旧そごう・神戸阪急

H2Oが継承百貨店を担当する専任組織を来月編成



阪急阪神百貨店を運営するH2Oリテイリングは、来月、セブン&アイホールディングスから継承する関西3百貨店を担当する専任組織を発足すると発表しました。

屋号については地元の声に耳を傾けて慎重に決めるとのことです。またそごう神戸店の建て替えについてはその必要性は感じながらも、時期は未定とし、今は阪神梅田本店の建て替えに集中するとの事で、建て替え検討はやはり少なくとも新梅田本店ビルの完成する2021年までは始まらないようです。

従ってこれからまだ少なくとも6-7年は屋号は変わっても現状の姿は留める可能性があります。水面下で地権者との交渉等は進めるものとは思いますが。その間に生じる隙をJR西はどう捉えるのでしょうか。先行開発で地盤固めをするのか、阪急と同時期開発を狙って相乗効果を狙うのか。



H2Oは関西スーパーへの出資も決めました。を傘下にイズミヤを抱える同グループが更にスーパーとの連携を深めます。スーパーが百貨店や通販を収めて総合流通化に失敗したセブンとは逆に百貨店がスーパーを手中にしていく真逆の戦略ですが、根本的に違うのはH2Oが鉄道事業者の子会社であるという事でしょう。

さて、そごう神戸店の屋号を阪急に変えない可能性はどれ位あるのでしようか。外商売上もかなりある当店の顧客離れを防ぐ為にも、リストラは行わないという方針は正解です。これが防げれば寧ろ新規顧客開拓や広域からの集客には阪急ブランドの方が有利に働きます。ただ徳島の読者の方からそごう徳島店は神戸店のサテライト店的な位置づけにあり、神戸店が切り離されてしまうと閉店されかねないというコメントを頂きました。その後、徳島をH2Oが欲っすのかどうか。

少なくとも屋号変更時には現在、緑色に塗装されている神戸店のスリットは阪急らしい他の色に塗り替えて欲しいと思います。いっそ、複数の建物を覆っている外装パネルを取り外し、往年の姿に戻すのも1つの方法かと。



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  1. kenkenbooboo より:

    実はわたしは、ずっと新阪急神戸ビル建設に続きこの神戸そごう買収劇で、阪急阪神HDがデベロッパーとして神戸の舞台に大々的に躍り出てきたことに興奮しています。
    H2Oリテイリング、阪急阪神ホールディングは、もう一つ映画産業の東宝グループを加えて阪急阪神東宝グループで構成される企業グループを形成しています。ここに阪急阪神東宝グループで唯一、関西経済に寄与していないこの東宝グループをいかに観光娯楽面で参画させるかということです。

    それは以前コメントしましたが、東宝グループによる「国際的テーマパーク」を空港島、ポーアイおよび人工島に建設誘致することです。観光面において神戸に欠ける「和」は京都、奈良のような歴史における建築や生活文化に代表される ものばかりでなく、現代におけるオリジナル映像コンテンツによっても成立し得るものと考えています。

    特に昨今の日本製アニメを始め、デジタル映像改革は海外のアニメ、映画ファンを取り込んで大きな勢いを獲得しています。その中で東宝グループにおけるアニメ―ションや「ゴジラ」を始めとする怪獣エンタ路線は、国内のみならず海外においても人気があり、とくにインバウンド集客性の高いコンテンツと言えるでしょう。さらに海上の広大な平地にロケセットの建設も容易で撮影用スタジオも併設されれば、映画製作においても十分に付加価値の高いものと認識します。(この撮影所誘致に関しては、かつて映画監督の大森一樹氏が神戸新聞紙上で言及したことがありました)

    まず親子で世代を問わず受け入れられる認知度の広さと同時にコアファンの存在がある(オタクですね)。様々なアトラクションを映画作品が製作されることで、継続的に生み出せるアミューズメント性。特撮路線のみなら難しいが、アニメを取り込むことで男女ジェンダーを超えたファン層の取り込み。国内外においてアクセス面においても空港、新幹線とも空陸において便利な立地。

    以上のテーマパークにおいて必須の条件が揃えばテーマパークは採算成立できるはず。例えば仮称するなら東映映画村のように映像製作も兼ねた「東宝アニメモンスターパーク構想」略してアニモンパークというか、そういったものが史上最高益を得た今後の東宝グループには期待できるはずです。

    わたしは、この妄想があるのでカジノ誘致には乗り気でないのですね。上記のことを考慮して今後、都市開発における阪急阪神HDの動向には、神戸市として既存の体制の殻を破っても万全のバックアップ体制を敷くべきです。妄想がかなり飛躍していますが、この流通業界の再編がさらなる神戸のステップアップにつながることを願ってやみません。

  2. より:

    関西空港 2313万人、伊丹空港 1454万人、神戸空港 243万人、年間合計 4010万人。もしも関西国際空港が神戸沖にできていたら、これだけの人々が日々三宮を通過していたわけで、都心の活性化が問題となることはなかったでしょう。関西空港の誘致失敗は、神戸市にとって悔やんでも悔やみきれない大失態でした。しかし、これはH2Oにとっても似たような状況があり、関西空港が神戸沖にできていれば、大きな利益をもたらしたはずですが、関西空港の活況の「蚊帳の外」となっています。梅田への一極集中は、H2Oにとっても決して望ましいことではなく、京阪神、特に、地盤ともいうべき阪神間、神戸が栄えなければH2Oにとって発展がないことを悟ったのではないでしょうか。「京阪神全ての街に栄えてもらいたい」というのは本音だと思います。神戸市は、H2Oと協力して、現下の状況の巻き返しに努めてほしいものです。

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