西神中央駅の東側駅前にあるプレンティ広場及び西側ロータリー広場について、神戸市は人口減少対策の目玉施策とする「リノベーション神戸」の一環としてリニューアルを計画しています。双方の広場の再整備基本コンセプトを決定した上で、これらの広場のリニューアル設計業務を担う事業者を公募プロポーザルによって選定していましたが、それぞれの広場について委託先候補者が決定しました。
プレンティ広場等のリニューアル基本・詳細設計業務の委託先候補者は大阪市・中央区に本社を置く株式会社E-DESIGN。同社はこれまでにも「えきまち空間」における空間デザイン検討業務で最優秀として選定された企業グループに参画していたり、直近では同じくリノベーション神戸の一環であるJR灘駅前広場(南北)概略設計業務の委託先候補者に選定されたばかりです。
同社案が選定された理由は以下です。
地域特性の理解に加え、日常的なにぎわい創出と広さを確保した多様なイベントを行える空間づくりなど、「プレンティ広場リニューアルコンセプト」を踏まえたデザインとなっており、さらにパークアベニューも含めた一体感のある提案がなされている。
整備後の利活用を見据えたワークショップの開催と、それを含めた業務実施体制の確保により、実現性が高くかつ独創的で、ハード面とともにソフト面もよく考えられたバランスのよい提案がなされている。
このプロポーザルに参加した事業者は全5者。
今後のスケジュールは来年6月までに基本、詳細設計をら終えて来年度中に着工予定です。
西側の駅前広場の概略設計業務については全7事業者の提案があり、その中から愛知県・名古屋市のFULL POWER STUDIO株式会社が委託先候補者として選定されました。
選定理由は以下です。
まちの玄関として人々をあたたかく迎え“ほっとできる駅前空間”、上質なまちにふさわしい新しい顔をつくるというコンセプトが、「交通結節点機能をより便利により豊かにするとともに、文化・芸術ホール、新図書館への玄関口としての設えを併せ持つ空間となるよう再編する」という本市整備方針を踏まえた提案となっている。
柔軟かつ豊富なアイデアによって、駅前が変わり、西神中央の顔となるようなセンスのあるデザインが期待できる。
整備後の利活用を見据えたワークショップの開催と、それを含めた業務実施体制の確保により、実現性が高くかつ独創的で、ハード面とともにソフト面もよく考えられたバランスのよい提案がなされている。
こちらについても年度内に概略設計を済ませ、来年度内に詳細設計と着工まで漕ぎ着ける予定となっています。
西神中央駅周辺では既に新・西区総合庁舎の建設工事が始まっており、来年にはそごう西神店が双日による新しい商業施設としてリニューアルされます。西側では市有地には民間事業者による大規模分譲マンションが着工予定ですし、同じ敷地には図書館とホールから成る複合文化施設が計画されています。亀の子のように遅い都心再整備と比較して西神中央は怒涛の速さで再整備が進んでいます。
爽やかお洒落な感じでなかなか良さそうですね。駅前広場に合わせてカフェなど周辺店舗のリニューアルも進むことも期待しています。ただ、西神はムクドリがすごい来ていた(今はどうなのかな?)ので対策して欲しいところです。あとは景観を損ねているホテル壁面の「タ○ガワホールディングス」の文字を外していただけるとベストです。
また、最近のテレワーク推進・企業のオフィス縮小の風潮に合わせて、西神のような郊外ニュータウンの中心地には、コワーキングスペースやレンタルオフィスを整備することが地域活性に有効と思います。
更に『フォルトゥナの瞳』でもそうだったように、神戸は映画やドラマのロケ地によく選べれています。映画『思い、思われ、ふり、ふられ』でも西神中央公園にて撮影が行われていたので、今後リニューアルによって再び映画やドラマのロケ地に使われ、「聖地化」されることを期待しています。
ハード面ばかり勢いよく整備しても、ソフト面(コンテンツ)がともなっていなければ意味がありません。特にデジタルを活用した集客・マーケティングの強化が課題かなと思います。
>文化・芸術ホール、新図書館への玄関口としての設えを併せ持つ空間
官の発想はいつも公共施設中心でしかないので、ここから脱却して民主導の街作り・街運営ができると良いですね。