雲井通5丁目のツインゲート神戸三宮1期ビルやJR三ノ宮駅ビルが目に見える形で工事が進行しているのに対し、少し駅から離れた神戸市役所本庁舎2号館再整備事業については、まだ仮囲いの外からは工事の状況が見えない為、まだその存在感が際立つ段階ではありません。杭工事がひと段落したので、三点式パイルドライバやクローラークレーンも姿を消し、現場は静寂を纏っているかのようです。

JR駅ビルのように高所から周囲から工事の進捗が見えるような環境でもない為、タワークレーンが投入されて、鉄骨建方が開始されるまでは、このままの状況が継続しそうです。この再開発ビルにはヒルトンの最高級ブランドであるコンラッドが出店する計画で、東京、大阪、名古屋、横浜に続いて、国内では希少な5ヶ所目の開業となります。間違いなく神戸市内及び兵庫県内における最高級ホテルに位置付けられ、唯一のファイブスターホテルとして、「KOBE BEEF」以外に神戸の名をグローバルに届けるのに有効な施設となるでしょう。

大型重機が姿を消し、複数の油圧ショベルが投入されています。敷地の北側より大規模な掘削が進行しています。
神戸空港の開港と共に、ホテル日航や全日空ホテル等、航空会社系列のホテルが市内に誕生する事が期待されましたが、JALは経営破綻に伴って神戸から撤退。ANAも本業である航空運送業へ経営資源を集中させる狙いから、有益な物件を抱えたホテル事業を同業者への売却を進め、「IHG・ANAホテルズグループジャパン合同会社」を設立。結果として、新神戸のクラウンプラザホテル神戸がANAクラウンプラザホテル神戸にリブランドされました。

掘削された部分には多くのH鋼の柱がニョキニョキと突き出ています。これらは掘削されたエリアに重機を投入する為の乗入構台を支える柱となるものと思われます。
国内線専用空港として、開港した神戸空港。国内の航空会社系列ホテルの開業は叶わなかったものの、国際化する事によって、外資系高級ホテルの開業を後押しする事になり、既にマリオット神戸がJR神戸駅前に開業済です。

これまでの神戸市役所の主役は全国でも初の超高層建築となった地方行政庁舎であった本庁舎1号館でしたが、もうあと3年程でその市のシンボルも築40年を迎えようとすると中、2029年からはこの新2号館がその中心となり、三宮とウォーターフロントの結節点として機能を開始します。

またこのビルのオフィスフロアの基準階面積は恐らく都心最大級となる可能性が高く、大手有力企業の移転需要の受け皿として、三宮の中枢業務集積を更に高めるでしょう。

ダイナミックに変化を遂げていく三宮。都心商業地の路線価も一連の再開発を背景に鰻登りを継続中です。2030年が様々な事柄の節目になるようですが、それ以降のビジョンについても更に明確な方針や方向性が示される必要があるでしょう。特にまだ駅周辺に残る民間の保有する低度利用地の活用をどのように促進していくべきかは今後の大きな議題です。
神戸市役所本庁舎2号館再整備事業 建設工事は次段階へ移行 次世代市庁舎シティの新シンボル
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