鈴蘭台駅前再開発

鈴蘭台駅前広場及び鈴蘭台幹線再整備 整備工事完成目前!ロータリーは26日(水)より供用開始



昨年10月以来、約4ヶ月ぶりに鈴蘭台を訪問しました。もっと早く訪れたかったのですが、あれよこれよとするうちに4ヶ月が経過してしまいました。その分、前回の取材時から工事の状況は大きく変化していましたので、今回の記事は総数26枚の画像で現況をレポートします。



鈴蘭台幹線の歩道整備が想像以上の広範囲に渡って進められていました。こちらは北側の様子です。再開発ビルよりも更に先の民家前まで舗装ブロックの敷かれた柵付きの歩道が完成。



点字ブロック、車道とツライチでバリアフリーの接続部、デザイン電柱のセットで幅員の大きな歩きやすい歩道です。



車道の整備はまだこれからのようです。



東側の歩道には電柱はありません。電柱は西側にのみ集約されているようです。完全地中化できなかった特別な理由があるのでしょうか。



低層建物が密集していた駅前にこんなに開放的な空間が生まれました。



ロータリー前の東側歩道の幅員はかなりの広さがあります。また駅前交差点に向かって幹線が蛇行して通行車両の加速を防止しています。



交差点の四角も広くて新しい歩道が整備されました。整備前とは見違える景観に変貌を遂げようとしています。唯一はまだ交差点上を縦横無尽に張り巡らされている電線が完成時にどこまで整理されるのか。



鈴蘭台幹線の駅前交差点の南側の整備もかなり進みました。角地の建物は解体されて開放的になっています。



これまで無かった歩道が誕生していました。



ただその先は土地買収がまだ完了しておらず、歩道が途切れています。南側はどこまで幹線の幅員を広げる予定なのでしょうか。



交差点角から歩道に沿って直線上に更地が続きます。この部分には新たにシンボリックな建物が建設されるべきかと思いますが、市が買収したのであれば、開発事業者を公募するのかもしれません。駅前立地を活かして、店舗と住宅及び子育て支援施設の複合用途の建物が望ましいでしょう。



旧駅ビル・駅舎のあった土地は解体や土木工事が続いていましたが、未だに広場化の工事は始まっていません。



一般車両が広場に乗り入れる為のロータリーについてはほぼ完成しており、2月26日(水)よりいよいよ供用が開始されます。



駅前交番の設置が予定されている場所です。油圧ショベルが入っており、建設の準備が始まっているようです。



ロータリー付近の様子です。最終仕上げを行なっています。



駅ビルへのアプローチです。将来的にはシンボルツリーになるであろう木があります。ただライトアップするような照明設備はありません。



鈴蘭台ロータリークラブから寄贈された花壇です。



広場に設置された曲線型のベンチです。



ロータリー内はアスファルト舗装ではなく敷石タイルが敷設されています。中央にはこんもりと植栽と木々が植えられました。



1年半前までは低層店舗や住宅が密集していた場所とは思えません。年度末までには全体の完成が予定されています。



再開発に合わせて駅周辺の建物の建替も進められています。JA兵庫六甲小部支店は7月に竣工予定です。



今回の取材で更に新しい建替計画が始動している事を確認しました。駅前広場に面して立つ閉店済みスーパー「ウェルネスすずらん」が解体されていました。鈴蘭台幹線に面した間口は狭いですが、L字型の敷地で裏側に建物は大きく広がっています。敷地面積は827.53平方メートルあります。



既に仮囲いに建築計画のお知らせが掲示されていました。伊藤忠都市開発が地上13階 地下1階 延床面積2,901.53平方メートルの分譲マンション「(仮称)クレヴィア鈴蘭台駅前計画」を建設します。鈴蘭台駅周辺で新築マンションが分譲されるのはかなり久しぶりなのではないかと思われます。



今後も同様に駅周辺の老朽ビルを分譲マンションや店舗付共同住宅に建て替える動きが加速するかもしれません。駅前広場と鈴蘭台幹線の再整備工事がひと段落した後、次のステップに本格移行するまでに暫く時間が掛かりそうです。鈴蘭台幹線の北区間、旧兵庫商業高校跡地、旧北区役所跡地の活用等によって鈴蘭台駅周辺の拠点化整備が控えています。

関連記事
鈴蘭台駅前再開発

鈴蘭台駅前広場及び鈴蘭台幹線再整備 ロータリーと幹線の歩道整備が進む 周辺建物の建替も散見される

2019年10月12日
こべるん ~変化していく神戸~
4年の工期を経て今も整備工事が進行中の鈴蘭台駅再開発及び駅前広場・鈴蘭台幹線再整備。駅前広場の仮囲いが撤去されて内部の整備状況が把握でき …
鈴蘭台駅前再開発

遂に着工した鈴蘭台駅前第二種市街地再開発事業

2016年2月16日
こべるん ~変化していく神戸~
11月にいよいよ鈴蘭台駅前の再開発ビルが着工を目前に控えた様子をお伝えしてから早3ヶ月が経過。この計画を当ブログで初めてお伝えしてから早3年。ようやく、本当にようやく再開発ビルの建 …

POSTED COMMENT

  1. バブ より:

    ロータリー内のシンボルツリーは、夜はXmasツリーのようにライトアップされてます。綺麗ですよ。

  2. 摂津国人 より:

    鈴蘭台はどれだけ駅前を再開発しても駅から広い範囲に住宅が分散しているので、人口増加など思うほどの効果は得られない予想しています。
    また従来の状況なら「人口増加はそれほど期待出来なくても鈴蘭台駅の上に区役所を建てるのは英断」と言いたかったのですが、北神急行の市営化によって状況は変わったように思います。
    鈴蘭台から三宮に出るのには新開地・湊川での乗り継ぎが必須の上にそれぞれ500円・580円も運賃がかかります。
    その一方で谷上なら、6月から三宮まで280円で乗り換えなし15分ですので、谷上の圧勝です。
    北区のターミナルはそう遠くない将来谷上に移ることになるでしょう。

    以前のコメントの中で「神戸電鉄の収益にも影響があり、粟生線が廃線となる」旨を述べましたが、3月のダイヤ改正で粟生線のお昼の便は半減するようです。
    新開地-鈴蘭台間も減便となりますし、これまで粟生線の西鈴蘭台発新開地行きが鈴蘭台行きに変更されるとのこと。
    粟生線の場合、神姫バスの中距離高速バスが粟生線沿いに三宮まで乗り換えなし低運賃で運行して競合しているので、維持するのは苦しいです。
    ここ十数年で粟生線の廃線案が出るたびに兵庫県、神戸市、三木市、小野市が補填や融資して存続させていますが、緑が丘以西には単線区間も存在していて沿線人口の高齢化も影響しバスに勝てない状況です。
    粟生線の西鈴蘭台以西はもうどうにもならないでしょうから、粟生線と有馬・三田線の交差点であった鈴蘭台のターミナル性も減弱します。
    北神急行も神戸電鉄も親会社は阪急でしたが、北神急行を神戸市に売却したことは「阪急が神鉄粟生線を見捨てた(あるいは神鉄や神戸市郊外を見捨てた)」と考えて問題なさそうです。
    おそらく、有馬線は谷上で神戸市営地下鉄に乗り継ぐことを前提とした再開発が今後なされるのでしょうね。
    これらの状況を総合すると、北区の拠点は谷上に移る可能性が高く、ターミナル性を失った鈴蘭台の今回の再開発がどれだけ効果を発揮するかに疑問が残ります。

    【2020ダイヤ改正】神戸電鉄の丸山駅・鵯越駅も日中30分間隔に減便か?
    http://www.関西鉄道辞典.com/diary/kaisei/2020kaiseishintetsu/

    黒字なのに廃線?神戸電鉄粟生線問題雑感
    https://www.nishiuraexp.com/entry/2019/02/28/005603
    (記事内に「黒字」とありますが、神鉄全体での黒字の意味と思われます。他を調べてみても粟生線については赤字との記事ばかりでした)

    • じゅん より:

      運賃だけを見ればそうなんですが、谷上は、街の真ん中に川が流れていて、地名のとおり、いわゆる谷なので、開発の基礎の段階で莫大な費用がかかり、なかなか難しいと思います。地形が悪すぎるため、北神急行が開通した当初から考えても、中々開発が進まず、今にいたっているため、大型店舗なども箕谷寄りに作るしかなく、乗り換え駅として利用している人が多いんだと思います。これからは、どこが一番だとか、そういう事よりも、北区全体が活性化するための鈴蘭台であって谷上でもあるので、北神急行も安くなり、神鉄も安くなれば、もっといいと思います。

    • どん より:

      鈴蘭台という街は、100年弱という長い年月をかけて、山を削り開発をし、山を削り開発をし、そうして出来上がった街なので、Googleマップで見ればわかりますが、周辺の街を一つと見た場合、谷上とは規模が違います。いくら北神急行の運賃が安くなったとしても、ターミナル駅として駅を建て替えしようとも、北区の中心が谷上に移るなんて事は、ない事だと思います。
      100年後、2120年頃までに、川を埋め立て、山を切り開き、そうして長い年月開発するのだとすれば、わかりませんが。開発という事ならば、谷上よりも、岡場の規模を大きくしていく方が、現実味があると思います。

  3. 北区民 より:

    初めてコメントさせて頂きます。
    いつも楽しく拝見させてもらっています。 
    過去に北鈴蘭台再開発について取り上げて頂きましたが、鈴蘭台繋がりでまた取材して頂けるとありがたいです。 現在、桜宮団地再開発一期工事は完了し、余剰地の戸建建築が進行中です。これから二期工事に向け、解体が進められていくと思います。また、駅前再開発は、建物の解体がかなり進んでおり、神鉄タクシー向けの駅前ロータリーは完成しています。

  4. なかか より:

    摂津国人さんへ

    既に北区のターミナルは谷上駅に移っています。しかし、谷上駅周辺の地形の関係でなかなか開発が進まなかったのです。あと、ソースにされている記事にはミスがあるので注意してください。

  5. 摂津国人 より:

    なかかさま

    ご返信ありがとうございます。
    ターミナル性の移行については、何をもって「移行した」と判断するかの問題なので、北神急行の市営化と神鉄のダイヤ改正で移行したと表現しても特に問題はないと考えています。

    今回の記事は鈴蘭台についての記事ですので、谷上について多く語ることはしん@こべるんさまに失礼かと思い控えておりました。
    開発のしにくさについては全く同じ考えを持っています。
    北神急行を市営化したところで北区の労働人口減少は改善せず、神戸市の思うようにはいかないと考えております(むしろ、私が北神急行の市営化を全面的に推しているように受け取られたのが極めて残念です)。
    その理由は北区の人口が広い範囲に分散しているので、ハブアンドスポーク的な方法では乗り継ぎ回数が多すぎて不便だからです。
    このため、以前から鈴蘭台についての記事では神鉄のBRT化による郊外住宅地から三宮までの直結をご提案差し上げてきました。
    しかし、北神急行を市営化する限りは現状の住宅地から神鉄の各駅、各駅から谷上、谷上きら三宮の乗り換え多数の方式から脱却するつもりは無さそうなので、今回の記事ではご提案しておりません。

    記事にミスがあるとのこと、ありがとうございます。
    非常に重要なことですので、差し支えなければ具体的なミスの内容をご教示いただけないでしょうか。

  6. 摂津国人 より:

    じゅんさま、どんさま

    私は「ターミナル性が谷上に移る」とは申し上げましたが、「谷上が再開発される」とは申し上げておりませんし、望んでもおりません。
    どのような意図で曲解なさったのかはわかりませんが、神鉄のダイヤ改正内容と北神急行の市営化から単に谷上で乗り継ぐことを前提としていると解析しただけです。
    誤解があるようなので。

  7. ジョー より:

    鈴蘭台に住んでいて大阪や阪神エリアで仕事している人は新開地乗り換えと谷上乗り換え、どちらが多いんでしょうか?

    私は大阪で仕事してますが鈴蘭台からの通勤は位置感や精神的に無理と感じます(鈴蘭台をディスってる訳ではありません)。三宮や阪神西エリアならOKです。でも三宮周辺にもっと企業集積が進まない限り鈴蘭台は今後は難しいんじゃないでしょうか。

    谷上は確かにポテンシャルが高いように思います。というのも大阪通勤を視野に入れた場合でも受け入れら安いはずです。谷上駅の南側の緑地を開発して駅近か中高層マンションにしたら売れると思いますネ。

    究極は岡場から西宮か宝塚まで阪急阪神の延伸でしょうか。
    その昔有馬温泉から宝塚まで計画されたように。

    以上、三ノ宮育ち、現在北区住みの意見でした。

    • ゆうき より:

      鈴蘭台に住んでますが、朝のラッシュという意味では、新開地周りも谷上周りも、大阪までの通勤となるとしんどいと思います。ただ、ラッシュという意味がなくなった場合、自分的には、大阪まで行くとなると、新開地周りを選ぶような気がします。谷上周りになると、安くなるとは言え、やっぱり新開地周りの方が安くなり、格安切符なんかだともっと安くなります。それに、新開地周りだと、新開地に着いて、改札出ずに階段を降りてしまえば、そこは阪急阪神乗り場なので、阪急は始発駅なので簡単に座れるし、座れた場合、梅田まで寝てしまえば着きます。谷上周りだと、三宮駅に着いた後、JR阪急阪神全て乗り換えがめんどくさくて、座る事も出来ないかもしれないので、新開地周りよりも安くならない限り、谷上周りは使わないかもしれませんね。

摂津国人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です