新開地駅と直結していた「Asahi カプセル&サウナ」はコロナ禍の22年3月に閉館し、既存建物の解体撤去工事が進められています。既に仮囲いの外からは建物地上部の姿は認められません。
建物を運営していた朝日興業は、この施設のみならず、パチンコホール「ATIME」等の遊戯施設の運営や不動産事業を営んでいます。同社の本社やATIMEの本店がこの敷地に隣接して立地しています。
建物は1999年竣工と比較的新しい施設でしたが、コロナによる利用者減で閉館を決めたのでしょうか。何故かこの西角部分のみを残しつつ、解体工事は既に地中躯体の撤去が進行しています。
土地は南北、東西スパン共にそれなりの大きさがあります。敷地面積は1,000平方メートル程あるかと推測します。
地中壁のみを残して地下階の躯体撤去が進められています。
朝日興業がまだもしこの土地を保有しているとすれば、解体完了後にどのように活用するのでしょうか。
同社は北区にフィットネスジムを保有・運営しています。新開地の商業エリアのど真ん中にある為、エリア活性化の新たな商業施設が計画されると、地盤沈下に歯止めを掛ける起爆剤としての機能を期待します。
これから解体が行われる神戸クアハウスは建て替え後も新たなスパ施設として生まれ変わる予定です。
阪急と神戸電鉄のターミナル駅であり、山陽電鉄と阪神電車も乗り入れる交通の要衝です。
神戸駅前から新開地までの多聞通沿いでは、金融機関の支店統廃合による店舗跡地やホテルの解体跡地に次々と賃貸マンションや分譲マンションが建設されています。
ラウンド・ワンが出店していた新開地聚楽館ビルにはパチンコホールが後継に入りました。朝日興業のライバル店が道路を挟んで目の前に出店した事になりますが、神戸市内の随所でパチンコ・スロット店の閉店・廃業が進行しており、その多くが売却と共にマンションや他業態の建物に建て替えられています。もしすでに売却されている場合もしくは土地は保有していても賃貸マンション系のデベロッパーに委ねられてしまうと、多聞通沿いの他物件と同様になってしまいます。駅前立地としての意地を見せて欲しいですね。
新開地「Asahi カプセル&サウナ」の解体撤去工事が進行中 跡地はどのように開発される予定か
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新長田、新開地、六甲道。商業地が複数ある厚みこそ大都市だと思います。新開地の活性化のため是非商業ビルとして活用してもらいたい。
複数の電鉄会社が乗り入れる交通の要衝でもあり、
ハーバーランド方面へ電車で1駅、もしくは徒歩で
移動可能な利便性の高いエリアだけに、居住の需要は
高いようで、マンションの建設ラッシュも頷けます。
ただ、地元の自治会などが毎年恒例の音楽イベントを開催するなど、
街興しに本腰を入れている事実を考えると、
良い意味でかつての栄光を取り戻せるような魅力的な
商業施設が整備されて、賑わいを欲しい願いはありますね。