神戸市は海岸通の南側で東西に展開する波止場町を緑地として整備し、都心エリアから開放的に海が見える景観の確保を目指していましたが、この構想を正式に撤回し、この場所に新たなにぎわい施設の導入を目指す事を明らかにしました。
対象となるのは神戸市が既に解体撤去し、緑地化した神戸市水上警察署跡地と現在、目下、解体工事中の神戸第二地方合同庁舎別館のある土地を合わせた合計2,800平方メートル。現在、南側はプロムナードや船溜まりに面しています。
しかしながら神戸市が前述の海に面した緑地整備構想を撤回した背景には、南側一帯に広がる船溜まりを埋め立て、海岸線を一気に浜手バイパスの南まで後退させる計画変更があります。
メリケンパークから眺めた対象地です。手前の海は全て埋め立てられて、新たな緑地となる計画です。
従って今回の対象地に建てられるにぎわい施設はウォーターフロントの立地ではなくなります。
しかしながらこの場所は再開発が進む新港町エリアと既存ウォーターフロントのメリケンパーク・ハーバーランドの中間に立地し、新たな埋め立てゾーンがウォーターフロントエリア全体のエントランスとしての役割を果たす形になる為、そのゲートウェイに立地するにぎわい拠点としての機能を発揮する事になります。
波止場町の新にぎわい施設の誘致には、国の定めた港湾環境整備計画制度を活用し、まずは神戸ウォーターフロント開発機構の主導の下、サウンディング型市場調査を実施し、広く民間事業者からの提案を募ります。
この埋め立てが完了すると、新港町とメリケンパーク間のアクセスは向上し、両エリアの回遊性が高まる事が期待できます。
新にぎわい施設に関する想定は、収益施設の立地を前提とし、飲食や物販事業など市民が利用できるサービス提供施設が基本であり、建築物は、屋上利用も含み2階建てまでと設定されています。南側の埋め立て地に整備される新たなプロムナード沿いにもにぎわい施設の整備は想定されるものと思われますが、民間事業者からどのような提案が行われるでしょうか。12月には提案者との個別対話が実施されます。
神戸市が波止場町1番地に新たなにぎわい施設の誘致を模索 サウンディング型市場調査を実施
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
いっその事ラスイートルパンビル辺りまで埋め立てて、1番海側に飲食店などを並べたプロムナード型商業施設と公園型遊歩道を、高架の手前の海側には2棟くらい高層のホテルやマンションで高架をできるだけ隠して、高架と高架の間はコンベンション施設とホテルやオフィスのようなビジネス関係の施設、国道に面する今回の募集地や隣の公園の場所は民間に売り払うか貸し出すが本来理想なんですけど神戸市がそこまで思い切った開発してくれないですよね。どうせ埋めたてるのならそこまで思い切って欲しいです。緑地ばかり増やしても勿体ないし人が増えるわけじゃないですからね。
以前述べた気もしますが、あそこは埋めるより逆に2号線まで海に掘り込んでしまって。居留地から船溜まりが見えた方が雰囲気が出るように思います。
で、メリケンと第一突堤の間は船の通れる可動橋をかけて観光資源にすると。
参考:ゲーツヘッドミレニアム橋:
https://en.wikipedia.org/wiki/Gateshead_Millennium_Bridge
間を埋めたところで、2号線、阪神高速、浜手バイパスと中途半端に距離が空くので、あまり有効な土地利用にならない気がします。
その点では、神戸市のイメージ図は2つの高速が隣り合って見えるので、いささかミスリードです。
サウンディング調査するなら、せめて埋め立て後のエリア全体の利活用計画を出させた方がいいでしょうね。