昨日、和田岬に移転オープンした市総合児童センター「新こべっこランド」及び「こども家庭センター」はこれまで神戸ハーバーランドにあった旧施設よりも敷地面積が遥かに大きく、床面積も拡大して、施設の充実度が高められました。そして気になるのが、旧施設の今後の活用方法です。
旧施設は地上8階 地下1階 延床面積約2,000平方メートルの建物で、1987年の竣工です。4年後には築40年の建物となり、老朽化が進んでいます。
立地としては、umieの南西側正面エントランスに対峙しており、神戸ハーバーランドにあって一等地と言えるでしょう。JR神戸駅からumieに向かう人々はほぼ大半がこの前の交差点を渡り、umie内へと入館する事になります。
交差点に面した施設の入口です。撮影時はまだ引っ越し作業を進めているところでした。
今後、神戸市はこの建物や土地をどのように活用する事を考えているのでしょうか。
建物としては、オフィス用途にも使えると思います。また建築物としても新耐震基準で建設されていると思われますので、内外装のリノベーションで継続使用する事は可能でしょう。市の公共施設としての利用の他、民間へ賃貸するという事も可能でしょう。
しかしながらこの好立地という環境を考えると、ハーバーランドの活性化を踏まえる上で、この土地に更に最適な利用法を検討すべきではないかと思います。
敷地面積は1,500平方メートル程でしょうか。
ハーバーランドにこれ以上、物販店舗を増やす事は得策ではありません。ハーバーランドセンタービルやプロメナ神戸にもまだ空き床は十分に存在します。ではハーバーランドに不足しているの機能は何でしょうか。
そのシティリゾート性に対して必要なのは上質な宿泊施設なのではないかと思います。現状、ハーバーランドセンタービル内のホテルクラウンパレス神戸及びプロメナ神戸の万葉倶楽部上層階がエリア内にあるホテル機能です。
この立地であれば、デザインを重視したランドマーク性の高いホテルを誕生させる事も可能でしょう。アニヴェルセル神戸跡地にはフル規格の外資系総合高層ホテル、こちらには宿泊特化型のブティックホテルで棲み分けるのが良いかと思います。1階にはカフェを誘して通りの賑わいにも貢献します。
土地は市が保有を継続し、定期借地方式で民間事業者に数十年単位で貸し出すのが良いかと思います。DUO神戸のハーバーランドセンタービルのエントランス地下1階前にあるタッチパネル式のLEDビジョン「ハーバービュー」がリニューアル中です。3月1日に再稼働する予定です。どのようなデジタル技術を駆使したビジョンとなるのでしょうか。