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地域探訪: 福岡・天神IMSイムズ跡地 (仮称)天神 1-7 計画が来月始動 既存ビル解体は完了



天神・渡辺通りに鎮座していた大型複合商業施設「天神IMSイムズ」。三菱地所と明治生命が建物と土地を保有し、正式名称は天神MMビルで、建物内に巨大な吹き抜けを待った天神のランドマークとして約30年に渡って君臨してきました。



しかし天神ビッグバンを活用した建て替えプロジェクトが始動。2021年8月に閉館後、解体工事が開始され、23年5月時点では、建物の地上部はすっかり消滅してしまいました。

プロジェクト概要









事業名称 (仮称)天神 1-7 計画
所在地 福岡県福岡市中央区天神一丁目 326 番 1 他(地番)
敷地面積 約4,640 ㎡(約 1,400 坪)
建築面積 約3,930 ㎡(約 1,190 坪)
延床面積 約74,020 ㎡(約 22,390 坪)
建物高さ 約91m
階数 地上 20階、地下4階、塔屋1階
構造 地上:鉄骨造、地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
用途 事務所、ホテル、店舗、駐車場
着工 2023 年 7 月(予定)
竣工 2026 年 3 月(予定)
事業主 三菱地所株式会社
設計 株式会社三菱地所設計



三菱地所と明治生命は再びこの場所に新たなランドマークを出現させようとしています。地上20階 高さ91m 延床面積7.4万平方メートルのオフィス、ホテル、商業から構成される大型複合ビルが3年後に完成する事になります。



周辺一帯では多くの商業ビル、オフィスビルが一斉に解体されています。都心の繁華街一等地で、これだけ多くのビルが軒並み解体によって更地化するのは殆ど例を見ないのではないかと思われます。



プロジェクト名は(仮称)天神1-7計画。大成建設が施工を担当します。



無論、この計画も天神ビッグバンの恩恵を受けてボーナス制度を利用。



隣接する福ビル、天神ビジネスセンター等と共に新しい天神の中心を形成する事になります。



瓦礫となった天神IMS。デザインを類似させた愛眼ビルのみが残されました。同ビルは再開発には参加せず。



せめてビルの外壁は新ビルと類似させるリニューアルを実施し、以前のように統一感のある景観とするべきかと思います。



渡辺通りでは向かいのパルコのある街区も再開発が進む予定です。交差する明治通りは通り沿いの建物が軒並み建て替えられる事になります。神戸で言えば、神戸阪急から三宮南西街区、サンセンタープラザ、センター街を構成するビル群が一斉に建て替えられるような感覚です。天神ビッグバンの恐るべし威力です。
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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    旧居留地も昔の姿に拘らず、天神みたいにランドマーク性の高いビル群を作った方がはるかに活性化すると思う。
    残すべき遺産とそうでない遺産を明確にするべき。そして残すべき遺産とは保守メンテナンスを継続して行える企業が所有者で無ければ非常に難しいことも知るべきで維持に係る手厚い補助金制度が必要だと思う。

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