旧そごう・神戸阪急

そごう神戸店のH2Oへの正式譲渡契約締結

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H2Oリテイリング及びセブン&アイ・ホールディグスの双方は8月3日付けでそごう神戸店及び西武高槻店に関する事業の譲受についての契約書締結を正式発表しました。

https://www.h2o-retailing.co.jp/news/pdf/2017/170803teiketsu.pdf株式会社そごう・西武のそごう神戸店及び西武高槻店に関する事業の譲受についての契約書締結のお知らせ

10月1日までには全ての手続きが完了し、予定通り、今秋からそごう神戸店はH2Oリテイリングの保有・運営する百貨店となります。

以下プレスリリース抜粋
「そごう神戸店の一部土地・建物及び西武高槻店の土地・建物は、そごう・西武を分割会社とし、7&i の完全子会社である株式会社神高管理(以下、「神高管理」といいます。)を承継会社とする吸収分割を行った後、神高管理の発行済み株式の全てをH2O アセットが譲り受けます。そごう神戸店及び西武高槻店は、H2O アセットが承継した後も、当面の間は、現在の屋号で百貨店としての営業を継続してまいります。」

「そごう神戸店の一部土地・建物」というのがやはり留意点ですね。そごう神戸店の本館は3棟の建物から構成されており、一番西側は三宮阪神ビルなので、元来、H2Oの所有物件です。今回の契約で譲渡される不動産は本館中央部となります。東側はさくら三宮ビルとして、室町建物が保有しています。本館の建て替えには少なくとも同社との合意が必要です。

当面はそごう神戸店として営業を続けるとしていますが、屋号の変更については阪急だけでなく、まだ阪神という選択肢も残しているようです。建物の一部は阪神ビルですし、阪神神戸三宮駅に直結しているので、阪神というのもごく自然なのですが、ブランド力を考えると、迷う事なく阪急かと思います。

建て替えの検討は早ければ来年度からという報道もありました。今は建て替え真っ最中の大阪神ビル及び新阪急ビルに注力中ですが、すでに東側低層部はかなり出来上がりつつあります。西側に残された既存建物の解体に着手する2期工事が始まり、新しい建物で阪神百貨店が部分開業を始めれば、そごう神戸店の建て替えも本格的な検討を開始できるのではないかと思います。この先行開業は2018年春を予定しているので、来年度の検討開始はあながちかなり高い確率で行われるかもしれません。

建て替え手法や新館との関係性等、気になる課題も多いですが、JRタワーの建設と同時にそごうの建て替えも着工となり、ちょっと前の名古屋のように、駅前にタワークレーンの林が出来る様をニヤニヤと眺めたいですね。



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POSTED COMMENT

  1. きらきら より:

    阪急阪神百貨店
    ではダメでしょうか?

  2. しん@こべるん より:

    > 阪急阪神百貨店
    これも新しいですね。どちらのファンも取り込む作戦ですか?ただ百貨店の方向性をどうするかが問われますね。

  3. きらきら より:

    地下食料品は阪神が強いですし
    洋服は阪急が強いので
    両者の強みを活かすとなれば、名前を2つ使うのが良いのではないか?と。

  4. 夢想家 より:

    以前、三越伊勢丹とかいうまどろっこしい名前の百貨店が大阪にありましたが、「二兎を追う者一兎も得ず」で撤退しました。
    梅田の阪急も食品売り場強いですよ。梅田の阪神がそこそこ人気が有るのは、正統派の阪急がそばにあるからこそだと思います。
    本命「神戸阪急」、対抗「三宮阪急」、ダークホースで「H2O神戸三宮」なんてどうでしょうか?
    でも「神戸阪急」決まりでしょう。阪神百貨店は神戸では馴染みが薄いですから。

  5. むらいち より:

    はじめまして。
    いつも楽しく拝見させていただいております。
    私、今は職場が大阪なので専ら買い物は大阪ですが、
    学生時代は神戸に通っていたため神戸の街は愛着があります。

    そごうはよく利用したデパートで非常に思い入れがあり、
    今回の件も非常に複雑な感情がわいてきたのですが、
    そごうの現状、セブン&アイの現状を冷静に見ると致し方なかったのかな、と感じております。

    屋号については私はこべるんさんとは逆の考えかもしれませんが、
    阪神の方がいいと思っています。
    確かに阪急はブランド力はありますが、現在のそごう神戸店のイメージ、取り扱いブランド、食品売り場の強さ、売り場の構成は阪神に似通った部分が多いと思います。

    また、梅田まで30分以内で行ける三宮の立地を考えると、そごうの建物の建て替えにより圧倒的な存在の阪急百貨店と同規模の百貨店を建てるとなると競合する可能性が高いですし、既に阪急百貨店に近いイメージの百貨店は神戸では元町の大丸が担っていると思います。

    デイリー性を重視した阪神百貨店のブランド力は高級感を重視し広域からお客様を集める阪急百貨店のブランド力とは違い、元町の大丸とも競合ではなく補完関係になり得るし、梅田ともそれほど競合せずにやっていけるのではないかな、と思います。

    私も正直この報道が最初に出た時は屋号は阪急に決まりだろうと思いましたが、よく見ると阪神の方がしっくりくるのでは?と考えるようになりました。

    長々と失礼いたしました。

  6. しん@こべるん より:

    二百貨店の強みを相乗効果で出すという考えもありますし、逆に方向性があやふやになるという考えもあります。

  7. しん@こべるん より:

    阪急もハーバーから撤退しましたが、阪神もミントからひっそりと撤退しましたね。やはり本命は阪急でしょう。

  8. しん@こべるん より:

    確かに今のそごうの位置付けや方向性は阪神と被る部分が多いと思います。しかしそのそごうは黒字ではあるものの大丸に大きく水を開けられているのが現状です。大丸との競合を避けて独自路線を採った場合、かつてそごうが失った土壌を取り戻せるでしょうか。

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