いよいよ着工に至った神戸空港サブターミナル整備事業。竹中工務店・湊建設工業・TC神鋼不動産建設のJV施工で新ターミナルビルの建設工事が進行しています。
来年の今頃には、この新しいターミナルビルを訪れる事が出来るようになっており、神戸空港の発着便は120便/日に拡大され、更に国際チャーター便が飛来して、神戸空港で外国人観光客が入国手続きを行うようになります。
まだ地肌剥き出しのこの場所も来年には植栽によって緑豊かなエントランス前の玄関アプローチに変貌を遂げている筈です。
クローラークレーン4台を導入して、ターミナルビルの基礎構築が進められています。延床面積が1.8万平方メートルに拡大された為、建築面積も1.3〜4万平方メートル程あるものと思われます。
従って基礎工事は敷地内広範囲に渡って展開しています。ビルの寸法は東西スパンが144m、南北スパンは96mに設定されています。
配筋・型枠組立の後、コンクリートを打設して基礎及び1階床の構築が完了した後、鉄骨工事が開始されます。GW前には基礎工事は完了するでしょうか。
既存の神戸空港旅客ターミナルビルも竹中工務店を中心としたJV施工で建設されました。よってサブターミナルとの親和性も高いでしょう。
ターミナルビルの西側にはGSE(Ground Support Equipment)車両の待機エリアや駐機場で旅客機から乗り換えた乗客を乗せたランプバスが到着する降車エリアが整備されます。
このサブターミナルが完成すると、神戸空港のターミナルビルの延床面積は合計3.6万平方メートルになります。国内第10位の神戸空港に対し、11位の仙台空港は4.4万平方メートル、12位の熊本空港は3.8万平方メートル、そして9位の鹿児島空港は3.6万平方メートルとなっており、ようやく神戸空港も新しいターミナルの完成で、規模の面でもライバル空港と肩を並べる事になります。
しかしながら来年から5年後の国際定期便の就航までの間、40発着便/日と国際チャーター便の搭乗者のみでこの大きな新ターミナルビルを利用する事になると、かなりガランとするのではないかと思われます。集客施設の充実により、搭乗者のみでなく、空港一体でにぎわいを増やす取り組みも必要でしょう。
サブターミナル前の市道についても再整備が予定されています。神戸の新たな空の玄関口としてのしつらえが整えられる模様です。
神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 新ターミナルビルの基礎工事が進行中
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神戸空港国際化は神戸のみならず関西圏に大きな利益をもたらす交通インフラであり、現在も多くの航空会社から注目されています。新築工事中のサブターミナルの整備も順調で何よりです。引き続きメインターミナル拡張計画の情報が待たれますね。
本来、関西3空港は関西エアポートにより一元管理されており、神戸・伊丹に規制をかける必要は全くありません。それでも長年存在する関空擁護策は “利用客の利便を犠牲にして僻地にある関空の利用を強制する歪んだ航空行政” と言えるでしょう。
唯一首都圏に対抗出来る交通インフラである関西3空港を最大活用しない愚策によって成長インフラの乏しい関西経済の衰退を招いたおり、中四国など西日本の旅客需要を取りこぼしているだけでなく、西日本全体への影響力を次第に失いつつあります。地域エゴやっている場合ではありません。
関西3空港最大活用への第1歩は時代錯誤な規制の全廃です。神戸空港は関西復権の為にも積極的な需要予測に基づき大型国際空港に相応しいものを目指して欲しいものです。
整備中のサブターミナルは、1日最大40便の国際チャーター便に加え、
最大120便に緩和される国内便の発着にも利用されるものと思われます。既存ターミナルでは賄いきれない分を捌くことになりますので。
これにより供用後のサブターミナルがどれほど賑わうかはまだ未知数でしょうが、商業施設の整備やイベント開催等で、可能な限り集客効果を発揮してもらいたいですね。
2030年前後の国際定期便就航時へ弾みをつける意味でも。
直近の利用客数推移や立地による利便性、
財界や航空会社からも、その潜在能力を認められている
事実から推察しても神戸空港には明るい未来しか待っていません。
開港時からの利用客数低迷やコロナによる打撃など
開港までの道のりを含め、様々な苦難を乗り越えてきただけに
西日本を代表する国際空港へと更なる成長を遂げて欲しい
思いでいっぱいですね。