ZONE PORTAL KOBEMINAMI」。今夏、東京に開業した「VR ZONE SHINJUKU」の小型版として、全国初の出店となりました。新宿の施設でも人気の「急滑降体感機スキーロデオ」、「ホラー実体験室脱出病棟Ω(オメガ)」、「VRシネマティックアトラクションアーガイルシフト」が設置されており、バーチャルリアリティーの臨場感溢れるゲームが楽しめます。ホラーを体験したかったのですが、2名以上の参加が義務付けられている為、嫁さんに拒否されて断念・・・。仕方なくアーガイルシフトに挑戦してみましたが、戦闘ロボットに搭乗して戦闘に参加する体験は臨場感たっぷりで7分間はあっという間に終わりました。この臨場感でホラーはかなり凄いのだろうなあ・・・。
ナムコの他に3階の目玉施設として挙げられるのは「FOOD FOREST」と名付けられたフードコートです。
新川運河を見下ろす眺めの良い窓側の席も多く用意されています。
テーブル席は750席を用意。1人用の席もあり、これらにはコンセント等も併設されていました。
小さな子供のいるファミリー向けに背の低いテーブル席コーナーも設けられています。
フードコートには全10店が出店。昼時は勿論、満席になっていました。
3階は他にダイソーやキャンドゥ等の100均ショップや西松屋、スタジオアリス、ペテモ(ペットショップ)等、ファミリー向けご用達のテナントが色濃い構成となっています。
広いショッピングモールだけに歩き疲れの小休憩や待ち時間をつぶす為の休憩スペースは随所に準備されています。イオンモールには必ず設けられている会員専用のイオンラウンジも併設されています。
エレベーターはベビーカーが複数台乗れる大型を採用。
屋上平面駐車場の様子です。北側には神戸の都心を望めます。花火大会にも絶好のロケーションかと思いますが、恐らく閉鎖されるでしょうね。
屋上から館内へのアクセスですが、専用エスカレーターですぐに入店ができるので、ストレスフリーです。
オープン初日が荒天だったのは残念でしたが、紆余曲折の上にこのモールがようやく全館開業した事をまずは喜びたいと思います。
同じくイオンモールが運営するハーバーランドのumie(ウミエ)から1km程しか離れていないこのモールの位置付けや性格付けは非常に難しく、案の定、テナント誘致に苦戦する状況が生じました。当初、ウミエと重複する出店テナントが多く存在するのではと予測していましたが、蓋を開けてみると、重複は僅かに限られた事は驚きです。特に有名ファストファッションブランドは皆無でした。イオンモール側がコントロールして敢えてそうなったのか、テナント側が出店を控えたのかは分かりませんが、棲み分けを強く意識した構成となっています。よってこうした背景を知らない人が訪れると、通常、こうした大型ショッピングモールに入っているブランドが見当たらないと感じるかもしれません。
当初からウミエは広域圏を対象とし、イオンモール神戸南は地域密着型という方向性が示されていましたが、地域を対象とした大型商業施設という意味では十分その機能を発揮できるモールとなっています。これまでウミエを訪れていた近隣ファミリー層が訪れやすさから、イオンモールに流れるのは確実です。ただ特定のテナント利用が目的の場合はウミエに行くといった使い分けを行うと予想されます。また広域圏からこのモールを訪れる層は限定的で、従って懸念されていたウミエとの競合、潰し合いといった様相は起こらないでしょう。
このモールが独自性を保つ為に付与された「食のモール」としての機能ですが、近接する中央卸売市場との連携感はいまひとつと感じます。もっと全面的に「市場感」を押し出した区画があっても良いのではないかと思います。
このモールに与えられた至上命題は地下鉄海岸線沿線と地域の活性化です。このモールの誕生によって劇的にエリアの利便性は向上します。今後、遊休地の開発が進み、マンションの建設やロードサイド店の増加促進効果を生み出し、ファミリー層をはじめとする人口が増え始めると、モールや地下鉄の利用客も増えて、地域も活性化するという良い循環が生まれてくるでしょう。ただそれまでに体力のない店舗、競争力や集客性の無い店舗の退店は予測されます。市はまずII期地区となる南側の隣接街区の開発を急ぐ必要があります。コンペによって民間大型マンションの建設を進め、ファミリー層の人口増を促すと共に、エリア内のマンション開発投資を刺激すべきです。
イオンモール神戸南が全館先行開業!
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9/23に行きました.
運河対岸では兵庫祭り、市場でも市場祭り?が開催されており付近は人と車で溢れていました。臨時駐車場まで満杯、30分待ちでした。
店舗内も人で溢れていましたが食重視の構成に思えました。大型店が多いからか他のイオンモールとは違った雰囲気でした。
更地の頃から注目してきましたが寂しかった風景を一変させるデベロップメントの素晴らしさを実感しました。
今はご祝儀期間でしょうがうまく定着して欲しいですね。少し辛口ですが食品売り場の配置は解りにくいですね。市場との差別化は明確にした方が良いように思いました。また食品売り場の寿司とか丼物の飲食コーナーも人が多すぎると利用しにくいですね。
プレオープンも行きましたが、オープンから最初の土曜日にも行ってきました。
かなりの人手でした。が、
ハーバーランド、土曜日だと言うのに、昼間、夕方、夜、どの時間帯もガラガラでした。
かなり客は取られていると感じました。
イオンモールが、セール中やイベントもいっぱいやってるからだとは思いますが。
元に戻るといいと思いますが、
ゆったりのんびりしていて、気持ちがのほほんとして、個人的には、たまにはこういう週末のハーバーランドもいいな、と思ってしまいました。
親子連れも、殆ど見かけませんでした。
車で訪れやすく、ウミエのように朝一に行かないと駐車場が無いという状態にならなければ、兵庫区、長田区、須磨区等、地元からの集客は問題なくできるのではないかと思いますが、ちょうど良い混み具合というのも難しいですね。1ヶ月後の状態である程度見極められるかと思います。
先週の土曜日にイオンモールの駐車場が1時間待ちだったので、ウミエの方が空いてるかな?と思って、行ってみましたが、こちらも満車でしたよ。3時位です。仕方なくプロメナに停めました。イオンスタイルにしか行ってませんが、センターストリートも含めて人出は体感的にいつも通りでした。
時間帯によって違ったんでしょうね。
僕が行った11時から14時過ぎまで、19時から21時頃はガラガラでした。
昼間はまだフードコートなどは込み合ってましたが、夜はumie自体ガラガラでした。17時から19時前までイオンモールで人混みに揉まれ、umieに行ったら、かなりのギャップで、とくにサウスモールは地下から5階まで通して平日並みにガラガラでした。映画館も、殆ど人がいなかったです。いつもの土日は、ちょっと休憩するにも、座る場所を探さないといけない程なのに、どこのソファーや椅子でも座っている人が殆どいなく、平日の夜みたいでした。
一緒にいた友達も、これぐらい空いてる方が、ゆっくりゆったり出来るから嬉しいな、と言うほどでしたので。
何軒か店舗にも入りましたが、ROUは、僕らを含め、数人しかいませんでした。
時間帯によって違ったんでしょうね。
僕が行った11時から14時、19時から21時はガラガラでした。
昼間はまだフードコートなどは込み合ってましたが、umie自体はいつもの土曜日の感じではなかったです。
17時から19時まではイオンモールで人混みに揉まれ、ハーバーランドに帰ってきたら、ギャップが凄くあって、いつもは探しまくるベンチやソファーも、殆ど人が座ってなかったので、一緒にいた友達が、空いてる方がゆっくりゆったり出来て嬉しいと言うほどでした。
とくに夜のサウスモールは、地下から5階まで通してガラガラで、映画館も殆ど人がいなくて、何軒か店舗も入りましたが、ROUは、僕らを含めて、あと1人か2人ぐらいしかいなかったです。
こべるんさん、はじめまして。
毎日楽しくこのブログを拝見しております。
私はイオンモール神戸南から徒歩圏内に住んでいるのですが、イオンモールが面している大通りと国道2号線が交わるエリアの周辺に10階建て以上のマンションが新たに4棟建設されつつあります。これらはいずれもイオンモールがまだ養生ネットにおおわれていた頃から建設が始まっていたものですが、マンションの立地から考えてイオンモールの波及効果の一例ではないかと思われます。
イオンモール神戸南の開業祝儀の来店が終わった後の状態・状況を注視していかなければならないと思います。少なくとも特定のブランドを目指しての来店を考えると、ウミエの方が圧倒的に優勢なので。ウミエはやはり広域型、イオンモールは地域密着型であることは明確です。
分譲マンションはまだエクセルとワコーレのみですね。もっと大手が進出してくる事を期待しています。