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JR摩耶駅が3月26日(土)に開業

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JR神戸線の灘駅、六甲道駅間で建設中だった新駅・JR摩耶駅が3月26日土曜日に開業しました。早速、開業日に取材に行ってきました。この日、私を含めて乗降客のほとんどが物珍しさに見学に来た人々でした。

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この新駅設置の報道が初めてあったのは6年前の2010年。思えばあっという間に月日が経過した気がします。それでは新駅の様子を見ていきましょう。

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真新しい駅らしく設置された階段は傾斜が緩やかで、ステップ一段の高さも低く抑えられています。階段の手摺も上下の2本を設置。

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反対側には上り用エスカレーターも用意。

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両階段の間の中央にはエレベーターがあり、バリアフリー化が図られています。また橋上コンコース下のホーム中央付近一面にはタイルが貼られており、とても明るい雰囲気です。

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灘駅側のホーム東端はこの駅に停車する7両編成の普通電車よりも半分の幅で延長されています。これは12両編成の快速や新快速の停車に対応するためです。緊急時にはこの駅まで運行された列車が新設された「わたり線」を使って、折り返し運転ができるようになりました。私も個人的に毎日、神戸線を使っているので、数ヶ月に一回は人身事故や故障等で運転中止に泣かされているので、これからは少なくとも摩耶までは上下線のどちらでも来れることになります。

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摩耶駅の設置場所は元々、操車場がありました。従って線路の南北に手つかずの敷地が眠っていました。

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摩耶駅は環境にも配慮された駅として注目を集めています。同駅に停車する電車のブレーキ摩擦を利用して発電。線路脇のボックスが発電装置です。また橋上駅の屋根の上にもソーラーパネルを設置。駅で使用する半分の電力をこれらの自家発電によって賄っています。

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それでは次はコンコース内の様子を見ていきたいと思います。イメージはここ最近、橋上化された灘駅や摂津本山駅を思い浮かべていたのですが、実際はこれらの駅よりもかなり小さな駅舎でした。

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それもそのはず。この駅の想定乗降客数は1万6千人。前述の両駅は4万人を越えるので、規模としては3分の1近く小さな駅となります。コンコース内には真新しいトイレが整備されています。

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構内は二面から採光があり、非常に明るいです。階段やエスカレーターの屋根も一部には半透明のポリカーボネートが使われおり、自然光が降り注ぎます。最近のJR西日本の新駅らしく、表示も黒と白のコントラストによって視認性とデザイン性を高めています。

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こじんまりとしていますが、非常に明るくて清潔で且つシンプルな造りは好印象です。

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自動改札機は4台。新駅ではありますが、天井から吊り下げられたLED表示パネルは2色型でした。

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たくさんの見物客が開業したばかりの新駅を訪れており、構内は賑わっていました。開業効果が薄れて来る頃にはもう少し落ち着いた雰囲気になることでしょう。

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改札外の整備された駅ナカ施設はコンビニのセブンイレブンのみとなります。

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改札外も自然光が天井から入ってくる造りとなっているので構内が非常に明るいです。

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下り線の線路を跨いでいる空中通路部分です。両面に窓が設置されています。東側の窓から見える眺望に期待していたのですが、下半分はフロスト仕様になっていて景色が見えなくなっていました。高さがあるので付近の住宅等への配慮でしょうか。海が見えるかもしれないと期待していたのですが、残念です。

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長い通路の先にはエスカレーター、更にその先にエレベーターと階段があります。

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敷地の高低差があるため、長い長いエスカレーターを下っていくと・・・

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南口へ出ます。

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メイン?となる北口の階段とエスカレーターは幅も大きくとられています。

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北口は駅舎らしい外観を纏っています。1階部分の壁面には淡い色のレンガ調ブロックを採用。新しい駅と周囲の雰囲気にマッチした若々しいデザインです。

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北口にはロータリーが整備されました。

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思ったよりも可愛らしい小さなロータリーです。客待ちのタクシーもいませんでした。

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駅前広場の東側には小さな駐輪場も整備されました。

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駅の2階からは駅名となった雄大な摩耶山が綺麗に見えます。

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この新駅の開業効果によって周辺の土地公示価格は急上昇しました。人口増に歯止めが掛かり、今後は減少が懸念されている神戸市ですが、灘区や東灘区は京阪神地区でも有数の人気を誇る住宅地です。新駅周辺の敷地では今後更に開発が予定されています。分譲マンションの建設が計画されてるようですし、それに伴った生活利便施設も整備されることでしょう。この新駅の開業が沿線人口を増やし、再び市の人口が転入超過になるきっかけとなることを期待したいですね。



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