中央卸市場跡地

イオンモール神戸南 遂に第一期開業!

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6月30日(金)、兵庫区中之島の旧神戸中央卸本市場跡地にイオンモール神戸南が第一期開業を果たしました。当ブログでこのイオンモールの開業計画を初めて取り上げたのがほぼ5年前の7月5日。開業までに5年の歳月を要した息の長いプロジェクトでした。建築費高騰による着工延期、埋蔵文化財発掘調査による着工遅延等を経て、ようやく工事が開始されたのが昨年5月。一時はもう幻の計画と半ば諦めていました。着工の度重なる延期のみでなく、規模も縮小されました。当初の計画では地上4階建て(延床面積93,000平方メートル)の建物で、売場面積は56,000平方メートルでしたが、最終的には地上3階、売場面積39,000平方メートルとなりました。プロジェクトとしては、4年間の待ち期間を経て、実際に建築工事を追った期間は過去1年強でした。

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地下鉄海岸線中央市場駅と直結する工事が行われたのに伴い、地下鉄駅の改札にも改良が加えられ、モールへの地下通路に面して既存の自動改札機が移設されました。

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地下鉄駅に直結して新設されたモール直通地下通路の入口です。

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モノトーンでまとめられたシックで落ち着いた雰囲気のある地下通路です。

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通路を抜けると、吹き抜け空間が広がっています。モールのエントランスへと続くエスカレーターと階段及びエレベーターが整備されました。モールのハード面のコンセプトとして、「神戸れんが倉庫やウェアハウスをイメージ」という事で、随所に煉瓦タイルが採用されています。この空間も壁面に大判タイルと煉瓦タイルを交互に使っています。

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エスカレーターを上がると、メインエントランス前の広場となります。

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1番の番号が付けられたモールのメインエントランスです。開業日にはここに1800人が並んだそうです。この日も開店時間は行列が出来ていました。

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市場前の道路からのアクセスにはこのアプローチを通ります。AEON MALL/AEON STYLEの外壁パネルの裏が地下鉄駅へのエスカレーターとなります。

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店内は第一期開業という事で、まだまだ閉鎖区域の方が圧倒的に多いので、カラフルな仮囲いを使って明るい雰囲気造りが行われています。

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「ハッピーをめしあがれ」のキャッチフレーズで開業した先行オープンエリアは1階の北側部分のみです。イオンスタイルと7店の専門店が開業しました。このモールは「食」をキーコンセプトとして開発されることを当初から発表していました。中央卸市場が隣接している事を強みとして、新鮮な食材を楽しめる空間とサービスが売りとなっています。

開業セールという事もありますが、確かに魅力的で豊富な食材が破格で提供されており、開店直後から大勢の人々が詰めかけていました。すぐ隣の市場から仕入れた新鮮なネタをその場で寿司や海鮮丼として楽しめるカウンター空間は人気を集めそうです。その他にも随所に購入した商品をすぐに食べられるイートインスペースが設けられています。鮮魚や野菜、フルーツは言うまでもなく、イオンスタイルはダイエー三宮駅前店と同様に商品の品揃えが豊富です。デリカデッセンとしても一部デバ地下のような惣菜売場、ワインも種類を多く揃えたイオンリカー、イオン独自のタスマニアンビーフをはじめとする大きな牛肉売場等、見どころは多いです。個人的には980円の生本まぐろづくしにぎり寿司10貫を購入して大満足でした。

開店セールが終わった後も常にこうした魅力的な商品の提供を是非とも継続して欲しいと思います。食のモールとしての真価が問われるのは、開店セール後になるかと思われます。開業二日目で多くの客が詰めかけた事もあって、まだ従業員の対応には課題が残る感じはありましたが、これも時間が解決する事でしょう。

2週間後に開店を控えるイオンスタイルウミエはどう差別化が行われているのかにも興味が湧きます。

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北側のエントランスはイオンスタイルへ直通しています。

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このイオンモールが新川沿いにあるというロケーションも他のイオンモールと異なる点の一つです。運河に沿ってプロムナードが整備されました。

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緑と季節の花に彩られたキャナルプロムナード。水辺のショッピングモールとして憩いの空間は寂れた運河の再生に大きく貢献します。

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運河に面したエントランス周りにはオープンカフェも開業予定です。

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すでに憩いの場としての活用も始まっていました。近所の人々が散歩がてらにプロムナードを散策して、モール内のカフェで一服し、夕飯の食材を買って帰るというような生活も今後増えていく事でしょう。

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気候の良い季節のイベントには最高のロケーションです。オクトーバーフェストなんかにも良い感じです。今後、浮桟橋の設置もお予定されており、新川運河の活性化が期待されます。

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4番のエントランス以南は仮囲いが設置されてまだ閉鎖中とされていました。

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屋上パーキングもまだ供用開始には至っておらず、現在は立体駐車場のみが稼働中です。

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モール周囲の道路は再整備されており、歩道の拡大や植樹、路面の美装化が行われました。

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2.5ヵ月後の9月中旬には全面開業を迎えます。大型専門店2店、書籍、家電、スポーツ店、レストラン街、フードコート、その各専門店の合計140店集結する大型商業施設がいよいよオープンします。すでに周辺道路の交通量は増え、人通りも増加して賑わいが生まれています。静かだった以前から比べると、まるで嘘のようです。地域開発における今後の波及効果も期待されます。再び9月にレポートできる事を楽しみにしています。



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POSTED COMMENT

  1. こなつ より:

    初めまして
    いつも楽しみに拝見させていただいております
    やっとオープンしたイオン神戸南細かなレポートありがとうございます

    イオンと運河を挟んで対面の整備されたプロムナードも夜のライトアップがとてもきれいなので是非レポートしてみてください)^o^(

  2. しん@こべるん より:

    はじめまして。ありがとうございます。イオンモール周辺の夜景は是非とも取り上げたいと思います。レポート楽しみにして下さい。

  3. tmk より:

    初めて投稿させていただきます。
    いつも楽しく拝見しています。

    先日のsirokumaさんのコメントに、イオンモール神戸南よりさらに南の、下水道処理施設跡地の話題がありました。
    南半分はミズノに定借、北半分は未定とのことでしたが、ほどなくしてこべっこランドがそちらに移転するという記事が神戸新聞に出ていました。
    すでにご存知かとは思いましたが、またブログでも取り上げていただきたいです。

    うちにも2才の娘がいますので、こべっこランドの移転は気になる話題です。
    オープンは数年後ですが、きっとまだまだこべっこランドにお世話になる歳だと思います。
    今はこべっことumieをはしごする家族が、その頃はこべっことイオンモールをはしごするようになるのでしょうか。
    今よりは、施設間の距離が少し離れてしまうような。
    ミズノの施設との相乗効果や、さらなる周辺の再開発など、またまた想像することが増えて楽しい限りです。

    sirokumaさんのミニ工業団地案もなるほどと拝見しましたが、残念ながら神戸市は真逆の計画を立てているみたいですね…
    どちらにせよ、運南地区や地下鉄海岸線を明るい未来に導いて欲しいと思う、元運南地区民です。

    最後になりましたが、こべるんさん、これからもブログ運営よろしくお願いします。
    長文失礼しました。

  4. しん@こべるん より:

    中部処理場跡地はミズノのスポーツ施設とこべっこランドの移転によってファミリー層の地域訪問が増えそうですね。ご指摘の通りイオンモールとのハシゴという例も出てくるかもしれません。ただこういった層は自家用車を使うでしょうから、あまり地下鉄海岸線利用の促進にはならないかもしれません。工場の撤退や閉鎖が相次いで一時程の工業地帯ではなくなってきた和田岬地区にショッピングモールやスポーツ施設を集積させて利便性の高い都心近接の住宅地に転換していきたいというのが市の方針なのではないかと思います。

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