最高高さ165mに達し、頂部の巨大な塔屋の構築が進む神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 「神戸三宮ツインゲート」の1期ビル。三宮エリアの最高峰ビルは本来は高さ的にも195mと1期ビルより30mも高いシティタワー神戸三宮なのですが、位置的に旭通4丁目地区が奥まっている事もあり、このビルのランドマーク性が際立っています。

オフィス階のアルミカーテンウォールの取付も順調に進んでおり、既に10フロア分が完了。残る数フロアの取付が終われば、いよいよホテル階のカーテンウォール取付へと移行します。

オフィスフロアのカーテンウォールとは異なり、ホテルフロアはその表面に殆ど突起した構造物のない仕上がりになっていると予想されます。ガラスに覆われた高層部は時間や季節によって空を映し出す色や陰影が大きく変化し、とても印象的である事は、同じく全面ガラスに覆われた神戸クリスタルタワーの例からも見て取れる為、このタワーも同様に眺める楽しさを与えてくれるでしょう。

ミント神戸との並びはいつ見てもハッとさせられる程、格好良い景観を形成しています。これにJR駅ビルや雲井通6丁目の2期ビルが加わり、更に神戸三宮阪急ビルまでの連続する高層ビル群を思うと、三宮の生まれ変わる姿は国内でも有数のターミナル象を創り出す事になり、表玄関の風格が整います。

巨大な塔屋の中の用途は機械室がメインです。その前に整備される屋上プール。タイ・バンコクの高層ホテルの多くには屋上プールが備わり、マレーシアで起きた地震では長周期地震動で大きく揺さぶられ、プールの水が地上に落ちる動画がネットに溢れましたが、制振装置の付く日本の最新の高層ビルでは起きない現象でしょう。このビルを建設している大林組は「DFS(デュアル・フレーム・システム)」やハイブリッド制振システム「AVICS-2」、流体式2方向制振システム「MOVICS-2」等の制振技術を有しています。

このビルの場合は、この大きな塔屋の中に制振システムを収める他、Y形ブレース・ダンパー、粘弾性カラムダンパー等も使って、複合的に地震の揺れを抑え込む技術が採用されているのではないかと思われます。この塔屋もカーテンウォールで覆い、ガラスのタワー化される事になります。

完全にシティタワー神戸三宮を覆い隠してしまいました。

ポーアイしおさい公園から眺めた場合も絶妙な位置に現れています。シティタワー神戸三宮とANAクラウンプラザ神戸の間。連続するタワーのスカイラインに密度を与え、三宮のビル群に更なる風格をもたらします。

このビルや2期ビルの高さ最高限度は165mにされていますが、190mになっても山の稜線を遮る事はないように見受けられます。

当ブログ読者のKKBBさんが確認されたところによると、この公園からの眺めによって課されている建築物に対する景観眺望規制には景観眺望規制適用除外項目が存在し、本来、再開発を行う事業者に対しての強制力はないようです。今後の再開発についても必要以上の規制強要は行うべきではありません。眺望点の設定はその原則が曖昧過ぎるからです。

もしこのビルを高さ200mにする事ができていたら、高層部のオフィスフロアやホテルフロアの数を増やす事になったのでしょうか。オフィスフロアについては間違いなく、まだ増やしてもこれを埋める需要は生まれるでしょう。

一足早く完成させてみました。なかなかプロジェクトが進まなかったJR新駅ビルの後から構想が生まれたにも拘らず、着工や竣工はこちらのプロジェクトが先行する事になったのは驚きです。着手に至るまでのプロセスにはじれったさを感じた時期もありましたが、これだけの規模の再開発が10年少しで完成する事ができるのは結果としては快挙なのではと思います。
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 「神戸三宮ツインゲート」1期ビルの塔屋が巨大化中 地震の際、屋上プールは大丈夫?
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