神戸市役所本庁舎2号館跡地で整備の進む計画では、第一段階として敷地の南側に連絡ロビー・エネルギー施設が建設中です。
進行する鉄筋コンクリート造の躯体工事はいよいよ大きく進捗しており、高さが増してきました。
完成時には地上9階の規模に対し、高さは50mに及び、階数の割に高い建物になる予定で、その片鱗が見え始めました。
これから成長する躯体に合わせて、足場が高く組み立てられています。
現在の足場の高さがほぼ建物躯体の最高部に達するのではないかと思われます。
東町筋を挟んで向かいの中央区総合庁舎と型を並べており、存在感が大きく増しています。
かつて1号館と2号館を連絡していた渡り廊下は、2号館解体時に撤去されましたが、再び新たな渡り廊下の構築が開始されています。
北側に新庁舎・オフィス・ホテルの複合ビルが建設されるまでの短い間ではありますが、この建物の全体像を見る事ができる貴重な期間が生まれます。数年の話かとは思います。
神戸市の人口が遂に150万人を下回ったそうです。人口対策の効果が出る以上に、流出と自然減がハイペースで進んでいます。自然増を増やす事は社会全体の問題である為、神戸市の努力だけではどうにもなりません。やはり若者流出の低減と、市外からの転入を増やすしか打開策はありません。
市庁舎建て替え計画 (仮称)連絡ロビー・エネルギー施設他建設工事 躯体工事は大きく進捗し成長中
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人口が150万切った会見において、「タワマンは数十年したら廃墟」的な発言をした旨報道されています。
こんな視野の狭さ・思慮の浅さで大丈夫ですかね。
高層の集合住宅の維持や再生が大変なのは誰もが分かることですから、人口の増加や優れた住環境の提供というメリットを踏まえたうえで、これから起こる問題にどう準備するか?と言うのが普通の考えでしょう。それを一律悪みたいな扱いは、時間軸的思慮が単純すぎ・浅すぎます。
また、神戸には70年代あたりからのエレベータなしの5階建てみたいな集合住宅が膨大にあって、こいつらの廃墟化の方がはるかにひっ迫しているはずです。つまり、タワマンだろうと5階建てであろうと、集合住宅の廃墟化は対応する必要があって、タワマンだからという固有の問題は少ないわけです。香港市街地はタワマンが膨大にありますが、廃墟化する以上に再生や建設が進みます。そういう体系が作れればいいわけで、視野が狭いとしか思えないですね。
そして、そういう老朽化した集合住宅をニューアルしようと思うと、街の魅力を上げ、その結果としての人口や税収を増やしていかねばなりません。ですから、その過程でタワマンを立てること自体は頭ごなしに否定されるべきではありません。
だいたい、あんな発言を聞いた垂水の再開発関係者はどう思うのでしょうか。垂水はまだ半分以上再開発地域が残っています。当然、もう1本タワマンを立てる、ということを念頭にあるでしょう。
切り取られたのだとは思いますが、思慮不足としか言いようがありません。
エネルギー棟は以前公開されていた設計図書からバリューエンジニアリングが行われ、構造躯体の種別も竣工時期も変更になったようですね。
半年ほど前、コメント欄で「地上部は鉄骨造なので鉄骨建方がもうすぐ始まりそう・・・」などと申し上げましたがRC造で上棟のようですね。その節は失礼いたしました。
神戸も複数の大型タワービルやアリーナが着工され、また神戸空港国際化を2年後に控えており、今後の反転攻勢に期待が高まります。