六甲アイランドの大型複合商業施設「神戸ファッションプラザ」は半官半民保有の建物です。神戸市保有の神戸ファッション美術館や信和建設グループ保有のホテルは稼働していますが、中層部の大栄環境保有の商業フロアは一部を除いて大部分は閉鎖しています。神戸市は活性化の為、市保有部でのリニューアル策を講じる工事を進めています。
施設の西側にある大階段にウッドデッキベンチを整備し、階段の一部舗装も刷新するリニューアルが進行中です。
中央の柱のようなモニュメントの周りに階段をウッドデッキのベンチ化する工事が進められています。
既存の階段を撤去して、新たにアルミの基礎を築き、その上にウッドデッキパネルを取り付けています。
まさに大階段という名に相応しいですが、この階段が賑わいを見せる事はありませんでした。ベンチが出来る事で、来館者や周辺住民が憩い、集う場になると、賑わいが生まれます。
デッキ設置の作業完了まではそんなに時間は掛からないでしょう。今後開始される階段部分の刷新は夏まで掛かる模様です。
階段の一部にはスペインタイルによる装飾が施される予定です。
施設内に広がる巨大なアトリウム空間「サン広場」。この開放的な空間をファミリーの集う賑わいの場として、改修工事が進められてきました。
一部舗装タイルの刷新と人工芝の設置、そして大型遊具「ふわふわドーム」の整備がリニューアルのメインです。
設置されたふわふわドームです。空気が注入されるとひょうたん型に膨らみ、子供に大人気の遊具になります。
既に湊川公園で導入済のふわふわドームですが、サン広場ではドームの外周も同じシート素材のバッファーゾーンを設けています。湊川公園は砂場です。
この広場の優位点は、天候に左右されない事でしょう。季節も問わずに子供も遊びに熱中し、見守る親も楽です。個人的に湊川公園で真冬の吹きっさらしの日に子供が遊び飽きるのを待つのはかなり拷問に近い状況でした。
この広場に集う人々目当てに商業棟のテナント誘致が進むと、施設の再生が進む事でしょう。飲食テナントをはじめとして、ファミリー向けの物販店舗が入る事が期待されます。
この施設の贅沢な造りは未だ圧巻です。
オルビスホールのエントランスは円盤部分の内側のようです。まるで未知との遭遇ですね。こんな遊び心のある建物を建設できる程、当時の神戸にはまだ勢いがありました。
この施設の延床面積は91,664平方メートル。現在、三宮駅周辺で進むJR新駅ビルやバスターミナルビル開発に肉薄する規模です。
足湯の整備が予定されているリバーモール周辺ではまだ具体的な工事は始まっていませんでした。
未だ近未来的な景観を保持する六甲アイランド。建物や設備は老朽化が始まっている筈ですが、ポートアイランドとは一線を画します。いつ訪れても新鮮な雰囲気を保つ街はそう多くはありません。商業開発が難しい場合は、跡地にタワーマンションを林立させていくのも一つの選択肢かと思います。
神戸ファッションプラザのリニューアル 「サン広場」は本日より供用開始
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