今月竣工予定のベイシティタワーズWEST。その外構の整備も完了しており、供用開始が待たれる状態ですが、更にその周辺の歩道の整備も進行しています。
ベイシティタワーズWESTの正面の歩道整備が完了しました。南側のKPM前の歩道と同様に街路樹、デザイン街灯、ベンチ等の設備が設置されました。
コーナー周りの街路樹周辺に赤い葉を付けた植栽が施されました。
また街路樹を挟むようにしてベンチが据え置かれています。
新港町エリアには二種類のデザイン街灯が設置されています。南北動線の京町線周りには円盤を下から支えたような照明灯です。
ポートループのバス停も歩道工事期間中は一時的に移転していましたが、再び同じ場所に戻ってきました。
バス停のデジタル案内塔周りもその最新設備に相応しい様相に生まれ変わりました。これまではポートループを下車しても殺風景な仮囲いが待ち構えていました。
ベイシティタワーズWEST前と一体化した歩道が広々とした開放感ある広場空間へと変貌しました。ベイシティタワーズWEST1階のテナントがオープンすると、この広場が街の賑わいを生む事になります。
しかしながら、歩道の整備工事は終わったものの、未だに電柱・電線がこの新しい風景には不釣り合いな形で残されています。
しかし勿論、このまま電線が残される事はありません。地中化工事は着実に進められています。完成時期は24年11月を予定しています。これはベイシティタワーズ神戸EASTの完成時期と重なっています。
臨港道路部分の電線地中化は仕上げに向けての作業が進んでいるようです。
こちらも街路樹やベンチの設置も同時に進められています。
電線地中化に合わせて分電盤装置の設置中です。
KPM前には撮影中にも複数の観光バスが乗り付けていました。訪日客を乗せてきたのでしょうか。水族館のアトアはインバウンド需要を強く意識した「映え」を売りにしているので、その本領を発揮し始めたものと思われます。
北側の電線地中化工事は既に完了しているものと思われ、後は切り替え時期までの待機期間になっているのでしょう。電柱が姿を消すまで時間の問題かと思います。
蓮の北側に広がる駐車場で構想されるラスイートの新たなホテル計画はいつ始動するのでしょうか。京町線の西側の歩道は駐車場と道路を隔てる為の擁壁が設置されてしまっている為、折角の西側のウォーターフロントの景色も見えず、親水エリアの良さを感じられません。この新規計画がそれを解消してくれるのではないかと思います。
三宮新港町計画・エリア内の歩道再整備/電線地中化工事の進捗
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この新港町界隈はこのタワーマンションやグリオン本社、KPMなどの企業本社、住宅、商業施設が次々と建設され、新しい街づくりがうまく進んでいるなあと感じています。
しかしこと電線電柱の地中化に関しては神戸市は関心が薄いようでなかなか進みませんね。景観条例に関して一番厳しいのは京都だと思いますが、それでも無電柱化に関しては神戸よりはるかに取り組みが進んでいます。先斗町も無電柱化が進み、街路が石畳に変わったりされたりであまりにも電線と電柱が都市景観を破壊する原因であると認識されています。
神戸市景観審議会ではほとんど議題に上がることがなく、あれこれ新築ビルに規制を掛けることばかりやっているのが本当に残念です。あとマス的な区画整理。関西の他都市と比較して狭小な立地のマイナス面はありますが、もとも平安時代の都市計画をもとに碁盤の目に街区と道路が配置された京都、それにならった大阪に比べて神戸は道路が狭く曲がりくねってすぐ建物にぶち当たり、遠くまで見通せるいはゆる抜ける空間(ビューコリドー)が少ないです。これが神戸の景観が思ったよりスケール感がなく見栄えが悪い結果となっていると思いますね。
神戸において明治時代にこれを意識して、すでにやり遂げた外国人旧居留地の景観が現代においても素晴らしいのはこのことが大きいと思います。