姫路

姫路でホテル開発ラッシュ 競争勃発

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JR駅ビルやキャスティ計画等の再開発によって大きな変貌を遂げている姫路の都心部ですが、これらの大規模開発に加えて、民間投資も活発になっています。特にホテル開発が顕著に現れてきています。姫路と言えば、沿岸部の工場立地が進んだ時期にビジネスホテルの建設が相次いだ事がありましたが、観光地としては姫路城の存在が強過ぎて、姫路を訪れる多くの人々は日帰り客が大半を占めていました。しかしインバウンドによる外国人観光客の大幅増によって全国の主要都市でホテル建設ラッシュが起きている中、その効果がいよいよ姫路にも波及し始めました。

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駅前地区の大規模再開発によって商業施設の集積が起きました。これによって煽りを受けた既存の老朽化が著しい商業施設は競争についていけずに淘汰が始まりました。姫路フォーラスはその際たる例です。建物は解体されて、敷地は大阪のマンション開発を手掛ける不動産会社・都市環境開発に売却されました。この会社は最近、神戸でも存在感を強めています。

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姫路フォーラスWEST跡地には大和ハウス工業グループのホテル会社ダイワロイヤルがダイワロイネットホテルを建設します。地上13階 延床面積9,404.53平方メートル 218室のビジネスホテルとなります。

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中規模のホテルですが、大規模ホテルの少ない姫路では大きい部類に入る事でしょう。周辺にはアパホテルが進出済です。

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姫路フォーラスEAST跡は都市環境開発社が大型の分譲マンションを建設します。規模は地上15階 延床面積14,834.25平方メートル 総戸数128戸の予定です。

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両敷地間には通路があります。

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ジャスコ発祥の地であり、フォーラス1号店というイオングループの原点とも言えるこの場所は時代の波と共にその姿を変えます。

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開発が大きく進むのは駅北側ですが、姫路のビジネスホテル進出はこれまで南側に集中しています。この流れを汲んでか、新規ホテルの建設が相次いでいます。南側に比べて用地の確保のしやすさや地価がこなれている事が要因と思われます。写真中央の白亜の建物は昨年11月に開業したばかりの新ホテル「姫路駅前ユニバーサルホテル南口」です。同チェーンは岡山を拠点に西日本で展開を進めています。

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姫路の地元有力企業も保有不動産の有効活用に動き始めました。姫路に所縁のあるウシオ電機が姫路駅南口の社有地2,800平方メートルにホテルを建設します。

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計画されている建物は地上9階 延床面積6,822.42平方メートル 216室のホテル建築です。

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かなり大きな敷地ですが、建設地の隣接地も更地化されています。この土地もかなりの面積がありそうです。

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日帰り観光客が多くの割合を占める姫路で進行中のホテル建設ラッシュ。これらの新ホテルと既存ホテルを埋められる需要があると判断しての各企業の投資だと思いますが、既存ホテルの中には熾烈化する競争について行く事が出来ないところも出てくるかもしれません。寧ろまだ足りない程の旺盛な需要を創出するにはやはり姫路城と絡めたコンテンツの充実が必要かと思われます。夜の姫路城の魅力に磨きを掛けて、滞在しないと損と思わせる仕掛け作りが必要です。この点、大阪や京都に比べると滞在面で弱い神戸にも同じ事が言えるので、神戸と姫路を合わせた2泊3日のプラン売り込みも必要です。

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あまり注目を浴びない姫路駅南側ですが、なかなかどうして立派なオフィス街を形成しています。



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  1. にいと より:

    ウシオはリッチモンドホテルですね
    駅南はリブマックスが二棟建設中です
    あと駅北ではスー○ーホテルの計画もあるとか

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