新港突堤西地区再開発

新港突堤西地区再開発 三宮新港町計画始動!先陣はフェリシモ・クリエイティブ・ラボ着工



遂に新港突堤西地区再開発 三宮新港町計画が始動しました!今年9月からの着工を予定していた敷地面積3ヘクタールのウォーターフロント開発がいよいよ始まります。



まず先陣を切ったのは南側のB街区東側で2020年12月の完成を目指す通販大手のフェリシモ新本社屋 フェリシモ・クリエエイティブ・ラボが起工。敷地東側の仮囲いにゲートが南北二箇所に設置する作業が進められていました。ゲート横には施工を受注した銭高組の社旗がはためいていました。まだ工事名称等の標識類はこれからの掲示でした。



地上8階 延床面積8,458平方メートルで事務所棟と低層棟が建設されます。



B街区敷地内の様子です。奥がフェリシモ本社ビルの建設地です。南側では付帯設備の整備が一部既に完成しています。



事務所棟の建設される敷地の北側で油圧ショベルによる掘削工事がスタートしています。



プレハブの建設事務所も設置されました。



敷地計画です。4工区がフェリシモの建設地です。建物は逆さL字型に配置されています。北側にメインのオフィス棟、南側に低層のラボ・店舗棟が配置されています。またL字の空いた部分にはウッドデッキの大階段が設けられます。


パースを見ると一目瞭然です。低層棟の屋上は緑化された庭園となります。工事が順当に行けば、1995年に大阪・梅田から神戸へ移転して以来、本拠地としてきた旧居留地の神戸朝日ビルより2021年初頭に新天地へ移転します。最近の同社はTVCMも打って攻めに転じています。45億円を投じる新本社建設もそんな同社の戦略の一部です。

名称 FELISSIMO CREATIVE LABO (仮称)
所在地 神戸市中央区新港町112番地
規模 地上8階
敷地面積 2,270.65㎡
建築面積 1,482.00㎡
延床面積 8,548㎡
高さ 41.1m
構造 鉄骨造
用途 事務所、集会場、展示場、物販店舗、飲食店舗
設計 株式会社石本建築事務所
施工 銭高組
事業主 株式会社フェリシモ
完成予定 2020年12月

そして開発2番手を務めるのは北側A街区に進出予定のジーライオングループの本社ビルです。



A街区の中央南側で同ビルの着工の準備が始まっていました。



こちらも東西に二箇所の搬入出用のゲートが設置されました。仮設の建設事務所が置かれているのも確認できました。



施工を受注した日本建設の社名の入ったゲートです。近日中に起工するでしょう。



本計画は2棟の業務施設が先陣を切って着工します(最終デザインはプロポーザル時に示されたイメージパースとは全く異なります)。双方とも旧居留地に本社を構える企業がウォーターフロントの再開発地区へ移転します。他施設もそれぞれ年内には工事が始まる予定です。



B街区の南側の岸壁でも何か構造物を構築する作業が進められています。



岸壁に沿って木製の構造物を設置しています。ベンチのような階段のような形状です。電気のケーブルも埋め込まれています。本体施設の工事が始まる前から緑地等の外構部の工事が先行しているようです。高潮対策の防潮壁は撤去できませんが、剥き出しだと殺風景な為、ウッドデッキベンチと階段で覆うようです。



2017年1月に新港突堤基部西地区の再開発構想が明らかになり、同年10月には公募プロポーザルで住友不動産を代表とする企業グループに優先交渉権者が決定しました。そこからがまた長かった訳ですが、約2年の歳月を費やしてようやく建設工事が始まりました。これからメリケンパークから眺めた対岸に多くの重機が林立し、大規模な開発工事が進行していく事になります。当ブログもこれまではどちらかと言えば小中規模のプロジェクトを記事にしてきましたが、これから色々な大型案件の取材で忙しくなる事を嬉しく思います。
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