いよいよ今月下旬より順次開業が始まる改装中の神戸阪急。リモデルの先駆けとして、新館が丸ごとリニューアルを果たします。既に7-8階の寝具やリネン関連を取り扱っているフロアは美装化を終えて営業をスタートしています。
新館の1階西側のフラワーロードに面した区画はこれまでS・ヨシマツビルが独自にテナントを入れていました。パチンコ店の閉店後は銀行支店などを経て、今後は阪急が賃借して売場面積を広げ、高級ブランドを誘致する「インターナショナルブティックス」を開業する予定で、仮囲いには既に出店が発表されている4ブランドのロゴが掲示されています。
まずはバレンシアガとロエベのポップアップストアが6月22日に先行オープンします。
続いて7月7日にボッテガ・ヴェネタ、9日にセリーヌの順で開業してゆきます。
新館2階レベルの外壁に石のモザイクパネルを貼り付ける改修は、西面については完了した模様です。催し等を広告する垂れ幕フレームが掛かってしまう部分を避けて装飾パネルを取り付ける事になってしまったようです。ここはフレームを付け替える等の対応をして欲しかったところです。
フラワーロードの東側の歩道は幅が狭く路面店が縦列し、旧居留地のように優雅にゆっくりと買い回れる条件ではありません。路面店を並べるという百貨店建屋内ではあまり採られない店舗配置が吉と出るか凶と出るか。
これは新館が2棟の建物から構成されている為、建屋の構造を自由に変更できない制約による結果でしょうか。インターナショナルブティックスと新館内の他フロアがどう連携するのか。
阪急のノウハウやブランド力を駆使して既存建物の制約やデメリットを克服し、売上をどこまで回復させる事ができるか。立地は最高ですし、そごう時代にはかつて地域一番店をこの店舗で誇っており、最盛期には1,000億円台を達成していました。ハーバーランドの初代神戸阪急はあの手この手を駆使しましたが、軌道に乗せる事は叶いませんでした。ターミナル一等地の立地で成功を収める事ができなければ、その先にある建て替えという選択肢は遠のいてしまいます。周辺の中核施設が最新の高層ビルへと再開発されていく中で、この建物がこのまま放置されてしまう事は避けなければなりません。
神戸阪急新館のリニューアル 外壁改修はほぼ完了 6月22日よりインターナショナルブティックスオープン 起死回生のリモデルとなるか
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いつもありがとうございます。
阪急百貨店は、これで言い訳出来なくなったと思います(笑)。以前なら「床面積が狭過ぎる」「地下で食品しか販売出来ない」やら、ハーバーランドに出店した時は「駅から遠い」「平日の来場客が少ない」と、周りも言ってたものです。しかし、さすがにこの立地で文句は言えませんよ。是非、阪急のバイイング力と集客力に期待したいものです。
ハーバーランドが出来た頃、阪急はシックな外装と扱いブランド揃えで、高級志向に向かってました。一方の西武はヤングカジュアル・スポーティさを前面に出してました。しかし、失礼ながら西武は売り場什器や内装はじめ、扱い商品自体もとてもチーピーでした。「東京の有名どころの百貨店なのに、物足らないな」と感じたものです(あとで知りましたが、東京は三越、伊勢丹、マルイなんですね)。ところがある日、経済紙に役員のインタビュー記事で「神戸は思った通り投資を抑える事が出来た」とあったので、ガッカリです。予想通り、たった2年で閉店(失笑)アレでは売れんでしょう。神戸だけでなく、関西で関東系のデパートは、ほとんど撤退しました。「失敗したら東京に帰ればいい」人と、地元で逃げるところが無い人とはチカラの入れ様が違います。合わせて商品の好みも微妙に違います。それを理解していないと、大阪、神戸ではやっていけませんね。さて、阪急百貨店にはそのさきを見据えた「建て替え」という大工事があります。ココまでは何とか自分の眼で見たいと思います。
神戸阪急の建て替えは梅田芝田町の後になる可能性が高いですね。この再開発は2035年が目処とされていますので、13年後です。神戸はまだ10年はこのままかもしれません。せめて5年後位に絵姿は見たいですね。
ブランド店を路面にしたのは、大丸を中心とした旧居留地のブランド街に対抗するため、フラワーロード東側を街歩きしたくなるような街並みにしたい思惑が有るのではないでしょうか?
というより、百貨店単独では無く、三宮対元町、旧居留地の戦いにしないと勝ち目はないと思います。
周辺の所有しているアイング駐車場や森本倉庫も巻き込んでほしいものです。
JRビル、バスターミナルビルと明らかにフラワーロード東側に追い風が吹いている今こそがチャンスでしょう。
葺合南54号線を明石町筋のようにお洒落で街歩きの楽しい通りにしてくれる事を阪急に期待しています。建て替えが必須ではありますが。
長田~新開地~元町~三宮と神戸の中心地は西から東へ変遷していく歴史のようです。流石にもう、東も最後かと感じます。
ポートラーナ高架あたりが、大阪堀江のようにファニチャーを中心としたお店の集積になりつつありましたが、バブルではじけてしまいました。夢をもう一度、阪急に期待したいです。
たしか、本館の白い外壁の中には、昔のレトロな壁面が保存されている。と聞いたことがあります。建てかえしないのであれば、修復、復活して欲しいです。
阪急の阪神ビルの中にはレトロ壁面がありますが、外してしまうと、周りとの調和が難しいと思います。建て替え時にうまく保存して欲しいですね。