遂に最上部の高さ121mに達して上棟した神戸阪急ビル東館。駅前広場から見上げるタワーは三宮の新しい時代の本格的な始まりを実感させます。
この姿を想像してもう何年を過ごしてきたでしょうか。朝日新聞が報道各社に先駆けて神戸阪急ビルの高層建替化を報じたのは2013年。もう7年も前の事です。2000年代初頭にも建て替え計画はありましたが、白紙となりました。
ファサー度にアルミカーテンウォールを採用しているオフィスフロアはガラスとガラスの間に格子のような垂直のマリオンを通していますが、これはホテル階を介して部まで突き抜ける形のデザインとなっています。
オフィス階とホテル階を連結する機械室階の16階のマリオンの取り付けが完了した事で、マリオンが繋がりました。
ホテルフロアの外壁も徐々に上階に向かって取付が進められており、建物のボリューム感が大きく増してきました。
南面のホテル階の外壁に加えてマリオン取り付けも進行しています。マリオンは垂直方向の印象を強める為、高さを感じさせる機能を発揮します。
29階の上の頂部の躯体は下層階と比較して一回り大きなボリュームがあり、迫り出しています。複雑に計量鉄骨の柱や梁を細かく組み立てているようです。
市役所24階展望ロビーから見ても神戸阪急ビルの方が高くなった様子が見て取れます。
三ノ宮駅の駅前周りにはこれまでミント神戸以外には高層ビルが皆無でしたので、神戸阪急ビルの存在は非常に大きく感じます。5年後位にはこれがJRタワーとツインタワー化している事を今は夢見ています。
阪急な将来的な構想としては初代の阪急ビルがそうであったように駅舎の一部と高架の上空を更にビルで覆い、アーチから阪急電車が出入りする以前の光景を再現したいと考えているようです。
この中層部の異なる構造の交わりが個人的には萌えポイントです。
改めてこのビルの複雑なディテールと計算された構成は長期に渡ってランドマークとして親しまれるよう飽きの来ない設計になっている事を感じさせます。ホテルフロアの外壁取付が最上階まで進むとまた印象も大きく異なってくるでしょう。
京町筋から遠望する神戸阪急ビル。神戸の新しい都会的な景観の名景の一つに加わる事になりそうです。夜景も期待できると思います。
意外な所からも神戸阪急ビルが見えました。元町の大丸前スクランブル交差点からです。これから三宮周辺に立つ高層ビルは同様に都心の様々な所から見えるようになる事でしょう。
神戸阪急ビル増築工事 マリオンがオフィスからホテルフロアへ直結 塔屋階の構築も進み全体のボリュームアップ
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